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OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【●剣士・糸使い】編
30/61

28.戦いとは大人数のほうが速い(当たり前)

前回のあらすじ

・【魔導女王】ペティの職業判明

・砂漠もさくさくと

・ゲシェムのハンデに関しては完全に無意識でおこなってしまっています。



 時間も時間であったので一泊してその翌日。

 もちろんのことやましいことはありませんよ?なにせ彼女もテントもってるし。




 さてさて、先へ進みましょうか!


 


 57,58階層には出てくる魔物のメインが『シュトゥルムレノ』から『サンドシャーク』へと変わっていった。

 

 さらにその『サンドシャーク』に上位種が混ざっていった。

 ただこの上位種がどうやら一種類のようなんだよね。


 『ストライクサンドシャーク』この長ったらしい名前のこいつはその名前のまんまで貫通能力(ストライク)に特化された魔物である。まぁそれだけなら特に問題がないのだが、こいつの特徴はそれだけではない。土魔法を使用してくる。しかもこの土魔法なぜか砂関連の者しか利用してこないのだ。誰得だよって思うんだけど、この限定的な土魔法にも貫通能力(ストライク)が付与されているようだ。


 まぁ基本的にとる戦法は変わらない。先に探知で敵を見つけ、魔法か糸で速攻!相手は死ぬ!

 ………そんな感じで進めることができた。



 



 そして59階層。ここで新登場したのはいつも通りのあれだ。


 そう、リーダー種のやつらだ。


 

 「これは大体のところで出ているけど基本なのかな?」

 「………そうなの?確かに39階層辺りもそういった魔物はいたけど」

 「まぁ、30階層までは俺も飛ばしまっくたからよくわからんけど。それ以降の階層ではそういった傾向にあると思うぜ」

 


 と、軽い雑談をしながら進む。

 え?急がなくていいのかだって?しょうがないじゃないか。砂により身動きに制限がかかるし、なによりどういった原理なのかはよくわからないのだが洞窟のような壁がないのだ。そのため【軟糸】を張り巡らして飛びまわるってことができないのだ。



 そのため、妹さんには申し訳ないとは思うけどゆっくり動いている。

 まぁこればっかりは仕方がないとは思うしね。


 


 

 そんなこんなことがあり、ながい時を……………そんな得ていないがついに60階層_フロアボスの扉の前へとたどり着いたのであった。


 「さて、ここまで来たなぁ」 

 

 と、俺はいつも通りボス攻略のための下準備を執り行っている。


 「………そうだね、でも意外。貴方ここまで下級職の技のみで戦っていた」

 「マジ?あんまし覚えがなかったわ」


 今指摘されるまで気づかなかったが、今までの戦いで剣を使ってないと考えると確かに魔法を使っていないということを指している。いやぁ完全に無意識であったなw


 「………なんかハンデでもつけていたの?そういうのって今やるべきではないと思うけど?」

 「ごめん、これに関しては無意識でやっていた部分があるな。まぁボス戦で困惑させても悪いし、今それについて教えておくよ」


 

 そういって、俺は【魔導陣】や【(そう)剣士】についての詳細を教えた。


 「………そんなスキルがあるってマジ?というかそれって貴方ほとんどの魔法を知っているってことだよね?私の権威がぁ………」

 「ふっ、なんか意外だな。そこんとこ気にするんだね」

 「……わるい?一応【魔導女王】というあだ名があるんだからそれ相応の力を誇示したいなって思うの」


 そういうと、彼女は胸をはってみせた。


 ………だが、彼女には張れるほどの胸はないのだった。残念ではある。



 「………なんか変なこと考えていていない?」

 「いえ、特に考えていませんが?」

 「………ならいい、で何をしているの?」

 

 ここまで俺のことを言ったんだし、全部言っても変わらんか。

 ということで、おれは今の下準備について説明する。


 「これは【アルカナ生成】っていう専用スキルで【占星魔法】を使うための触媒のやつだ。【奇術】を習得した今なら手元になくてもすぐに………このように手元へ出すことができるようになったからな。先に出しておけばこの先のMP管理は【クラウン生成】と糸だけになるからな」

 「………へぇ、【道化師】ってそんな使い方があるんだ。てっきりエンジョイ用だと思った」

 「まぁ普通はそうだろうな。だけど俺はMPがめっちゃあるしな【魔の権威】ていうMP節約スキルがあるんだ。こんな無茶がまかり通ってしまうんだ」

 「………なにそれ、チートのような構成ができるんだ」

 「こればっかりは否定できないけど【学者】の時にやらかしてしまった結末のようなもんだしな……っとこんなもんでいいだろ。じゃあ行くとしようか!」

 「……ん!」


 そういうと俺たちはフロアボスのところへ移動した。








 

 

 60階層も予想通り砂漠であり、今までの傾向を考えると鹿か鮫が出てくると考えていた。

 今まではその階層で現れた魔物の特徴をとらえたのがボスの形としてあらわされていた。



 で、ここのフロアボスはそれを表しているようだ?

