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OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【巴導士・星占師】編
18/61

16.ボス!違うダンジョンボス戦

前回のあらすじ

・索敵役マジ優秀

・サクサク攻略中身薄いな

・やはり複合化はすごい技術


 やってきました、ダンジョンボス戦!


 お相手は

 「ちぃ!ゴーレムかよ!」

 

 そうゴーレム、ガーゴイルの時よりもかたいことで知られている岩の巨人の魔物。


 「ジャックス!お前の攻撃が頼りになる!任せるぞ!」

 「は、はい!とりあえず皆さんに『アタック』『オフェンスライズ』『ストライク』の付与をしますので時間を稼いだください!」

 「「「「了解!!」」」」


 と【蒼聖】たちの動きが固まったところで、カズが俺のほうへ寄ってきた。

 

 「お前は基本かく乱と接近による囮を頼みたい。できるか」

 「俺に任せとけ。だが、別に倒してもいいだろう?」

 「……フラグを立てるなと言いたいところだがお前だとできそうな気がしてならないんだよな。基本はかく乱メインで動いてほしい」

 「わかった、じゃあ行ってくる」


 というと俺はゴーレムに単独で走った。

 ガーゴイルよりも硬度が高いのであれば『樹岩剣』の硬度は最初から最高硬度で相手したほうがいいな。


 俺は『樹岩剣』の構築を【多重思考】のほうで行いながら、アルカナのチャージを始める。



 『グォォォ!!』


 「そんなのろまな攻撃に当たるかよ!『瞬雷』!」


 ゴーレムの攻撃をかわし、最短の魔法を構築し攻撃する。


 ゴーレムの拳はかなりスローであるため【神読み】なしでも簡単に避けることができる。

 しかし、図体がでかいため攻撃があまり通っていないように感じる。そこそこ火力のある攻撃は……っと。


 「これならどうだ!『炎柱』!」


 ゴーレムの中心に炎の柱を生み出してみたものの、あまりダメージになってるようには思えない。

 こうなったら、魔法攻撃もすこし構築しなおしたほうがいいみたいだ。


 構築、対象の魔法は炎として先ほどの攻撃よりも火力のみを上げる。この際速さなどは捨ててしまって、威力のみに重点を置く。


 そんなことを考えているうちに【多重思考】では『樹岩剣』の再構築を終了していた。

 そのまま【多重思考】にいまの構築を任せてそのまま攻撃を行うことにする。

 また【多重思考】にその他の攻撃手段を構築させることにする。


 「次だ!『樹岩剣(きがんとう)最高硬度』×2!」

 「こちらも準備できました!『アタック(攻撃力上昇)』『オフェンスライズ(攻勢付与)』『ストライク(貫通付与)』!ある程度戦えるはずです!私はこのまま攻撃魔法の詠唱に入ります!」

 「拙者も魔法剣の準備完了である!」

 

 というと、時雨の剣から風が纏い始めた。


 「よし!このままゲシェム、時雨は接近してゴーレムの注意を惹け!フィーロはその援護、ガン鉄はジャックスの護衛!ジャックスと俺は魔法詠唱の準備だ!全員やられるなよ!!」

 

 と、カズの指示のもと全員がそれぞれの行動を始める。


 「ゲシェム殿!拙者は右へいくでござる!左は任せましたぞ!」

 「おう!じゃあちょっと待てよ!こっちもアルカナにため込んだ!『金牛激突』発動!」

 

 俺らは『金牛激突』と同時に左右に分かれ、迎撃に移った。


 「いや、その魔法は何だよ。あいつマジで変わり種過ぎてこっちの援護ほぼいらないようなものだな」

 

 と、フィーロが愚痴るが前衛の二人は全く気付くはずもなくただ攻めに転じている。


 「そういうなって、俺もあいつらが気を引いているおかげでジャックスとボスの護衛ができるようなもんだ。ゲシェムはうちのパーティに入ってくれたら安定して戦えると思うのだがどうなんだ?ボス」

 「………一応、考えてはいたがあいつ自体過去にそういったことでつらい目にあったからな。こういう風に臨時でならいいんだが常にとなると多分無理だな」

 「リア友のお前でもか」

 「ああ、っとこっちも詠唱の準備が整った!俺は前に出る、ガン鉄はそのままジャックスのごえいをたのむ!」

 「あいよ!!」


 後衛組は一時会話を終えるとカズが前衛のほうへ動いた。


 

 


 一方前衛では


 「っく!ゲシェム殿こっちはあんまり削れていないようでござる!そっちは!」

 「あぁ、こっちは普通にやれている。だが、どれくらいけずれてるのかはわからん!」

 「誠であるか!その剣はこっちでも扱えるであろうか!できれば貸してほしいでござる!」

 「わかった!10秒待て!鞘付きで渡してやる!」


 とりあえず、『樹岩剣』の威力だとゴーレムのHPを削ることができている。時雨のほうは魔法剣だけでも削るのが厳しい様子だ。 

 時雨曰く、得意としているのは魔法剣と居合の二種による変則剣術。

 ならばただの剣ではだめだ。鞘付きの剣だと鞘も強靭でないと抜刀による剣速に耐えきれない。


 「構築完了!『樹岩剣(きがんとう)シース』!」

 

 白い鞘をこしらえた樹の柄の剣を生成することに成功した。もちろん硬度は最高硬度である。


 「ほらよ!ちなみに耐久度は普通の剣よりは低いからな!きをつけろよ!」

 「わかったであるぞ!これ、魔法剣もできるであるか。末恐ろしいものだ」

 

