26.階層に難航そして邂逅小さい魔法使い
前回のあらすじ
・50階層のフロアボスは変体な猫狐であった
・ゲシェム頭おかしい(作者「なんでこうなったんだ(驚)?」)
・ちなみに妹さんの症状は第二段階です
先に行くにひとまず休むことにした。
そしてその翌日
ということでやってきました、51階層。
周りを見渡すと、辺り一面に砂漠が広がっている。
「またかよ!!」
そうまた砂漠地帯となっていたのだ。今までの傾向を考えると60階層までは砂漠地帯になっているのだろうと推察できる。
これはまたしばらくルカを【召喚】することができないな。
「だが、この程度なら問題なくいけるから飛ばしていくとしようか!」
すんません、訂正させてください。
かなり面倒くさく変化していました。40番台の階層では特になく砂の地と言い換えてもいいぐらいの変哲のない砂漠地帯であった。
まず、気候だ。これがかなりの変動を見せていた。何時間かランダムに変わっていてそのすべてが厄介なものとなっている。
高温気候:灼熱と名高い砂漠ならではの熱さが君を襲う!
極寒気候:砂漠の夜は寒い!凍える寒さに震えて死ね!
砂嵐気候?:砂嵐が絶え間なく君を襲う!目をしっかり守っておけよ?etc...
この階層地帯ではこのような変化を起こしてくるため、戦闘手段しか講じていない俺にとってかなり不利な状態である。
さらに、ここに出てくる魔物も厄介であった。
環境に適応しているため、ランダムな環境変化も動じない。
さらには砂漠を優位に使ってきて翻弄してくるのだ。
「これはさすがに突破できねぇわ、いったん戻ることにしよう」
この環境下では俺の装備では突破することはできないと判断し、ここに【地点記憶】を設置した。これは一度記憶させれば帰還した後、もう一度だけ同じ地点で再攻略することができるという使いきりの魔道具である。
『オルカン』の魔道具屋に売っていたものでまぁまぁ高いお値段であったが、この前のランクBダンジョンにて獲得したものすべて売った時のお金で購入できた。
じゃあなんでおまえは初期装備なんだといわれると、何も言い返せないが必要なかったとしか言えないです。すんません。
ということで、【地点記憶】にこの場所を記憶させたので今から来た道を戻っていきます。
25階層ぐらいまで戻っていくと人影が見えてきた。
まぁ話しかける必要もないからいいかなと思っていると
その人影から光線が放たれた。
「_はぁ!?あっぶな!!」
と、かろうじて避けることができた。【神読み】様様であるよ、ほんと。
そうおもっているもつかの間、続けて光線が放たれてくる。
「おいおい!俺は魔物じゃねえって!【妖糸・反射】!!」
放たれた光線を【妖糸】に反射を混ぜて相手に当たらない地点へ跳ね返す。
人影しかみえないため【誘導】がかからないので仕方がない。
もっと接近して相手に気づかせないといけない。
いくつもの光線を躱していき何とか接近してようやく人影がはっきりしてきた。
すると、こいつもまさかの一人だったのだ。
攻撃がずっと魔法であったところを見ると魔法使いなんだろうな……じゃねぇや!