 

 奴の名前は『クラッシュレインディア』つまりは破壊する鹿というまぁなんとも安直な名前なのだろうか……。

 ただ見た目は鹿であるのだが、なんか変なんだよな。

 

 「………ねぇ、50階層のフロアボスってこんな感じ?」

 「まぁ近いもんだといっておく。だけどこれは鹿にいろいろ足した感じだよなぁ……」

 

 見た目は鹿なのだが、しっぽが魚の尾びれのようで角が三本。うち一本は明らかに鹿のモノではないんだ、なんだろうな多分だけどカジキの角だと思うんだよね。


 極めつけはこれだ


 「なんで砂に埋もれているんだよ!」

 「………その意見には同意。でもあの姿でいるっていうことは砂の中でもいどうできるっていうこと?かもしれない」

 「それはかなり厄介になりそうだな」




 と、考えているとボスが突撃をかましてきた!


 「うおっ!左右に散開!俺がヘイトを稼ぐ」

 「…わかった!私は魔法の展開しとく!」


 『クラッシュレインディア』の突撃を回避した俺たちは方針をたてた。

 ペティは魔法の展開に時間がかかるため、その間のヘイトを俺が稼がないといけない。


 「まぁ、教えたんだハンデなしと行こうか!『樹岩剣(きがんとう)』×2!『樹岩剣(きがんとう)・ソードビット』展開!舞え!」


 俺の常とう手段をこいつに試す。


 しかし、こいつの厄介である点_砂中を自由に動き回る『サンドシャーク』の性質を持っているため、簡単には攻撃が入れない。


 「しかたねぇか。じゃあっと、オープン・アルカナ!さらに『金牛激突』!」


 俺は先ほど準備しておいたアルカナを【奇術】で手元にだす。


 そして発動された黄金の牛は砂の中めがけて駆け出した。


 

 やはりというか、金牛に追われるのが嫌か砂中から地上へ浮き上がった。

 

 「待ってたぜ!【軟糸・捕縛】!」

 

 と、軟糸を両足を狙い捕縛させる。

 これで一定時間は砂中へ入ることはできないだろう。


 「……詠唱完了!いつでも打てるよ!」

 「おっしゃ!そっちへもっていく!【操り人形(マリオネット)】!」


 ちっ!やはりレベルが高いせいであんまり操ることができないようだ。

 だが、これだけなら簡単だろ!


 

 そう考えると俺は『クラッシュレインディア』を空へ飛ばした。



 「ペティ!合わせろよ!『瞬雷・百花繚乱』!」

 「……ん!『穿つ(ピアース)光弾(ライトブリット)の雨(レイン)』!」



 空へ打ち上げられた『クラッシュレインディア』へと幾百、幾千の雷と光弾が貫いた。


 しかし、ぎりぎりHPがのこった。


 「まぁ、これで終わりだよ!」


 とボスの上へマウントをとったゲシェムの一閃!

 

 『クラッシュレインディア』は為すすべもなく倒されてしまったのだ。



《職業:【星占師Lv15】が【星占師Lv17】へ上がりました》

《アビリティ:【占星魔法Lv20】が【占星魔法Lv22】へ上がりました》

《【占星魔法Lv21】より『人馬終弩』を習得しました》


《職業:【糸使いLv25】が【糸使いLv32】へ上がりました》

《【糸使いLv30】より派生職:【人形師】【傀儡使い】が選択可能になりました》

《アビリティ:【軟糸Lv23】が【軟糸Lv30】へ上がりました》

《アビリティ:【硬糸Lv17】が【硬糸Lv22】へ上がりました》

《アビリティ:【妖糸Lv11】が【妖糸Lv15】へ上がりました》

《アビリティ:【操糸術Lv32】が【操糸術Lv35】へ上がりました》

《アビリティ:【捕縛術Lv9】が【捕縛術Lv12】へ上がりました》


《職業:【道化師Lv20】が【道化師Lv24】へ上がりました》

《アビリティ:【奇術Lv28】が【奇術Lv34】へ上がりました》

《アビリティ:【アクロバットLv22】が【アクロバットLv28】へ上がりました》

《アビリティ:【誘導Lv10】が【誘導Lv16】へ上がりました》






 「やっぱり、人手が多いと早くボスを倒せるな」


 そうペティへ話しかけながら、ログを追う。

 

 なるほど、【糸使い】の派生職がついにでてきたのか。

 ただ、【糸使い】関してはこのまま上級職を目指してみようと思う。確かに気になる職業ではあるものの今の戦闘手段なら特段必要性がないと思うからな。


 「……ここまで簡単に行けるのはゲシェムがおかしいから。普通はもっと苦戦する、私でも」

 「…やっぱそうなる?まぁいいかこの力で人の命が救えるんだったら使っとかないとな」

 「………それもそう。私もこの力をそういう風に使いたい」

 「まっ、先へ進もうか!」


 

 こうして俺たちはさらに先へ61階層へと突入しようとした。







 その瞬間に俺の目の前にウィンドウが現れた




《【イベント】第一回オルカン武闘大会実施のお知らせ【豪華景品アリ!】》






 「「……へ?」」





 この予告には二人とも心底驚いてしまうのだった。

今話のまとめ

・60階層フロアボスはサンドシャークの性質をもった鹿でした

・やはり戦闘において人手は多いに越したことがないのだ(何当たり前なことを言ってるんだろうね?)

・第一回武闘大会のお知らせがきたよ!

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