18.●と糸と先に
前回のあらすじ
・またな【蒼聖】のみんな!
・●剣士すげー
・変な称号手に入れたpart2
転職したその翌日
ということで、いつもの検証を行いましょう。
まずは【糸使い】からだ。こいつを選択した理由は洞窟探索中の蜘蛛を参考にした。
あいつらの糸が意外にも厄介だったということもあり、俺自身でもできるのであればぜひやりたいと考えていたのだ。この【操糸術】をうまいこと使いこなせば敵を捕縛するのに使えるかもしれない。どういった需要があるのかはこの際考えないことにする。
ということで、いつもの解説からだ。
そうはいっても【糸使い】のアビリティはそこまで説明することがない。【軟糸】は柔らかい糸で自由に操作しやすい、一方【硬糸】は硬めの糸で敵をも斬れるほど鋭利な糸である。この【糸使い】はこの二種類をうまいこと使い分けて戦う形となる。
【操糸術】はそのサポート_システム補助の一環のアビリティのようだ。
そんな感じでやはり下級職に関してはそこまで触れるようなものがない。
次だ、これが大本命ともいえるであろう【●剣士】について
カズと話していた通りこれは【双剣士】【創剣士】【操剣士】と三種類の職業が一つに凝縮された職業になっている。
【双剣士】これは二刀流の剣士の職業で、片手剣二振りを扱うための補助だったりキャラクターレベル上昇時にはSTRとDEXに補正がかかるようだ。まぁぶっちゃけ初めから双剣で戦っていたからその分のシステムアシストがあるのはありがたいと思っておこう。割と慣れないから最初からやってみたもののこの補助は普通にありがたい。ためにしにアルミラージとゴブリン相手に戦ってみたものの普通に動きやすくなっていた。
【創剣士】これは『創る』ことに長けた剣士の職業のことで、剣を創ることに対して極大補正がかかる。この【創剣術】はそれのサポートのようなもので行動経験値から得た【創剣】とは別物のアビリティである。
【操剣士】これは剣を操ることに長けた職業である。所得条件として剣を投擲物として扱っていることが関係したようだ。いや、確かに『樹岩剣』はいつでも構築することができる分、投擲物としても扱ったりしたのはたびたびあったけどさ……ここまで職業に反映することもあるのかね?絶対運営が悪ふざけで入れただろ!
しかし、この【操剣術】は悪ふざけにしては破格の性能を持っている。それはMPは消費してしまうものの剣を帯刀していなくても操作することができる。つまり剣がたくさんあれば疑似的にソードビットができてしまうということだ。しかしこのアビリティにもそこそこのデメリットがあり、レベルのあわせて操作できる剣の重さも決まっていて一定以上の重さに達してしまうと操作が極端にしずらくなってしまうということだ。だが、この点に関しては解決策がある。それは『樹岩剣』の質量をソードビット専用に構築しておけばいいことだ。『樹岩剣』マジ便利だよほんと。
で、【●剣士】と今までの行動経験値から取得したスキル:【創剣】。これはMPの消費量に応じて硬度のある剣を創造できるというものだ。ある程度のMPをこめるとある程度の効果を持たせた剣を創造することができる。まぁ便利だなぁとは思うものの『樹岩剣』はMPなしで作れるしなんなら調整掛ければいろいろなことができるんだよな。まぁ使ってみて考えることにしようか。
ここまではまあいいんだ、実際俺が望んだ結果だからな。
問題はこっからなんだよな。称号をまた獲得したのだがこの二つは一体何だろうか。
【例外の選択者】本来用意されていないものへ至った者へささげられる称号。この先もその者に果て無き選択を求める
ふむ、これはあれだな【●《そう》剣士】により生まれた称号だな、絶対あれは用意していなかった職業だろ。で、この称号でついたものが新しい職業の可能性を与えるというものか。【●《そう》剣士】のようなものがこれからも出てくるという認識でいいのかな?まぁメリットのある称号ととらえておこう。
次の称号も確認してみよう。
【未知への探求者】誰も選択していない道を好んで選んだ者に対して呆れと敬愛を込めた称号
………まぁこれは俺が普通ではない職業を選択していたからついてしまった称号なのだろう。この称号でついたのは未開拓職業に対する補正が上がることのようだ。つまり俺が持っている職業のほとんどが該当してるじゃなーか。割とありがたい称号だな、説明文の不快感ぬぐえないけどな!
