36.目的ってクリア直前で重要事項を思い出すよね
前回のあらすじ
・61階層からは空階層帯です
・ファウスト(メフィストフェレス)はかなり強い悪魔でした
・この世界には銃があります
番外編
・カズたちは悪魔襲撃イベントに備えています
・武闘大会開催
やっぱり、始まってしまったか武闘大会。
もともと参加登録もしていなかったのであんまり興味もないことなのだが、問題はこの先だよね。
悪魔襲撃イベントに関してもどうしようがないのでカズたちに頑張ってもらいたい。
あいつも有名だからか交流関係も広いみたいだし、ある程度何とかしてくれるといいのだが……。
まぁ俺OFWにフレンドが6人ぐらいしかないな……かなしいね、むなしいな。
まぁ俺にもやることはあるんだしさっさと先へ行こうか。
66,67階層は『ウォーハーピー』の上位種が現れた。
『ホリックハーピー』名前がさぁ、戦闘中毒から来ているのかそれとも状態異常になってしまうのかよく分からんハーピーであるのが【鑑定】した結果である。
こいつらの武器は相変わらず多岐にわたっている。『ウォーハーピー』の時と変わっているのが別種の武器を装備している『ホリックハーピー』どもでも共闘しているというであろう。何が厄介なのかはその種類同士の組み合わせが困難になってしまうパターンが存在してしまう可能性があるというところだろう。
俺らの基本戦術は俺とファウストが先行していく。その間に遠距離持ちの『ホリックハーピー』を糸もしくはペティの魔法が無力化していく。
そのあとは俺とファウストによる近接の乱闘でこと済ませていく。
ほんと近接一人増えたのは攻略でかなりでかい。レベルが低いはずなのにファウストの持つ高い戦闘能力がレベルを気にしないぐらい補って戦っている。悪魔だからか基本スペックが違うようだ。
これで俺と同様のレベル帯まで上がったら俺なんて惨敗してしまうのかもしれないなぁ。
俺もおちおちしてられないな、もう少し今の戦闘スタイルも考え直してみようかね。
この階層帯では【鎌術】【投擲術】をメインに戦闘スタイルを大きく変えてみてはいるが正直フロアボス戦でソロで勝てるかどうかといわれると……ないな。
実際今までのほうでも問題がないのだ、というよりもむしろそっちのほうがより戦闘が楽になっているというのが現状だ。
だが、今の戦闘手段に関して言えばいくつもの戦闘手段を組み合わせて戦っているようなものだ。ならばもう少しこの二つを別の何かに組み合わせて考えてみたほうがいいかもしれないな。
それか新しいスキルをポイントで獲るっていうのもありかもしれないが、ぶっちゃけいつ必要に迫られるのかがわからない以上使わずに取っておきたいというところがある。
まぁこれに関しては手段を増やすためだし、現状問題があるわけではないのでのんびり考えていこうとは思う。正直思いつかないんだけどなぁ。
68,69階層では今までこの空階層帯で出てきた魔物に加えてごく少数ではあるがとある魔物が出現し始めた。
『ワイバーン』だ。別称は劣龍という魔物で強さの比較としては地竜よりは強いが亡龍と比較するとかなり劣るというまぁ別称通りの魔物である。
ここにいるのは普通のワイバーンではあるものの別のところでは様々な種類のワイバーンがいるとかいないとかByファウスト
で、こいつらは基本単独行動であるためパーティでフルボッコにすると簡単に片付いてしまった。
ほかのグルーやハーピーもこいつらに恐れているのかワイバーンがこっちへ向かっているときはたとえ戦闘していたとしても逃げていくのだ。まぁ戦闘しやすくなるのでありがたいが。
ちなみに69階層ではワイバーンとの戦闘はファウストが行うことにした。彼自身のレベルアップのためと彼の戦闘勘を思い出すために彼が提案したことだ。
どうやら召喚されるぐらいの時期にはほとんど戦闘をしてこなかったためだいぶそこら辺の感が鈍ってしまっているんだとか、それでよく戦えてたよほんと。
しかし、この階層帯で銃という銃は見当たらなかった。
もしかしたらないのかもしれないなぁ、と思っていたんです。
「………まさかあるとは思わなかった」
「ほんとそれだよ、さすがルカとしか言えんよ俺は」
「こん!」
そう、69階層も終盤と思ったときにルカ先導で俺たちを誘導してきた。ほどなくして案の定宝箱を発見した。
宝箱は毎回変わりばんこで開けてきたがルカに開けてもらうとなんとびっくり拳銃が二丁入っているではないか!
