22.40層の見た目があいつ
前回のあらすじ
・現在依頼開始から3日目(一日目は準備)
・40階層、フロアボスの手前
・ティアの症状、第二段階突入
「早いな!今まだ3日目だぞ?!」
『こればっかりはこちらもいつ変化するのかわかりません!』
「っち!このままだとまずい可能性があるのか…………。もっと集中しないと!」
もっと早く攻略するためにも、ある程度の下準備を済ませて40階層のフロアボスへ挑む……。
『キィィィィィィ!!!!』
現れたのは完全に四足歩行の猿であった。
とりあえず【鑑定】してみようとした瞬間
やつは俺の目の前に接近していた。
「うおっ!!」
【神読み】と【神速思考】を駆使して何とか躱す。
そのまま、【軟糸】による捕縛を行う。
だが、あっさりと躱される。こいつ『ダッシュエイプ』よりも速すぎる!!
なんとか【鑑定】した結果、この完全四足歩行の猿の魔物は『リッキー』と表記されている。
AGTがかなり高く、爪がかなり鋭利であるのが特徴的である。
こいつの攻撃は、AGTの高さがなせる激突にその鋭利な爪による斬撃である。その全てが速すぎるため、常時【神読み】と【神速思考】を発動させていないと回避することができない。
しかし、その方法を継続していると負荷が蓄積してしまい強制ログアウトの危険性もある。
だから、さっさと攻略しないといけない。
「だが、今回は魔法がほぼアタランテ!」
そう、そこなんだ。
このリッキー、あまりにも素早すぎるため今んとこ最速の『瞬雷』でも回避されてしまっている。
一応【多重思考】でより速度に重点をおいた魔法を構築しているが………正直期待しないほうがいいだろう。
「とりあえず……『樹岩剣』最高硬度×2!!」
リッキーの激突は何とか躱し、爪は『樹岩剣』であえて受ける。
「『瞬雷』×10!」
リッキーの攻撃を剣で受けることでリッキーの動きを止めることができたが、複数の『瞬雷』を放った瞬間飛びのけてしまった。
どうやら、魔法に機敏に反応しているように感じる
「魔法がほとんど無理な感じってどんだけだよ!!」
無理ゲーが過ぎるって!
とにかく、近接戦闘で何とか対応しているがこれといった決め手につながらずにいる。
「しかたねぇ、とりあえず手数を増やしてみるか!【アルカナ生成】…………からの【アルカナ複製】!そんでもって『双児分裂』×2!」
占星魔法の熟練度が上がったことにより取得した【アルカナ複製】は【アルカナ生成】の機能で単純にアルカナを瞬時に複製できるというものだ。MPは消費してしまうものの【アルカナ生成】より速く複数生成することができるため汎用性が高い。
それにより、分裂体を2体増やし単純な手数を倍にした。
徐々にダメージを与え続けることができているが、決定打に至らない。
3分の1程度ダメージを与え続けていると、リッキーの行動パターンに変化が起きた。
『キシャァァァァァ!!!』
突然口を開けると何かが飛び出していった。
「がはっ!!」
「どうした分裂1号!」
と、分裂体の一体が何かに貫かれそのまま消滅した。
よく見るとリッカーにつながっている…………舌だ。
「ちぃ!貫通能力が高いのか!?」
そう、この『双児分裂』発動者のスキル・アビリティをそのままコピーされているんだが唯一といっていい弱点がある。
それがこの核であるアルカナが破損するとMP残量関係なしに消滅してしまう。
だが、そもそも『ブースト』も多用してVITもそこそこ高めにしているがそれすらを簡単に貫いているから、これは確定での貫通をおこす攻撃と見たほうがいいのかもしれないな。
「分裂2号!回避優先で動け!」
「わかってる本体!てか、俺2号なのか!?」
分裂体のツッコミはまぁ無視してなんとか舌の貫通攻撃を何とか回避しながら攻撃を与え続ける。
分裂2号は魔法を構築しながら妖糸による移動領域を作ってもらっている。
もともとは手数を増やすための手段であったが、あの貫通攻撃がある以上下手に攻撃をさせることができない。
そのため、とにかく下準備と特攻用の魔法の用意をしてもらう。
「よっしゃ!【妖糸・反射】の網はできた!あとは特攻するだけだ!!」
と分裂2号の下準備が完了したとのことで、分裂2号がいるところまでぶつかり合いながら移動していく。
「おら!こっちだ変なサルめ!」
『キシャァァァァァ!!』
「その舌攻撃はもう慣れた!」
だいぶ奴の速度に慣れてきて【神読み】はいるものの【神速思考】を使わなくてもなんとか回避することができるようになった。
