4/8
No.4
太陽がさらに西へ傾き、影がその背を高くする頃、俺、池田遼は街にたどり着いた。
思っていたよりもだいぶ長い時間歩いたなぁと呟く。広大な原っぱのなか、目印になるものが何も無かったからだろう。田舎の道が長く感じるのと同じ原理かなぁ、そんなことを思う。
俺は街を見回した。なるほどなかなか大きな街のようだった。たくさんの家が街の大部分を占めていた。
ただ道はアスファルトで舗装されていないし、道端に電柱もない。その代わりと言ってはなんだが街の奥にはマンガや教科書の中でしか見たことの無い砦のような物が鎮座していた。
「まるで映画の中に放り込まれたみたい」
俺はそんなことを思った。




