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OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【機甲糸師】編
58/61

57.謎めいているOFW__第二陣投入まで

前回のあらすじ

・ついにクエストクリア

・クエストは終わりましたがナディアはまだでてきますよ?

・報酬については次話で!



 ナディアとティアちゃんの緊急クエストをクリアし、俺はいったんログアウトした。

 今の今までログインしていた分、体力とか水分補給とか取っていない状態であったからね。


 「………ふぅ、だいぶゲームにどっぷりしていたな」


 1日2日ぐらいずっとOFWの世界へ行っていたからな。



 「んん、腹減ったなぁ。コンビニでも行くか」

 

 実を言うと両親は結婚記念日ということと親父が扱っていたというOFWの世界デザインのプロジェクトが終わったということもあり、二人とも旅行へ出かけていった。

 そのため一人っ子である俺のもとに1か月ぐらいの食費と小遣いが与えられている。まぁそのおかげで母さんに怒られることなく、のびのびとゲームをプレイすることができる。半廃人プレイかもしれんけど………大丈夫でしょ?



 外に出ると辺りはもう暗い。スマホを取り出すと20:00とでていた。


 「うぅ、さみぃ。さっさと買って帰るとするか」


 

 

 


 コンビニで冷凍食品を買ってくるとそのまま家へと帰った。

 


 冷凍食品をレンチンしている間にOFWの掲示板を見てみる。

 この掲示板、プレイヤー以外の人は見れないらしいがプレイヤーはIDを入れればスマホやテレビなどのVR以外でも閲覧することが可能なのだ。

 

 「ここまで隠そうとする運営の秘匿性ってなんなんだろうな?」

 

 親父の仕事やこの掲示板だって、さらにはこの開発企業_GMがどのような人とかわかっていないというこのゲーム。

 謎めいているものの世界各国でも販売されているらしく、今テレビでもその特集が行われていた。

 

 『この《Old Free World》通称OFW。今や世界各地で行われており、あと1週間で第二陣の投入が始まるそうですがこのゲームどういったゲームなのでしょうか?』

 『それが詳しいことは分かりません。ただ従来のVRMMOとはずいぶん異なり、現存するVR機器全てに対応しているという素晴らしいスペックを搭載しております。さらにそのゲームの充実度も高いらしく購入者によるアンケートでは満足度100%と異例の数値をたたき出しており、今という時代を切り開くVRMMOといっても過言ではありません!』


 ほう、ここまでの評価を得ているとはモ〇ハンとかスマ〇ラとかの比じゃないね。

 他のゲームと比べてグラフィックやゲームの充実度が断然上回ってるし、なによりNPCの挙動や言動が普通のプレイヤーと遜色ない以上妥当だとは思うけど。

 

 『しかし、このゲームの開発者・メイン開発企業が不明のため製作者と騙る者もちらほら現れてきているそうですね?』

 『えぇOFWには世界的に有名な大規模企業に加え、数々の中小企業にも協力して完成されたようです。しかし、どの企業もおおもとに関しての詳細は分かってはいないようですね。さらにこの騙りなのですが、公に発表された○○社の株が大幅に下落するという異常の事件が起こり、○○社は倒産。関係企業にも少なからず影響が起きてしまうという問題が発生しました。それ以降は誰も騙ることがなくなることになりました。

 企業の暗黙の領域にまで浸透しています』


 

 やっぱ謎だ。確かにここまで隠蔽されていると騙ってしまうのは企業として上昇するいいチャンスになりえるだろう。だが、それをした瞬間に倒産するレベルまでに自社の株が下落するなんてリーマンショックが起きてもおかしくないだろ。

 OFWの騙りは禁忌として企業は考えるだろうが、どのように簡単に倒産に陥れることができるんだ?それほどまでにこのOFWは世界経済をも揺るがすというのか?


