13.転移先で
前回のあらすじ
・ガーゴイルはしばらく見たくないでござる
・新しいアイテム(一部売却しようかな)と転移魔法陣をみつけた
・新しい場所へ行ってきます
はい、転移魔法陣にのって転移してみるとまた洞窟のような場所についた。意外と場所が変わっていないのかと思えば何人かの人が武器を俺に向けて指していた。
「おい!ここはセーフエリアなんだよな」
「あぁ!そうれで間違いないぞ!」
「ならなんで、ここから何者かが侵入できるんだ?」
「はぁ!?知らん!」
彼らの頭上を見てみると青マークがでている。つまりはプレイヤーであることには間違いない。
何とか誤解を解かないと……
「すみません、私プレイヤーです。確認してください」
と、ライセンスも出して確認してもらう。
「あ?プレイヤーだと?……あぁ、ほんとだ。すまない」
「マジかよ!プレイヤーだったのか、てかどうやってここまできたんだ?」
「あぁそれは………」
一応誤解も解け、ここまでの経緯を尋ねられたので答えようと思ったところ
「おい、どうしたんだ?」
「あぁ、ボス!少年、こいつが俺らのボス……カズさんだ!」
「……は?カズ!?」
「……おい!なんでお前ここにいるんだよ!?」
カズに連行されてここまでの経緯を説明されました。
こっちもここの情報となんでカズたちがここにいるかという話を聞いた。
どうやらここは『ビリーブ』付近の洞窟ではなく、ダンジョンの一つであるらしい。
あの空洞_隠し部屋はカズもわからないようだが、ダンジョンの中には隠し部屋の存在は確認されている。もしかしたら、あの洞窟はダンジョンの一種なのかもしれない。
「で、ゲシェムはこの後どうする?」
「そうだな、とりあえず街に戻って宝箱に入っていた大剣を売ろうかなって思ってる」
「?大剣?そんなんどこにもなくないか?」
「あぁ、『剣召還』これだな」
「もう突っ込まないけど、それ便利だな。どういう性能があったのか?」
「まぁな、ただ俺【鑑定】を取得していないからこいつの詳細をみていないんだよ」
「おいおい、【鑑定】マストだろ?なんで取得しねぇんだ」
「だって、魔物情報に関しては本読めばわかるしアイテムは売るときに調べてもらえばいいだろ。しかもメンバーが複数所持なんていらないしな」
「まぁそういったらわかるけどな。でもソロで動いているお前にはそこそこ必要だと思うぞ」
「うーん、次にこういったアイテムがでてきたら考えてみるよ」
「そうしとけ。あとその剣【鑑定】させてもらったがめっちゃいい性能なんだよ。で、うちのメンバーに大剣使いがいるんだ。もしよかったらくれないかそれ?」
カズの話によるとこの大剣にはスキルが含まれており、それが前衛職には優秀なんだとか。
渡す分には構わないけど……
「カズの頼みだから渡したいのもある」
「じゃ、じゃあ」
「だが、俺はそいつ_というかお前らのメンバーを知らん。だから渡す気が起きないんだ」
「……それもそうか、売ったほうが価値があるからな。で、どうすればいい?」
「ほんと理解が早くて助かる。お前のメンバーを紹介してくれ、話はそこからにしよう」
ということで、カズのメンバーを紹介してもらった。
弓を携えているのがフィーロさん、斥候役を担っているらしい。
大剣と大盾をもっているのがガン鉄さん、見た目通りタンクを担っているようだ。
杖を持っているのがジャックスさん、後衛と支援を担っているとのこと。
最後に剣を携えているのが時雨さん、カズと一緒に前衛を担っているらしい。
この男メンバーで【蒼聖】と名乗っているようだ。こいつらはそこそこ名のあるパーティなんだとか、俺って世俗に疎すぎるのかな?こいつらが若干威張っているもんな。
「で、ボス。こいつがボスのリア友だということか?」
「そうだ、ガン鉄。ゲシェム、こいつが大剣使いなんだ」
「ん?ボスどういうことだ?」
と、ガン鉄さんが質問していたのでカズはみんなに説明していた。一応、隠し部屋についてはぼかしてもらっている。どのみちもうすぐ入れなくなっているからね。
「ということなんだ。で、ゲシェムがお前をとりあえずしらんから話を聞いてみようと思ったため紹介したんだ」
「そういうことだったのか。で、その剣を見せてくれないか?」
「あぁ、これだ」
「…………こいつぁ俺にとっては眉唾物だな。今欲しいスキルとかが混じっていやがる」
「へぇ、こいつを売ろうと思っているんだがいるか?」
「は?!マジかくれるのか!お前いいやつだな!」
「………お前なんか勘違いしているようだが対価があればだぞ?知らん奴にタダで上げるようなお人よしではないからな」
