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OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【●剣士・糸使い】編
33/61

31.初期装備と首狩りの幽霊

前回のあらすじ

・ルカは召喚していました

・墓地階層の魔物は総じて耐性持ちである

・分裂体がなぜか関西弁なのだが、どうして?


 さて分裂体の関西弁については無視して【アルカナ返還】で帰ってきてもらい、先へ進んでいった。


 


 57,58階層では『リビングアーマー』の上位種が出てきた。

 

 『リビングナイト』この魔物はリビングアーマーの鎧に剣を帯刀した魔物だ。鎧による物理攻撃の他に剣での攻撃が追加され他の魔物と共闘される場合かなり優秀な盾職(タンク)として機能してくる。かなり厄介になる。


 というか、ここら辺の階層帯まで来ると別種の魔物との共闘も生まれてくる。普通のところではまずありえないところではある。そこらへんが慣れていないプレイヤーはかなり厄介であろう、そもそもほかのところではなかった現象であるから対策のしようがないだろう。

 まぁこの情報をうればかなりの値で売れるだろうね。


 

 俺らはまぁ問題なかったよ。


 何せペティは遠距離の魔法斉射により近づける魔物がいない。

 俺に関してはそもそも攻撃全般が【神読み】と糸、さらには【誘導】を駆使することで完全に回避することができる。

 

 そういうことで、特に支障も出ることなく先へ進むことができる。


 





 59階層では完全に別の魔物同士が共闘して行動をとっている。そのため近接、遠距離などの対策をしないといけない。さらにこの墓地階層_墓標階層というべきかもしれないな_では総じて耐性を持った魔物で構成されているためなかなか攻撃が通りずらいやつらが多い。

 まぁ意外にもリーダー種とかはいなかったので、きっちりとした統率が取れているわけではなくところどころ連携に隙が出ているのでそこをつくことができれば、カズたちぐらいのそこそこ強いパーティなら攻略はできると思う。

 

 俺らの攻略は二人のため戦い方が簡略的だ。


 まず俺が先行として敵陣に突っ込む、この時点で大体の敵を倒せる。

 で、詠唱を終えたペティの追加攻撃で敵を打ち倒すってのが俺たちのセオリーみたいなものになった。


 「……私のやること少なすぎる気がする」

 「まぁ、進むにつれて集団の数が増えていってるからその分活躍する機会は増えてくと思うよ?」

 「……そうだね、もうすぐでレベルも40になるしここはいい狩場だよ?まぁ私だけだと難しい」

 「そういえば第四職業って何にしてるの?」

 「……言ってなかったけ?【言語学者】っていうやつだよ」 

 「なにそれは?」

 「……一応ユニークジョブってやつ。私にとってはかなりありがたいやつだね」

 「というと?」

 「……魔法には一部の種族限定の『言語魔法』というのがあるの。それをできるように【言語学者】サポートしているの」

 「ほへぇ、でその『言語魔法』はどうやって発動しているの?」

 「……この魔導書。魔導書っていろいろあるけど一番は特殊魔法の魔法触媒が多いの。通常よりは消費してしまうけど【大賢者】にはそこら辺のMP消費や権限の緩和もされているの」

 「てことは、【言語学者】というのも魔法特化のために必要な職業ってことなのか」

 「…………私としてはゲシェムの職業構成のほうがここまで戦えていることに驚きなんだけど。そもそも一つ一つ見るとそこまで強力なモノでもないと思うの。なのにそこまでの力にかわるのがすごいと思うの」

 

 確かに俺の力というのは一つ一つ強いものではない、むしろ一癖も二癖もあるような職業どもだ。

 なのにここまで威力を発揮できるのはひとえに称号とスキルの組み合わせだと思う。


 実際には【学者】での経験値もあるのだが、ここでは無視しておこう。

 

 【(そう)剣士】確かに特殊な部類ではあるが癖もあるので使いこなすものはきついのだ。【創剣】がMP消費の激しいものだから使いずらかったりする。

 彼自身は『樹岩剣』や【魔の権威】があるため、特に問題がない。

 

 【星占師】【巴導士】も同様であるため、癖はあるもののこの者にとってはほぼ無関係であった。


 【糸使い】はそもそもの操作が難しいが【操糸術】のレベルもあがり、難しい操作も可能になりMPの許す限りの操作ができるようになった。

 

 【道化師】はそもそも戦闘職にはかなり厳しいものだが、他の職業と組み合わせて戦う分ではこれ以上ない職業であり、この職業のレベルが上がり上位職業は戦闘においても単体で十分戦えるレベルになる。


 

 と、この職業導士の組み合わせで圧倒的に優位に立てているのだ。

 そのためゲシェムは結果的に最適な職業を選択できているともいえる。



 まぁ、完全に偶然というものの結晶ではあるんだよね。




 