こいつ素早いだけであって緩急とか変化をつけないから目が完全に慣れてしまったので奴の攻撃はだいぶ受けなくなった。
「本体離れとき!『瞬雷・百花繚乱』!!」
分裂2号が『瞬雷』をスピードと範囲を広げた魔法のようだ。リッキーの目の前には覆いかぶさるように雷が襲っているだろう。
おもわずリッキーの動きが止まっているのが何よりの証拠だ。
そして、雷がリッキーに当たる。
その後、リッキーは硬直している。どうやら麻痺を効果に麻痺を混ぜ込んでいたようで少しの間は止まっているようだ。
「よっしゃ!どうや!」
分裂2号が喜んでいるのもつかの間、リッキーが硬直している状態のまま舌を伸ばした来た。
「嘘やろ!?しかもこっちかいな!」
分裂2号のほうへ行っている。しかし、あっちも俺なので回避するのは何とかできる。
しかし、ダメージゲージが残り3分の1だからかその速度が速い。
さらに先ほどまでの直線的な舌攻撃も追尾している。
「こんなんもう無理やんけ!本体そっちに返すで!【アルカナ返還】!」
そう分裂2号が叫ぶと、俺の姿からアルカナの状態に変わって俺の手元に来た。
この【アルカナ返還】とは『双児分裂』の分裂体専用の【アルカナ生成】機能のようで、自分の核であるアルカナを発動者へ返還することができる。ただそのアルカナは分裂体の残存MPで構成されているので多少ばかし注意が必要ではある。
だが、今回のような場合だと下手にやられるよりかはこうじる手数が残るぶん、割と助かったりはする。
「助かるがこの後俺だけかい!とりあえずは『獅子光将』!『ブースト』!」
返還されたアルカナを使い、攻撃力上昇に回す。
分裂2号が遺してくれた【妖糸・反射】を使い、リッキーの攻撃をかわしていく。
この【妖糸・反射】は【妖糸】である糸に魔法を混ぜることができるという性質を使ったもので、『反射』というのは本来攻撃を跳ね返すという光魔法なのだが、調整により攻撃というより俺自身への反射_【立体機動】の移動効率を上昇させるために分裂2号が張り巡らした。
「さらに!『樹岩剣・ソードビット』!!舞え!」
【操剣術】も使い、完全に手数を増やしていく。
『キ、キィィィィィィ』
奴の速度を上回る勢いで動いていき奴を困惑させていく。
そして
「これで終わり、だ!!」
と、【双剣術】の剣技『ダブルスラッシュ』による一太刀
『キィィ…………』
長い戦いのすえ、リッキーを倒すことができた。
《ゲシェム様のレベルが3上がりました》
《職業:【●剣士Lv5】が【●剣士Lv8】へ上がりました》
《アビリティ;各【そう剣術Lv6】が【そう剣術Lv9】へ上がりました》
《職業:【星占師Lv13】が【星占師Lv15】へ上がりました》
《アビリティ:【占星魔法Lv15】が【占星魔法Lv20】へ上がりました》
《習得占星魔法が複数あります。別途に記載します》
《アビリティ:【天体魔法Lv1】が【天体魔法Lv5】へ上がりました》
《習得天体魔法が複数あります。別途に記載します》
《職業:【巴導士Lv5】が【巴導士Lv10】へ上がりました》
《アビリティ:【巴術Lv4】が【巴術Lv9】へ上がりました》
《習得巴術が複数あります。別途に記載します》
《職業:【糸使いLv12】が【糸使いLv25】へ上がりました》
《アビリティ:【軟糸Lv14】が【軟糸Lv23】へ上がりました》
《アビリティ:【硬糸Lv12】が【硬糸Lv17】へ上がりました》
《アビリティ:【妖糸Lv1】が【妖糸Lv11】へ上がりました》
《アビリティ:【捕縛術Lv6】が【捕縛術Lv9】へ上がりました》
《職業:【斥候Lv6】が【斥候Lv9】へ上がりました》
《アビリティ:【索敵Lv5】から【索敵Lv8】へ上がりました》
《アビリティ:【危機察知Lv5】から【危機察知Lv9】へ上がりました》
《アビリティ:【罠解除Lv2】から【罠解除Lv3】へ上がりました》
やっぱり強敵相手だったからか、だいぶ上がっているようだな。
にしても、ここでだいぶ時間を使ってしまったがこの先もっと強いフロアボスとの対戦にどう対処しようか。
ここで休憩すると同時に少し職業も考えていったほうがいいのかもしれないな。
今話のまとめ
・フロアボスの見た目はバイ●を想像してください、ほぼあれです
・剣技などについてはのちのち入れていく予定ではあります(あくまで予定)
・割と切羽詰まった相手でした
訂正:【アルカナ変換】を【アルカナ返還】に修正しました




