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OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【●剣士・糸使い】編
29/61

27.51から56階層攻略、そして役職開示

前回のあらすじ

・51階層からは環境が敵となります

・魔法使いペティ登場!

・【魔導女王】参加です


 というわけで、帰ってきましたよ51階層へ!


 もちろんペティとパーティを組んでいます。


 「………ここが51階層?なんか最初とは全然違うね」

 「まぁ、41階層からこんな感じではあるんだけどな。51階層からはこの砂漠に加えて気候変動が加わるんだ。なかなか脅威ではあったよ」

 「………じゃあこれかけとくよ?『適応する気候(アダプティーウィザー)』」



 ペティがそういうと俺たちの周りに薄い膜が覆った。するとどうだ先ほどから少し感じていた熱さが程よい適温へと変わっていったではないか。


 「これは?こんな魔法知らないんだけど」

 「………この魔法は存在しないよ?でも私のコアスキルも相まってできるようになったの」

 「へぇ、じゃあ俺にはできないやつか………これなら外套を買わなくてよかったな」


 地味にショックではある。まぁソロで今後攻略するうえで必要にはなるし、まぁ将来の資産として置いておこう。


 

 ということで、ペティのおかげである程度の攻略速度を獲得したことで50番台の階層を突破していこう。


 




 51,52階層で現れたのは鹿であった。まぁ正確に言うとガゼルのようだが、気にしません。


 名称は『シュトゥルムレノ』というようだ。

 こいつらは俺らが気づいた瞬間にはこちらめがけて突撃してくるのだ。

 

 後日この名前を調べてみると『突撃する鹿』とでてきた。なんともまぁ安直な名前なんだ。


 このシュトゥルムレノ恐ろしいのが突撃の速度が異常に速いのだ。本来の地形なら簡単に躱すこともできるのだが、ここは砂漠。砂に身動きを制限をかけてくる。

 さらにペティは魔法特化のため回避行動は俺よりもかなり低い。そのため俺と同様な回避はできないし、HPやVITも低い。あまりダメージを負わせないようにしないとかなり不利になってしまう。

 

 とりあえず奴の行動は直進であるため【硬糸・貫】をつかい、直進してくるレノを貫く。

 これは【硬糸】を斬るよりも貫くことに特化させた応用であり、最大の利点は罠のように設置せずとも同じレベルで使えるという点だ。


 ペティは持ち前の魔法で激突される前に撃ち倒している。

 

 彼女の装備はローブに杖と魔導書が二冊のザ・魔法使いの装備である。

 ただ、魔導書二冊が浮遊しているというのはなかなかなものである。さらには手元には何かあるようだし、さすが【魔導女王】と呼ばれている女。徹底した装備である。


 




 

 53,54階層では『シュトゥルムレノ』の行動に変化が起きた。

 あの猪突猛進の鹿が緩急をつけて動いてきたのだ。

 急停止やスピードが乗ったまま曲がって俺たちを翻弄させてきた。

 

 翻弄の点でいえばかなり強いものへ昇華したが結局はこいつらの攻撃手段は激突しかないので俺は接近したところを斬るか貫いておしまいであった。

 

 しかし、ペティは魔法職だ。この動きの緩急のがついてしまってはうまく扱うことができないと思い振り向いてみた。

 しかし彼女の精度は落ちるという言葉が見当たらないほどきれいにレノどもを打ち倒していた。

 

 「すごいな、その精度は。なんかのスキルか?」

 「………ううん、これは私の特技みたいなもの?かな」

 「はぁプレイヤースキルってやつか。すげーな」

 「………羨ましくないの?」

 「ん?まぁそりゃあね。でも俺だって似たようなもんだし、人の個性にケチはつけんよ。俺も大概だと思ってるから気にしないでよ?」

 

 というと、彼女は黙り込んでしまった。

 まぁ、PSってしょうがないと思うよ?チートとは言われるけどさ。そんなこと言われても俺の『過集中』とか『完全記憶能力』なんて現実でも被害があったんだし、チートと呼ばれる筋合いはない!お前らもなってみろ!病院送りになるからな!(誰に言ってんだろ)


 


 そんなことは置いておいて先へ進むとしましょうか。





 

 55,56階層では『シュトゥルムレノ』の上位種?と新しい魔物が出てきた。


 先にシュトゥルムレノの上位種?なのかよくわからないが紹介しておこう。

 『シュトゥルムレノ・フレイム』こいつは名前の通りだ体が燃え盛っているレノで基本ペティの水魔法で倒していった。ちなみにこの炎は俺の【軟糸】は燃やしたが【硬糸】と【妖糸・纏水】は簡単に貫けた。まぁまぁ弱いと思うな。

 