 と、二人でゴーレムへかかっていると

 「おいお前ら!調子はどうだ!」

 「「カズ!」殿!」

 「こっちの詠唱は済んだ!俺も前線へ動くぞ!」

 「わかった!こっちの構築が済みしだい同時にやるぞ!」

 「あいよ!」

 「拙者のことも忘れないでほしいであるぞ!」


 三人の前衛が攻めに転じた。

 時雨の抜刀術は鎌鼬を生み出し、ゴーレムの表面を削る。

 一方カズの動きは変則的だ。ゴーレムの攻撃を受けたと思いきやゴーレムの背後にいて攻撃をしている。【時空魔法】かと思えたがあいつに魔法の痕跡がないとみるとスキルの一部なのかもしれない。

 ということで、カズたちは問題ない。


 俺はどうかというと、攻撃を表面ではなく内部にわたるようにしている。それはなぜか。このゴーレムの特性として魔核とよばれる魔物の心臓のようなものがある。

 ゴーレムにはその核が砕けたり、本体から切り離されると活動を停止する。

 もしくは頭にとある文字が書かれているパターンもあるが今回のゴーレムには該当していない点を考えると間違いなく前者のほうであろう。

 しかし、こいつだいぶ削っているのはずなのに活動が鈍くなるわけでもなくむしろ機敏に動いているのである。実際こいつの攻撃をかわすのに【神読み】を使い始めているのが証拠だ。

 

 

 そんな攻撃をかわしゴーレムを形成している岩を削ったりしている中、【多重思考】に任せていた魔法陣の構築を完了したようだ。


 「俺のほうは構築が完了した!ジャックスはどうだ!」

 「……………………私も詠唱は完了しました!いつでも発動可能です!」

 

 

 ジャックスも詠唱の準備を整えたようだ。

 

 「合わせるぞ!凍りつくせ!『アイスディクトラクション』!」

 「穿て!『レイジングボルト』!!」

 

 互いの魔法をあわせ氷の破撃がゴーレムを砕き、(いかづち)がその頭上に落ちる。

 

 「いくぜ!『劫火滅却』!!」

 

 構築したのは火炎の熱量を最大値まであげ、一点突破をねらって穿つ超火力の攻撃。

 狙うはゴーレムの魔核__心臓、ただ一点を打つ!


 「狙い穿て!」


 『グ、グォォォォォ!!………』


 どうやらうまくいったようだ。ゴーレムはどんどん崩れていっていき、砕け散った魔核が姿を現した。









《ダンジョンボスの攻略を確認しました》


《攻略パーティに攻略特典経験値を付与します》

《職業:【剣士Lv7】が【剣士Lv20】に上がりました》

《【剣士Lv20】と今までの行動経験値により派生職【(そう)剣士】が選択可能になりました》

《アビリティ:【剣術Lv9】が【剣術Lv25】に上がりました》

《習得剣技が多数あります。別途に記載します》

《職業:【星占師Lv4】が【星占師Lv10】に上がりました》

《アビリティ:【占星魔法Lv5】が【占星魔法Lv12】に上がりました》

《習得占星魔法が多数あります。別途に記載します》



 「ふぃ、どうやら倒せたようだな!」

 「っしゃぁ!!よくやったなジャックス!」

 「何を言いますか!ガン鉄さんがしっかり守ってくれたからじゃないですか!」 

 「俺はなんもできてねぇぞ」


 と、言ってはいるもののガン鉄の護衛という仕事はきっちりなされていた。

 たびたびゴーレムの注意が魔力を込めていたジャックスのほうへ向いてしまったことがあった。しかしその全てを盾職のアビリティ【挑発】などを用いてしっかり守っていたのだ。この戦いの影の力持ちはガン鉄以外ないだろう。


 なお、フィーロに関してはゴーレムが現れてからちまちま出ていたモブを駆逐していた。

 ほんとに気づかないぐらいの隠密であった。


 


 「みんな、結構経験値が集まったんじゃないのか?」

 「あぁ、おかげで上位職にも慣れそうだぜ、ボス!」

 「ようやくカズに追いつけるでござる」

 「なに?カズって上位職だったのかよ」


 それは知らなかった。


 「まぁな、つい最近だが【武将】というのになった。今までの指揮もこの武将に付与されているスキルというのもあるぜ」

 「俺も新しく【暗殺者】ってのになれるみたいだ。どうやら今回の戦闘経験で取得可能の職業になったようだ」

 「俺はゲシェムにもらった剣のおかげってのもあって【魔凱騎士】ってのになれるみたいだ。派生職ではあるがな」

 「拙者はもとより派生職であったがため【魔法剣士】のままである。少し残念ではある」

 「私は【付与魔導士】と【雷魔導士】というのがでてきました。ですが【雷魔導士】というのが特化型なので少し考えものですね」


 ジャックスに関してはまだキャラクターレベルが低いため第二職業が選択できないようで当面は【付与魔導士】として活動するようだ。


 やはり、キャラクターレベルは上がりずらいものなのだな。俺の場合?あんなん事故のようなものだからな、無視だ無視。

 

 「で、ゲシェムのほうはどうなんだ?」

 「ゲシェム殿はキャラクターレベルも高いとお聞きしたので大した結果はでてないでござろう」

 「ところが、そうでもないんだ」



 この【(そう)剣士】って一体何なんだろうか?

今話のまとめ

・ゴーレムマジ硬すぎ

・魔法は時に剣より強い

・【蒼聖】の職業判明(新)

・【(そう)剣士】とは一体?

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