2.OFWとキャラメイク
OFWへログインとは言ったもののこの話ではOFWについての説明がメインとなります。
これからの話にとってまぁまぁ重要な話ではあるのでしっかり読んでいただけると嬉しいです。
親父からOFWを偶然もらってからインフルエンザが治るまで1週間がたった。
この時間ほどもどかしいものはなかった。馬の前にニンジンがぶら下がっているようなものだった。
一樹と優羽にも参戦の旨を伝えると、滅茶苦茶よろこんでいた。が、こらえ性のないあいつらは普通にOFWをやっている。こん畜生!
「ほんとようやくやれるよ、焦らされる気持ちってこんなつらいんだな。さっさとやろう!」
こうして俺は発売から1週間を経ち、ようやくOFWの世界へ突入することができた。
目を開いてみると、そこは白い空間が広がっていた。その目の前に一人の少女がそこにたたずんでいた。
《ようこそ、Old Free Worldの世界へ。あなたが来ることを心よりお待ちしておりました》
「あ、どうも。ここはどういう場所なんでしょうか?」
《ここは、OFWの世界についての説明をさせていただく空間、いわゆるチュートリアルを行う場所となります》
「なるほど。で、あなたは何者でしょうか?」
《申し遅れました、私は管理AIのアルファです。あまり会うことはありませんので覚えなくて結構ですよ》
「はぁ、ではアルファさんご説明よろしくお願いします」
《まず、この世界は始まりの街『ビリーブ』を起点にプレイヤーの皆様で各町を開放していく形になります。まぁ、ここらへんに関しては物語を進めていくとわかることになりますので特に説明はしません。次にこの世界の時間の動きについて説明いたします。この時間についてがプレイヤーの皆様にとってかなり重要になるので注意してください。このゲームは加速装置によりリアル世界の2時間で1日、1時間で半日となります。また死亡時のデスペナルティはリアル時間で8時間、ゲーム時間では4日この世界にログインすることが不可能になります。ですので生き残ることは強くなるための必須事項とも言えます。ここまでで何か気になることはありますか?》
「強制ログアウトの類はありますか?」
《時間制限等の強制ログアウトはありませんがゲームするうえで明らかに危険な状況だと機械が判定すると強制ログアウトが発動されてしまいます。また強制ログアウトの場合、最低2時間はログインすることはできず、その後機会が問題ないと判断すれば再度ログインすることができます》
なるほど。ここまでの話だと時間の進み具合がかなり早く、死んでしまうと大きなタイムロスがおきてしまうというわけか。
《よろしいでしょうか?では話を続けます。ステータスについて説明します。この世界では「ステータス」と発言していただけるか頭の中で念じていただけると目の前にウィンドウが開きます。では実際にやってみてください》
では、俺は頭の中でステータスと念じてみた。アルファさんは《言わないんですね》と言っていたがこっちでもできるなら、こちらのほうがいいのではないかと思っているからだ。
そして俺の目の前に半透明のウィンドウが現れた。そこにかかわれているのはこんな感じだった。
name: noname ( )
job:
HP:100
MP:100
STR:10
INT:10
VIT:10
MND:10
AGT:10
DEX:10
LUK:10
CS:【 】
Skill:5p
Ability
《それがあなたのステータスとなります。基本的にはいろんなMMOゲームと似たようなものとなりますが、このOFWではコアスキル、ステータスに書かれているCSというものがあります。こちらはこの世界に降り立つと同時に手に入るスキルとなり、完全にランダムで取得されるためこちらへの苦情は一切受け付けていませんのであしからず。それでは、あなたのお名前を入力してください》
コアスキルかぁ、こればっかりはランダムって言ってたからこれを軸に進めるのが一般的なんだろうな。
とりあえず俺は名前を入力した。
《はい、入力を確認しました。重複確認を行います………プレイヤー名【ゲシェム】は重複されていないのでそのまま登録します。よろしいですか?》
「お願いします」
《お待たせいたしました。ゲシェム様、先ほどはコアスキルについての説明をしましたが続いてはスキル、アビリティについての説明を行います。アビリティはプレイヤーの行動次第で習得することができる技術のようなもので、スキルに関しては元から存在するものやアビリティを昇華したものがあります。わかりやすくいうとスキルは才能、アビリティは技術というものです。似たようなスキルやアビリティもありますが、優劣をつけるならばスキル>アビリティとなります。またアビリティは最初から入手することができません。スキルはレベルアップによりスキルポイントが入手することができ、そのポイントを用いて取得することができます。初回特典でスキルポイントを5pをお渡しします》