 まぁ、俺としては楽しいゲームを提供してくれるという点で感謝しているけど。

 学生だし、親父や母さんの会社に影響があるわけでもないしな。



 『そんなミステリアスで魅力的な《Old Free World》第二陣投入は残り1週間になります。お待ちの皆様は楽しみに待ってください………え?!ここで当局に届いた映像を皆様にお届けします!』


 

 と、ここで映像が切り替わる。


 

 『やっほー、聞こえるかな?私は《Old Free World》広報担当のファイだよ~。今日はみんなに重大なお知らせがあってこの〇S〇局に流すようにお願いしたんだ~。あと1週間後に行われる第二陣投入はネットによる抽選によって行うよ~。申し込みはこのリンクからよろしくゾ?あとあと諸注意なんだけどね、転売厨は即アカウント特定できるから転売厨がプレイヤーである場合、即アカウント削除_垢BANを行いますのであしからず☆

 てことで、第一陣のみんなはこれから入ってくる後輩さんたちをやさしく出迎えてくださいね❤』


 

 『‥…………ッは!え、ええ、い、以上OFW特集のコーナーでした!!』


 

 

 おいおい、さらっと重大情報流れてないか?


 第二陣はネットでの抽選により順次投入とはダウンロードするタイプなのか?それともソフトが届くのかな?

 

 何にしてもこれから一層忙しくなりそうだな。


 ま、俺はソロで進むから今と大して変わらないか。




 「っと、飯も食い終わったことだし。ログインしなおすとするか」


 ほんとOFWにはまったなぁ。とそう思いながら自室へと戻っていった。



 






 




 


 ところ変わってこちら運営サイドでは


 「主任!例のプレイヤーがランクSではありますが70階層を突破しています!」

 「ほう、あの子かね。どんな調子だ?」

 「そ、それが同行した【魔導女王】が特異NPCであるメフィストフェレスを使い魔に召喚し『悪魔襲来』を伝えちゃっています!」

 「なっ、それは俺らが『武闘大会』と並行して起こす予定のイベントじゃねぇか!どういうことだ兼子!」

 「俺にだってわからねぇよ、誰だっけ使い魔とかの担当は?!」

 「それは……野村さんじゃなかったか?」


 と、【召喚獣担当】の野村に視線が集まる。


 「えっとですね、そもそも【使い魔】というスキルは他の召喚獣やテイムの魔物と比較して経験値量の多さと保有数が一体のみという限定条件が強いため、使い魔として召喚されるものがが特殊なモノか特別なモノというものを選定される傾向があります。さらに召喚されるところのログを確認してみたところ……どうやら例のプレイヤーの使い魔が大きく影響してしまっているようです」

 「例のプレイヤーとはあの狐か?あまり気にしてはいなかったがあの狐はどういう狐なんだ?」

 「はい主任。例のプレイヤーの使い魔…名称ルカは九尾だと思っていましたが今のところ微妙なところです。そもそも特異NPCであるメフィストフェレスの直系進化は上級悪魔から大悪魔になるはずでしたのでスキル:【使い魔】が特定NPCにどのような変化を起こすかわかりません」

 「なるほどね、それなら【巴導士】を選択したプレイヤーには少し監視が必要になりそうだね」

 「えぇ……これからメフィストフェレスの代理を作っていかないとなぁ、秦野ちぃっと手伝ってくれねぇか?」

 「あぁ、さすがに手伝うわ。でもOFW世界線のログを見てるとそこまでの修正はいらなそうだな」

 


 基本的にOFWにはAIの自主性をメインとしているので開発完成までは我々運営サイドの手によってつくられたがそのほかはOFW世界線という大まかな運営AIや各種族や各世界線AIに任せている。そのほうが現実とは異なる加速するVR世界に追いつくはずがないからだ。

 

 だがこの運営室もVR世界に存在している。そうしないと修正やイベントの告知・発表には間に合わなかったりずれが生じたりするのだ。

 

 では、運営室では何をしているのか。それが要監視プレイヤーの確認とその修正をAIと共に共有すること予定しているイベントにNPCやAIの動きに合わせてイベントを発生させていき、プレイヤーにも世界線と同期させるということをやっている。

 このプレイヤーと世界線を同期させるというのがAIには()()難しいところである。


 結果的にゲシェムのような変則的なプレイヤーには四苦八苦しているのが運営室の情景であったりもする。


 

 この後彼らは初の精霊取得の経緯に四苦八苦してしまうのだが、それはまた今度の話。

今話のまとめ

・第二陣投入まであと少し!

・ゲシェムにとってはあまり関係がないと思います。

少し用事とかが増え更新が遅れますが、きちんと更新できるようこれからもよろしくお願いします。

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