「おい!俺はプレイヤーだ!!魔物じゃない!」
「………あれ?」
俺が叫ぶとようやくなのか、あちらの声も聞こえた。
それと同時に魔法が打ってこなくなった。
そんなこんなでその者に接触することができた。
目の前で見てみると、なかなか小さく、ローブを羽織っていた。
そして驚くことに彼女は女性であった。
「………先ほどはごめん」
と、彼女から謝罪を申してきた。………土下座で。
「いやいや!そこまでしなくていいから!ここではしょうがないし」
「………そういってくれると嬉しい。でもどうして下から?ここはランクSのダンジョンだよ?」
「知ってるよ、ここへは攻略というより依頼のためだよ」
「………うそ、そんなクエストしらない」
どうやらあの緊急クエストはほとんど偶然発生したクエストのようだ。
彼女にその話をしてみたら、少し驚いた顔をし少し考えるそぶりをしていた。
そして
「………ねぇ、参加してもいい?」
「え?理由は?」
「助けたいから」
彼女はその子を助けたいためにパーティに参加したいといってきてくれた。
確かに普通ならば一人より二人で行動すればより早く攻略が進む。
だが、今回は時間にかなりシビアであるため俺単体で動いていったほうがある程度移動を短縮することができる。
「わるい、本来ならその提案に乗ったほうがいいんだろう。だけど今回の依頼に至っては俺一人のほうが多分効率がいいんだ」
「………そう、でもなんでここにいるの?」
「あぁー、一応50階層までは攻略できたんだけどな。それ以降は装備を整えないといけなくなったから一度戻ってきたって感じなんだよ」
「………え?50階層まで突破したというの?ソロで?ありえない。私でも40階層のあいつで躓くのに…」
「あぁ、リッキーだな。あの変則的な動きには時間がかかったからな。あとはあの舌攻撃、貫通ダメージが入るんだよな」
「………ほんとに倒してるんだ…。でもそんな装備でよく勝てたね?私はこの格好通り魔法職だけどあのスピードに勝てなかったの……」
「それは仕方ないだろ、まぁ今から街に戻るけど一緒に行くならその時のこと言えるけど……どうする?」
今まで攻略していた中でここの話を共有できなかったのがなかなか悲しかったのでこの人と是非共有したいと思ったので誘ってみた。
「………いいの?私も先の情報は知りたいし……でも、どうして教えようと思うの?」
「いや、単純にソロで攻略していても寂しいからな。ここを攻略している奴と情報の共有はしたいなとは思っていたところだしな」
「………それは一理ある。じゃあついていく」
「おう、そういや名前言ってなかったな。俺の名前はゲシェムだ。よろしくな」
「………私はペティ、よろしくねゲシェム」
魔法使い・ペティとの邂逅を終え、一度街へと戻っていったのであった。
街へ戻っていくと俺たちのほうをみてざわざわしている。
……いや、どうやらペティのほうを見ているように感じいる。
「おいおい、【魔導女王】じゃないかあれ?」
「マジかよ、てかあの隣のやつは誰だ?」
「リア友とかじゃね?あの初期装備で【魔導女王】と一緒にいる奴なんてそこらへんが妥当だら」
やはり、彼女のほうに注目が浴びているようだ。
「………ごめんね。私のせいで注目あびてしまって」
「まぁ気にすんなよ。………というか有名人なんだなあんた」
「………知らなかったんだ。一応強いからあそこにいたんだよ?」
「わるいね、俺このゲーム自体そこまで日がたってないんだ。あとあんま常識がないって思ってくれ」
俺の職業とか称号とかがそれを物語ってるし、なんもいえないからなぁ………。
「………私も対外人のこと言えない。おそろいだね」
とペティがほほ笑んだ。
やだ、この子可愛い。
と、まぁそんなことがあったりして 防具屋にて【環境適応】というスキルがついた外套を購入して再度あのダンジョンへ行こうとした。
というか、これ俺の【アクロバット】と似たようなスキルじゃねぇか!
てことは【アクロバット】のレベルさえ上がればなんとかなったんじゃないのか?
そこそこ痛い出費なんだけど………地味に萎えるな。
そんなショックを乗り越え(た気がしない)、再度攻略を試みようとしている。
問題は俺の隣にいる子だ。
「なぁペティさん?いつまでいらっしゃるおつもりでしょうか?」
「………一緒に行く。だめ?」
「さっきも言ったけど一人で攻略したほうが早いんだよ。それにこの依頼の成功報酬にペティが含まれているのかわからないんだ。そしたらペティは無駄折損だけど」
「………ゲシェムが言った傾向なら多分その先で移動速度を速めることができる階層はほとんどないと思うの。それにそういったところなら私の支援である程度突破できたりするし、私が後衛でゲシェムが前衛で動けば集団戦の時の効率が格段に上がるよ?」
「まぁ、確かにな。でも報酬はないかもしれないぜ?」
「………それでも、妹さんを助けたい。私もそういったことになったからわかる。早く治してあげないときっとつらい」
きっと、彼女のリアルでも似たような状況があったのだろうな。深くは聞かないのが常識だ。
だが、ここまで言ってくれているんだ。ここで断っても彼女の意思は無理にでもついていこうとするだろう。
おとなしいイメージがあったんだけどな……。有名人みたいだし、戦力としてかなり優位に立てるだろうな…………。よし!
「わかった、こちらこそ頼む。ただ、無理だと思ったら即撤退!これだけは守ってくれ」
「………わかった。あくまで命大事に、だね」
「あぁ、じゃあ妹さんを助ける第二回攻略を始めるとしますか!」
「………おぉー」
ペティは割とノリのいい子でした。
今話のまとめ
・51階層からは環境が敵となります
・魔法使いペティ登場!
・【魔導女王】参加です