「なるほど、コアスキルとスキルとの違いはなんでしょうか」
《はい、それを説明するにはスキルとアビリティの性質をもう少し説明します。スキルとアビリティは一定熟練度。これが一定値に行くとスキル同士やアビリティ同士、あるいはスキルとアビリティで合成することができます。これによりスキルをより強くすることができます。この組み合わせはプレイヤー自身で生み出すため、我々でも未知数となります。我々としては未知を探求することがオンリーワン、生き残るカギであると愚考します。
そして、コアスキルはこの合成ができないということです。もともとその人の核となるスキルです。そのスキル自体が唯一の才能であり、知能ある才能であります》
「つまり、コアスキルは最初に与えられる強めのスキルという認識でよろしいでしょうか?」
《いえ、ただのスキルではなく、貴方の半身であると認識してください》
ふむ、コアスキルはかなり重要であるということか。
基本的にはコアスキルをみてスキル構成を考えるべきと見るべきだな。
「なるほど、ある程度は理解した。これでチュートリアルは終わりかな?」
《ええ、これでチュートリアルは終了しますがゲシェム様はこのOFWの一陣で最後のプレイヤーですのでこちらをお渡しいたします》
《スキル:【祝福の卵】を取得しました》
………はい?
「あのアルファさん、今なんかスキルを取得されたみたいなんですがこれはなんでしょう?」
《こちらは第一陣のなかで一番最後に登録された、プレイヤーの称号の代理になります。先ほども言った通り、この世界の時間の速さにより、すでにトッププレイヤーとゲシェム様の間に大きな差があります。そのため、一番最後のプレイヤーにはこちらを付与されます》
はぁ、つまり遅れたものの救済処置というものか。第二陣に関してはいまはあまりふれていないというのは気になるが、これで遅れを何とかできるということか。
その後、キャラメイクを行いその他の設定を行った。
《お待たせいたしました。各設定の登録等が終了しました。それではこの古き自由なる世界にて冒険をお楽しみください》
「ありがとうございました。またどこかで会えること楽しみしています」
と、俺がようやくOFWへインしようとしたとき、アルファさんから声をかけられた。
《ゲシェム様、この世界で生き抜くためのアドバイスを一つだけ。「情報は何物にも代えられない財産であり、この世界の理不尽にも叶うはず」私からは以上です。それでは楽しんできてください》
そういうとアルファさんは微笑みながら見送った。
「情報ね、助言感謝するよ。じゃ楽しんでくるよ」
少し長かったかようやくOFWへと向かっていった。
ところ変わって、運営サイドではこのゲシェムとアルファの会話の一部始終を見ていた。
「ふむ、これで全プレイヤーがログインしたことになったな。まさか、『ワールドクエスト』を始めるのに1週間以上かかるとは思わなかったな」
「こればっかりはしょうがないですよ、主任。しかし、【祝福の卵】に関してはラストプレイヤーに対する救済処置であることは分かりますがアルファの最後の発言が気になるのですが……」
「まぁな、こればっかりは私にもわからない。だが、この1500人以上の対話でAI自身が成長したということだろうな、よいではないか我々が目指しているNPCの成長がこんなにも早く見れることをうれしく思おうではないか」
「それはそうですけど、なんでまぁあんなアドバイスなんですかね?OFWの情報はかなり多いと思いますが」
「さぁね。………すこし彼については注目しておいたほうがよさそうだね」
「それはいつものですか?」
「まだわからないけどね。彼のコアスキルは……ほう、これはまた癖のあるスキルだねぇ」
修二ことゲシェムのしらないところで注目されることになったのだった。
今話のまとめ
・ゲームの1日はリアルタイムの2時間
・デスペナはリアルタイムの8時間
・基本、強制ログアウトの類はなし
・ステータスにはプレイヤーの半身ともいえるコアスキル(CS)【これ重要】とスキル、アビリティがある
・スキルは才能、アビリティは技能
細かい話は今後とも解説していこうと思います。わからないことがありましたら教えていただければ嬉しいです。
なお【祝福の卵】の詳細は次回説明します。