 『シュトゥルムレノ・ブリザード』こいつは氷の礫を周囲に展開してこちらへ攻撃してくるレノだった。なお、上位種ゆえか結局激突してくる。せっかくの遠距離攻撃を水に流してしまっているのは少し残念に思う。

 これもだいたいがペティが炎魔法を使い燃やしていった。やはり属性がある分弱点が顕著に表れてしまったのだろうな。


 ん?俺はか?まぁ爆破球での炎ダメージを使いましたよ。だって魔法使ってもレベル上がらないし、それだったら【道化師】とか【奇術】のレベルを上げておきたいしね。


 それを使っているとペティからこんなことを聞かれた。


 「………それなに?魔法ではないようだけど」

 「ん?あぁこれか?【道化師】のスキルを使ったものだよ」

 「………ゲシェムの職業っていくつあるの?聞かないほうがいいとは思うんだけど、さっきの糸とか気になっちゃって。私の職業も教えるから教えてほしい」

 「あぁ、いいぜ」


 と、前に進みながら俺の職業についてすべて教えた。


 さすがにまともな職業がないからか滅茶苦茶引いた様子で


 「………何その職業構成、よくここまで戦えているね。しかも、第五職業まであるなんてそれって40は超えてるってことだよね」

 「それに関しては偶然と偶然が重なってしまった事案だね。で、そっちは?」

 「………うん、ここまで教えてくれたから教えるね。今はレベルは32。職業は【大賢者】【付与魔導士】【魔女】だよ」

 「うわぁ、こりゃ見事に魔法特化の職業だな」

 「………普通ならこんなものだよ。一芸特化、もしくは汎用性・器用貧乏タイプな職業を選択するよ?ゲシェムが異常だとおもうの」

 「まぁ、それに関しては否定ができねぇな」

 

 なんせ、近接に【(そう)剣士】という複合職業で特殊な派生職の【星占師】【巴導士】。さらに意外性しかないような【糸使い】【道化師】という下級職。


 うん、謎だな。これで普通に魔法が使えるんだから魔法職である彼女にはあまり説明できないな。

 

 ただ、彼女の職業構成を考えると先ほどの『適応する気候(アダプティーウィザー)』についての説明ができない。

 先ほどコアスキルとか言っていたが、検討できるのは………あれか?


 「てことは、ペティのコアスキルって魔法を組み合わせて全く新しい効果の魔法を生み出す感じか?」

 「………まぁそんなところ、よくわかったね?実は頭いい?」

 「いや、その職業構成を聞けばわかるだろ」

 「………それも、そうね。でも、貴方のコアスキルに関しては全くわからないの。どういうものなの?」

 「まぁ実際使ってみたほうがいいんだろうけど、ぶっちゃけ俺も大して使わないスキルではあるな」

  

 そう、【改文曲筆(トランスブリッシュ)】はそのモノを部分的に書き換えるというスキルであり、再構築後それが成り立たないと発動しないというかなりピーキーなスキルであり、俺の場合【魔導陣】を取得したためあまり必要にならなくなったスキルだ。

 しいていうなら相手の魔法をキャンセルもしくは変更させるのにはもってこいのスキルではあるけど、所詮そんなものであり俺の戦闘手段として確立させられるものに至らないのが現状だ。


 まぁまだできている者がいるかどうかは不明のようだが、コアスキルの強化に期待したほうがいいかもしれないな。




 と話が脱線した。



 

 この階層からは新しい魔物が出始めた。

 

 『サンドシャーク』という魔物だ。名前から想像できる通り砂中をおよぐサメで出てくるまでその姿をとらえることができない。

 攻撃そのものは激突と噛みつきという、いたって単純な攻撃なので『サンドシャーク』が浮上してきたところを迎え撃てばいい話だ。


 

 俺は【索敵】が残っているのである程度は察知できるが三次元的な索敵ができないため下から上へと来る攻撃に関してはかなり不利ではあった。

 そこに関してはペティが助けてくれた。特殊魔法以外の全魔法を扱うことができる魔法職ほぼ最強の職業である【大賢者】の無魔法にある『探知(サーチ)』を使ってくれたため全体からの索敵を行ってくれた。


 俺も一応できるのだが、彼女の前では【魔導陣】をつかおうとは思えなかったのでピンチになるまでは使おうとは思っていないのだ。まぁ『樹岩剣』の変わりがないので実質【(そう)剣士】も封印されている状態なんだよな。



 本職がこれをみたら何言われるか分かったものではないしな。


 と、俺は無意識の状態で縛りを設けていたのだ。


 


 さてさて、この先はどうなっているんかね?

今話のまとめ

・【魔導女王】ペティの職業判明

・砂漠もさくさくと

・ゲシェムのハンデに関しては完全に無意識でおこなってしまっています。

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