「おいファウスト、拳銃型のようだが問題ないか?」
「ええ、むしろこれ魔銃の類ですのでわたくしが愛用してたものと同様ですね。まぁこの際ですので二丁拳銃というのもありだと思いますね」
「………でも、職業は大丈夫なの?」
「心配ありません、ちょうどLv10になっていますので【拳銃使い】を選択させていただきますがよろしいでしょうか」
「……ん、職業とかもファウストの自由にしてほしいと考えているよ?だって前の戦い方もあるし」
「そうなのですか、ではわたくしのやりたいようにやらせていただきますが、あくまで近接系統によるつもりでいますのでよろしくお願いしますペティ様」
「………そう、私が魔法職のみだからそうしてくれるとありがたいかも?」
「まぁそこら辺の連携に関してはこれが終わってから考えてくれよ?」
ここで長々と考えてもらっても今は時間がないんだ。
長いことダンジョンにこもっているから目的が忘れていそうだが、これは70階層以降に生息されていると思われる【聖樹草】を採取しないといけない。
しかも、それを現在第三段階の状態にあるティアちゃんに届けないといけないのだ。
「あれ、ちょっと待てよ。………今大事なことを思い出した」
「………どうしたの?」
「あのさ、【聖樹草】手に入れたとしてもそれをそのまま使うってことはないだろ?」
「そうですね【聖樹草】はかなり特殊な薬草ですが、それを薬にして調薬しないといけませんね」
「つまりは調薬する時間も必要だし、さらには調薬するための薬師に関してもわからないんだよな」
そう、もうすぐ【聖樹草】を採取できるところで思い出したが薬師の調薬の時間も考えて戻らないといけない。しかも厄介であるのがその薬師もいまいちわかってはいないのだ。
「………多分だけど調薬も私たちの仕事かもしれないよ?」
「マジ?なんで?」
「それは武闘大会と悪魔襲撃の関係でしょうか」
「……ん、推測の話ではあるけど一人の命より大多数の命を大事にするのは仕方のないこと。そういう考えはこの世界でも同じ」
確かに、悪魔襲撃や武闘大会でもたくさん傷つくし回復職だけでは足りない可能性がある。
そうなると『オルカン』にいる薬師、ましては騎士団が懇意にしているだろう者なんかは駆り立てられているかもしれない。
「つまりはこの中の誰かが【薬師】にならないといけないということか?」
「いえ、厳密にいえばスキル【調薬】を取得しておけば可能です。しかしその場合は【薬師】としての職業補正がないためレシピを知っていないとかなり厳しいものになりますがよろしいので?」
「あー、それに関しては問題ないかな」
実を言うと今回の依頼を受ける際の準備の時にぱらっと調べておいたのだ。
そのため、調薬のことに関してはまぁ問題はない。完全に覚えてしまっているからな。
「ただ、調薬する際の道具がないってのが目下の問題ではある」
「………それなんだけどさ、ゲシェムってまだ【地点記憶】はある?」
「あと一つだけならあるが、どうした?」
「……なら、ゲシェムが調薬道具を買ってきて。その間私たちで採取しておくから。」
「そうですね、わたくしたちでは【聖樹草】の他に何が必要なのかわからないですし」
「あぁ、その点は任せてくれ」
とりあえず、この先の計画は立てた。
だが、そういったことは次の70階層__フロアボス戦に勝たなくてはいけない。
今までも苦戦するところが何度かあった。
今回も苦戦することがありそうだが、ファウストという戦力アップもあるからな少し心に余裕はできたな。
さて、行くとしましょうかね!
今話のまとめ
・ファウストの職業構成(現在)は【脚闘士】【拳銃使い】です(【脚闘士】については召喚前から引き継がれています)
・今回のクエストでは【調薬】が必須でした(まだ取得していませんよ)
・次回はフロアボス戦です




