15.ダンジョン攻略はサクサクと
前回のあらすじ
・やはり無双する定めなのかもしれない
・『双児分裂』地味に便利
・このあとはダンジョン攻略します
修正:話数のカウントが間違えていたので修正しました。
ということで始まりました、ダンジョンwith【蒼聖】
構成は
前衛にフィーロ、ガン鉄
中衛にカズ、時雨
後衛にジャックス、俺
という感じで全体の指揮権はもちろんカズにある。え?俺じゃないのかって?バカおっしゃい、たとえ【軍師】を持っていたとしても他人のパーティに口を出せるほど指揮能力が高いわけでもない。むしろあのPvPで見せてきた連携ならこっちが口を出すこともなかろう。それぐらいに連携のとれたパーティだ、今後の参考にさせてもらおう。
「敵が来る、数3」
「おっしゃ任せろ!」
と、前衛の二人で事足りてしまっている。
「暇だな」
「そうですね、ただこういったダンジョンでは後ろからの奇襲もあるのでこちらも注意をしないといけませんよ」
「そうなのか、わかった。こっちでも気を付けとくよ」
「はい、私は索敵能力が乏しいので助かります」
と更にダンジョンの奥深くまで進む。
途中何回か罠があったがそこはフィーロの鮮やかな手口で解除されていく、なんてという手際だ。
「ふぅ、セーフティエリアについたことだし休憩することにしようか」
「そうだな、ボス。おっと、ちょっと落ちるわ」
「あー了解した」
と、セーフティエリアについた途端ガン鉄がログアウトした。
どうやらリアルで何かあったらしい。まぁ休憩時間が多めにできたということだな。
俺たちは各自荷物のチェックをしたりなんやらしたりしている。
するとそこにジャックスがこっちに来た。
「ゲシェムさん、先ほどのPvPでやっていた魔法なんですけどあれってどういう魔法ですか?」
「あ!それは拙者も気になっていたでござる、是非お教え願いたい」
「あぁ別に問題ないぜ」
実際あの魔法を構築しているのは上級魔法の【樹・岩】の二種類で、形状を剣としている。さらに効果時間を構築した剣の耐久度で表していて、つまりは硬度も調整すれば最高硬度まで引き上げることができる。
ただ、その構築自体慣れていないのもあるから基本的にはある程度の硬度を標準化してつくっている。
「そんな感じだよ」
「なんか軽くおっしゃっていますが、そもそも上級魔法を使っている者は数少ないものでしかも複合化なんてものは現在できている者なんて恐らくいませんよ。もしかしたら【魔導女王】ができているかもしれませんが……」
「しかも、あの魔法剣の硬度は普通の剣よりも高い感じである。むしろその最高硬度になったときはどんな時だったのあるか?」
「えぇっと確かガーゴイルと戦った時だな」
「ガーゴイルって……あいつって確か物理攻撃ほぼ無効のような魔物でござるよ」
「魔法剣とはいえそれを物理攻撃で制すとはすごいですね」
「やっぱそうなのか」
にしても、意外といけたのは上級魔法であったことと硬度が高かったという点かもしれないな。
しばらくしてガン鉄が戻ってきたところで
「よし、じゃあ奥へ進むとしよう」
構成はそのままでさらに奥へと進んでいった。
奥へ入っていくにつれて罠の数や魔物の数も増えていったが難なく対処することができた。
しかし、自分のレベルが高いせいか全くレベルが上がらない。
これはしばらく期待しないほうがいいのかもしれないな。
と、奥へ進軍していった俺たちだがフィーロが何か見つけたようだ。
「む、この先は転移によって動くようだな」
「マジか、これはどうするかね」
「ふむ、分断の線もありうるでござる。慎重に考えるべきだろう」
どうやらこの先は転移になってしまうらしい。
「ちょっと待ってくれ、それは魔法陣出ていたりするか?」
「ん?あぁでているながっつりと」
「じゃあ、ちょっと俺に任せてくれないか?」
「わかった、だけど発動はするなよ」
「わかってるって」
魔法陣が出ているのであればどんな効果があるのかわかる。転移魔法陣ならば前に見た分より詳しくわかるだろう。