とまぁここまでにして、ルカを召喚する。
前回のダンジョン攻略ではパーティの都合上召喚する機会がなかったがまたしばらくは召喚することができそうだ。
心なしかルカも嬉しそうに動き回っている。いやほんとごめんね?
しばらくはレベル上げもそこまで本格的にする必要がないと考えているのでフィーロが言っていたイベントが始まるまではゆっくり過ごしているのもありかもしれないな。
ということで、草原からもどりましたよ迷宮都市『オルカン』へ。
ここについての説明をしておこう。
迷宮都市『オルカン』は読んで字のごとくダンジョンが都市内部にいくつも展開しており、その全てが『オルカン』にて管理されている。『オルカン』はそのダンジョンで生成された鉱石などがあるため鍛冶師もかなりいるとのこと。そのためレベル上げにはぴったりの都市ともいえる。
それぞれ各ダンジョンにはランクが存在しておりそのランクの高さが攻略難易度を示している。前回もぐった(偶然だけどね)ダンジョンのランクはCとのことでまぁまぁ強めのダンジョンであった。ここ『オルカン』に存在するダンジョンの最高ランクはSSとのことで、ここの攻略者は俺たち異邦人やエウディア人ともに存在していないとのこと。噂によると中ボスの時点でドラゴンが出てくるとか来ないとか……かなり危険度も高いようだ。
しかし、ランクSSとなるとダンジョン内部の資源もなかなか豊富で他のダンジョンにはない鉱石や薬草もあるんだとか。そのため、『オルカン』ではここの攻略者に報奨金を用意しているようだ。なかなか徹底した方針だ。
つまるところ『オルカン』はほぼすべてがダンジョンで賄われているということになる。
「殺気だったような場所かと思っていたが意外と都市内は活気づいているんだな」
「おっ!あんちゃん、ここは初めてかい?」
と、屋台のおっちゃんが話しかけてきた。
「そうですね、今までは『ビリーブ』に滞在していたので」
「そうかい、ならここは前の場所とは一味違うぜ!」
「そうなのですか、どういった感じか教えていただけないでしょうか?」
「あぁ、ここの名物と言えば『武闘大会』というものだ」
「『武闘大会』?ですか」
なにやら重要な単語をのこしたぞ?
「それは一体どういったものなのでしょうか?」
「あぁそれは都市主催の大会で今大会から異邦人も含めて行うらしいんだ。そのため、今回の開催がもう1か月ほどかかるようだな。『武闘大会』は俺たち屋台勢も売れ時だからな!今のうちに仕込んでいるってところさ!」
「そうなんですね」
これはいいことを聞いた。お礼としてそこのおっちゃんが作っている焼き鳥を5本程度購入させてもらった。
どうやら次のイベントであろうというのはこの『武闘大会』かもしれない。とりあえず、一か月までと推定して剣術系統のアビリティと【糸使い】のアビリティを育てておいたほうがいいかもしれないな。
にしても、この焼き鳥普通にうまいな。ルカにも上げたがおいしそうに食べている。
ここは余裕があったらまた買いに行くことにしよう。
当面の目標も定まったことだし、どうやってその熟練度をあげようかね。
ただ草原でのんびりと上げるのもいいが少し味気がないな。……せっかく迷宮都市にいるんだ。どこかのダンジョンをソロで行動してみるのも面白そうだ。
というわけで、俺の当面の行動はここ『オルカン』にてダンジョンのソロ攻略できたらいいねって感じだな。そうと決まったら攻略のための準備をしないとね。
今話のまとめ
・この人は一体何を目指しているのか
・次のイベントは『武闘大会』のはず
・ダンジョンソロ攻略を目指しましょう!