 そういうことで、60階層のフロアボスの扉の前でいつもと同じようにアルカナの下準備を行っている。


 「………そういえばなんだけど、なんでゲシェムは装備を変えないの?」

 「ん?あぁ、一応変えようとは思ってたんだけど俺の戦闘スタイルってかなり軽いもののほうがいいからさ特にほしいと思った装備がないんだよ。初期装備は全部布だから一番軽いし、他だと大なり小なり革とか混じっているから少し重いんだよ。だったら変える必要もないしとりあえずこれでいいかと思ってるんだ」

 「………なるほど、ならいいの?かな?」


 まぁ単に変えるのがだるいというのもあるが、それは言わないでおこう。たぶん怒られそうだし。

 

 


 「さてと、行きますかね」

 「………ん!」



 俺たちは60階層_フロアボスのところへ突入した。


 


 出てきたのは大鎌を携えたゴースト【解析】結果だと『ジャックリーパー』という魔物だ。

 

 見た目は完全に死神のそれだった。


 「じゃ先行する。『樹岩剣(きがんとう)』×2!追従と付与よろしく」

 「……ん、『聖なる加護(エンチャントシャイン)』とりま【聖魔法】でいく。時間かかるからよろ」

 「おけ、突っ込むぜ」


 ペティに『樹岩剣』へ【聖魔法】の付与を施してもらい、特攻をかましにいく。

 

 恐らくは物理攻撃は効かない可能性があるが、相手の出方を見るのに十分接近したほうがいいと思う。

 

 ペティにはここ墓標階層の魔物どもと同様の対策として【聖魔法】を詠唱してもらうため、スタンバイしてもらっている。実際この方法が一番取りやすい手段だと考えられるしな。


 「まずは喰らっとけや!」


 ゲシェムの一閃、しかし攻撃は当たらない。

 

 「やっぱ物理無効か!しゃあねぇペティに任せてヘイト集中させとくか」

 「………とりあえず様子見『ホーリーレイ』!」

 

 と、彼女曰く【聖魔法】の最短魔法を詠唱。

 しっかりとダメージが入る。しかし速度重視にしているためなのか大したダメージを与えることができていな。

 

 「………大体のダメージ量は把握。ある程度ダメージ量のある攻撃に優先する。ヘイト管理よろ」

 「おけおけ‥………いや、これはまずいかもしれないな」



 『ジャックリーパー』にダメージが入った瞬間に奴が行動を起こした。とある魔法を展開している。


 あれは今までも見たことがあるからわかる、召喚魔法だ。


 とりあえず、魔法陣をみて解析を行う


 「まずいな、これ数を描いてねぇわ」

 「……数?それが何?」

 「あぁ、数が描かれてないということは無制限ってことだ。おそらくは一定数をこの場に召喚し続けるっていう滅茶苦茶厄介なやつ」

 「………つまり、ヘイト管理がむずかしいの?」

 「まぁ、何とかするさ!よっと『双児分裂』×10!」


 手元にあらかじめ用意している10枚のアルカナを出現させ、10体の分裂体をつくる。


 「よし、一人はアルカナが切れるまで『人馬終弩』で射れ!残りはこっから召喚されるやつの対処!ルカは……分裂体に付与かな。じゃ死神さんはペティと弓持ちに任せた!」

 「……ん!」

 「ほな頑張りますか!」


 いや、弓持ちってあんたかい!関西弁野郎!


 

 まぁいいや、とりあえず接近して【改文曲筆(トランスブリッシュ)】で魔法陣を壊す!

 その目標のもと俺らは特攻していく。


 

 

 召喚されていくのはここ墓標階層ででてくる魔物どもだ。


 この召喚されている魔物どもは問題なく倒せる。

 問題はこの『ジャックリーパー』だ。


 普通のゴーストなら魔法でも火力のある奴なら十分倒せる。

 しかし、ボスに関してはそれは微々たるものだ。しかも、ゴーストと異なるのが魔法使えるのと大鎌による物理的な攻撃がある。この罐が厄介なのだ。

 分裂体の一体が喰らってもらったら一撃でやられた。

 恐らくアルカナが見れてるのかもしれないな、分裂体には回避と雑魚一掃中心で狩ってもらうことにした。





 さて、ここを何とかして攻略しないとな。

 これはペティ重視にがんばってもらわな、俺らは雑魚を!



 まだまだ、『ジャックリーパー』戦は続くようだ。

今話のまとめ

・ルカ最近目立ってないなぁ

・初期装備が意外にも優秀なのだ(回避厨としては)

・『ジャックリーパー』はまぁあれですな首狩りの死神みたいなやつです

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