ふむ、この魔法陣は分断をメインに考えられているな。
この魔法陣を文章化すると『対象パーティを三分割して、それぞれ違うところへ転移させる時空魔法』といったところだろう。
だが、この魔法陣の難点はその分断するメンバーすらランダムであるということだ。もしこのパーティに魔法使いが二人いてその二人が同じ場所へ分断されたら前衛不足によりやられてしまうリスクが増えてしまうというところ。
この情報をみんなに共有すると
「なるほど、分断前提の魔法陣か。フィーロほかの道は何かないか?」
「あるにはあるんだが、モンスターハウスとか危険な場所が多いkな。このルートで通ればダンジョンボスのところまで直進できる」
「しかし、分断が痛いな。フィーロとゲシェムが索敵、罠解除できてもほかのメンバーにはできないし、ジャックスと時雨だとMPの問題もある」
と悩んでいた時、俺はあることを思い出し皆に進言してみた。
「なぁ、俺のコアスキルはモノの改変ができるスキルなんだがもしかしたらこの魔法の一部を変えれるかもしれない」
「改変だと?でもそんなことをして何になるんだ?」
「この魔法の一部、今回なら三分割のところを0分割にすることでパーティを分断されずに転移することができるはずだ」
「なんであるか、そのチートスキルは。こういった魔法すら無力化できるのでござるか」
「いえ、時雨さん。そのスキルだとまずこの魔法陣の構築を解析できないと改変はできないと思います。しかも再構築後さらに発動可能か検証しないといけないので、スキル保持者は魔法陣の解析能力と魔法陣に書かれてる紋様を描けるようにならないとできないはずです。すくなくとも私には不可能な芸当です」
「なるほどな、ゲシェムだからこそできるようなスキルなのか。ほかのやつが持ったらただの死にスキルだな、こりゃ」
まぁそんなこんなで【改文曲筆】を行うことにして
『対象パーティを三分割して、それぞれ違うところへ転移させる時空魔法』から
『対象パーティを0分割して、それぞれ違うところへ転移させる時空魔法】に変えた。
すると、魔法陣の紋様のほとんどすべてが変化していった。
さすがに驚いたのかガン鉄が俺に言ってきた。
「おいゲシェムこのようなことが起きるなら最初にいっておけや」
「わるい、このスキルを使うのは二回目でそんなに詳しくは知らないんだ」
「そりゃ、悪いこと言った。で、これは何が起きているんだ」
「多分の話になってしまうが元の魔法の意味が成せないから、都合のいい意味に書き換えているんだよ。そのせいで紋様のほとんどが書き換わってんだ」
俺も最初は書き換えじたいは成り立たないとできないとばかり思っていたが、書き換わってもすこし変えると成り立つのであれば全体もそれに準じて変わっているのか。
なるほど、ガン鉄が言った通り俺以外のやつだとほぼ死にスキルのようなものなのか?
いや?そういえば【魔導黙示録】で解析した紋様が保存されているから時間をかければ誰でもできるのか。にしても【学者】ありきの考え方なのかもしれないな。
と、紋様の書き換えが終わったところで再び解析を行ってみると
『対象パーティを特定のエリアへ転移させる時空魔法』
へ切り替わっていた。
恐らくではあるがこの特定のエリアというのがダンジョンボスのいるエリアに間違いはないだろう。
「よかったな、フィーロ。お前が言った通りこの先が最短ルートだったみたいだぞ」
「なに?ということはこの先に」
「あぁ、ボスがまちうけているってことだな」
そういうと、みんなの顔つきが変わった。カズが
「みんなここで最終確認を行い、そのまま転移する。荷物とポーションの確認は各自すませてくれ」
と、十分ほど確認に時間を取った。てか、俺ってばほとんど荷物ないんだけどね。
「よし、ではみんな準備はいいな」
「「「「「おう!」」」はい」」
「じゃあ、ひと暴れしに行くぞ!」
と、転移魔法陣へ飛び込んだ。
さぁ!かかってこいや!
今話のまとめ
・索敵役マジ優秀
・サクサク攻略中身薄いな
・やはり複合化はすごい技術