「まぁ、そうだな。で、どれぐらいなんだこれは」
「残念だが俺はまだ始めたばかりで物の価値がよくわかっていないんだ。だから、こいつを通常売る場合の値を教えてほしい」
「………そうだな、これ程の業物になるとかなり高値になるよな。……金貨25枚ぐらいでどうだ?」
「……いや、金貨50枚だな。ぼったくただろお前、顔に出てたぞ」
「あちゃあぁ、やっぱばれるかぁ。フィーロにいつも言われてんだ、相手から交渉されたらぼったくってなんぼだって。悪いとは思うがこの世界では基本的に値切りは普通なんだよ」
「そうか、じゃあぼった分もらっとくからよろしくな」
「おう、………ほらよ」
「……おっけ、はいよ」
「ありがとさん、でもこいつなかなかの業物なんだがほんとにもらっちまってもいいのか?」
「あぁ、俺は大剣は使わないからな。取り回しが悪くてやりたくない」
「もったいないなぁ、まぁあんま使う奴もいないのもあるか」
それからガン鉄とある程度話し込んでいると
「すまない、ゲシェム殿。一度お相手してほしいと思っているのですが」
「は?えっと時雨さんでしたっけ?私初心者なのですが………」
「いやいや、何を言いますか!ここのメンバーの誰よりも強いのは見てわかりますよ!」
「……なんでわかった?」
「これに関しては私のスキルも含まれるので説明することはできないのですがレベルに関して言えばここのメンバーの誰よりも高いというのはわかります」
「マジかよ、ゲシェムそんなに強かったのか?」
「……まぁな。ただ時間数は初心者だから常識的なことが欠けてるんだよ」
「そうなのか?よくわからん奴だな」
うるさい、別に知ってるわ。
「で、手合わせをお願いしたいようだが。俺はやりたくないのだが」
「なんと!なぜですか!?」
「そもそも人に自分の手を見せたくないってのがあるからね」
「確かに手を見せないという考えは分かります。ですので、こちらのアイテムと引き換えに戦っていただけないでしょうか」
「ちょっと待てー!」
と、時雨さんが交渉しようとしていたらフィーロさんに止められていた。
「時雨、戦いたいって気持ちになるのはいいが交渉の道具としてそれはないと思うぞ。もっとレートの低いものでいいんだ」
「ですが、フィーロこの人はかなり強いですが装備がなにもない。これは装備がなくても我々よりも強いということを表しています」
「だが、こいつはガン鉄に渡していた剣を出していたということは時空魔法を使えるってことだ。お前みたいなタイプだったとしても持っている可能性もあるだろ」
ガン鉄に渡した剣を出した時空魔法に関しては先ほどの戦いで解析し、自分なりにいじってみたものだ。
こいつなんで止めたんだろ。……あぁ、ガン鉄も言ってたが多分この人大の節約家なんだろうな。
「……ですから!このアイテムでちょうどいいんです!」
「………まぁいい、ゲシェムといったな。そのアイテムをくれてやるから時雨とガン鉄の相手をしてくれ。ガン鉄もやりたいみたいなんだ」
「なんかもらえるんならいいや、でそのアイテムはいったいなんなんだ?」
「こいつはな、装備を登録することができ簡易的に換装することができるんだ。ついでにフレンド登録している相手に連絡を取り合うことができるっていう代物だ。一応俺らも持っている、そのあまりみたいなものなんだが価値としてはかなりの高さだと自負している。なにせ連絡がメッセージではなく念話だからな」
「ほう、確かに優れている。だけど俺この見た目どおり装備はないしソロ専だからフレンドもほとんどないぜ?いらないかな」
「いや、噂だがなもう時期イベントが起こるかもしれないんだ。どのようなイベントになるかわからない分情報の共有は必要だろ?それにソロ専だったとしてもパーティじゃないといけないところはあるからな必要になっていくことが多くなる」
「なるほどな、それなら必要になっていくのか。……いいぜ、やってやるよ。ただ2vs1でいいだろ」
実際、こいつらの力よりカズのほうが強そうだしな。それなら問題ないだろ。
「……ゲシェム殿それは我々への侮辱ですかな?」
「そうだぜ、知らないだろうけどそれなりに強いんだぜ俺ら」
「どうでもいい。別に戦えるしなんなら勝てるからな」
というと周りの空気が変わった。
「いいでしょう、ゲシェム殿お覚悟を!」
《player:時雨・ガン鉄からPvPの申請がきました。受けますか? Yes・No》
そんじゃまぁ、軽くひねってやりますか!!もちろん俺は《Yes》にクリックした。
今話のまとめ
・またあったなカズ!
・ぼったくられるのは世の定め
・またPvPかよ




