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OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【巴導士・星占師】編
12/61

10.ルカと剣と巴術と

前回のあらすじ

・春休みが始まったよ

・狐ってかわいいね

・運、運勢を運ぶ意味をこめて「ルカ」にしたよ



 

 さてと、始めますか。検証を!


 まずは【巴導士】からだ。

 【巴術】これは使い魔の_ルカの支援強化とデバフ、使い魔の専用の回復魔法。俺には【魔導陣】である程度はまかなえる。だが、特殊な魔法は扱えない。つまり、この【巴術】は適応外であるということだ。

 だけどさ、各属性魔法もバフがあるし光魔法には回復がある。今んとこデバフが唯一の特殊である点。一体【巴術】にはどのような違いがあるのか?

 

 「とりあえずやってみるとするか。ルカ、アルミラージを見つけよう」

 「こん!」


 ルカが返事をすると草原をかけていった。


 俺も探すとしよう。

 「【索敵】」

 【斥候】のアビリティ【索敵】を使ってみると、頭の中に・のようなものが出現した。なんだこれ?

 少し考えていると、・が真ん中のほうへ動いてきた。すると目の前からアルミラージが出てきた。

 なるほど【索敵】は自分を中心にして行っているのか。しかし、どんな種類かはわからないということだな。


 そんなことを考えているとアルミラージが突進してきた。

 もちろん【神読み】のおかげで難なく交わすことができる。ほんとに優秀過ぎるよな、このスキル。

 

 よけながら次のことを考える。

 【剣術】だ。これは技術の補助の他にアクティブコマンドみたいな技がレベルごとに設定されているようだ。でも、今の俺には剣がない。ため使用できない。





 と、思っているかもしれないが。俺が扱えないのは特殊な魔法だけであって、なにも下級魔法しか扱えないわけではない。


 「ということで複合魔法を構築しましたっと。『樹岩剣(きがんとう)』」

 今回構築したのは上級魔法の【樹・岩】による複合魔法。形状を剣の形を模して作ればいい話で、別に買う必要がない。樹魔法により剣の形を模し、岩魔法で鋭利な岩石をくっつける。これで軽く鋭い剣ができる。一応ほかの属性を織り交ぜることで、魔法剣みたいにできるがまだ慣れてないため構築に多少なりとも時間をかけてしまう。そのため『樹岩剣』のみで慣れさせておいて今後すぐに構築できるようにする。

 

 

 そもそも、上級魔法の構築とその複合魔法化というのは練度と精度が必要であるので普通の魔法使いにはかなり先のレベルだ。だがゲシェムは【魔導陣】によりそこらへんを省いている。それでも『樹岩剣(きがんとう)』という魔法は存在せず、ゲシェムのオリジナルの魔法なので構築にはそれなりの時間が必要になってしまう。たとえ【神速思考】による補助があったとしても、独自の魔法に対してはその補助が受け付けられないのだ。


 つまり

 「これ、毎回一から作るのかよ。だるいなぁ」

 これでこの剣の強度が低かったら調整掛けないとやってられないな。


 「よっと」 

 アルミラージに一振りしてみると、意外と斬れてる。というかしっかり斬れちゃってるね。問題ないか。


 そんなこんなでちまちま斬っていると

 「こーん!こーん!」

 遠くからルカの鳴き声が聞こえた。ちゃんと持ってきたようだな。ってめっちゃトレインしているやんけ。

 索敵には・しか表示されてないからルカも含まれてしまっている。【索敵】は数だけなのかもしれない。まぁ、アビリティには熟練度があるからそっちに期待するってのも手だね。


 「よし、よくやったぞ!ルカ!」

 「こん!」

 ほんとに可愛いなぁルカは。でもなんでこんなにアルミラージがトレインできているんだろうか?

 と、疑問に思っていると

 「こん!こ、こん!!」

 と、ルカが愛くるしいしぐさをしてきた。

 どういうことだ?えーっと……

 

 「もしかして【魅了】を使った?って言いたいのか」

 「こん!!」


 どうやら、ルカが持っているスキル【魅了】によってアルミラージをトレインしているようだ。なるほどね、【魅了】には相手の気を引き付ける効果があるから簡単にトレインできるのか。便利だなぁ。


 「じゃ、ルカ。やっておしまい!」

 「っ!こーん!」


 ルカが叫ぶと周りから火が出て、アルミラージがいるところへ飛んで行った。そのままアルミラージの何体かが燃えて消えた。

 今のに魔法陣のエフェクトがなかったところを考えると【狐火】で間違いないだろう。魔法陣が出てこないのは不意打ちにもってこいだな。


 「ルカ、【幻影】を混ぜ込ませたり【火魔法】と組み合わせたりすると凶悪だと思うぞ」

 「こん!」

 

 ある程度、ルカが戦ってみてわかった。ルカ単体の戦い方は【立体起動】まで使いながらAGTをフルに使って翻弄していきながら魔法の詠唱を行っている。さらに【狐火】を混ぜ込ませているようだ、俺が言っていることをまるでよく理解しているようだな。さっきからそうだが知能も高いみたいだな、連携も問題なくできそうだ。

 

 さて、アルミラージがやられてるはずなのになぜか増え続けてるんだよな。


 「ルカ、【魅了】は切ってるよな?」

 「こん?こん」

 「だよなぁ、なんでだろうか。とりあえず全部倒すか………『樹岩剣(じゅがんとう)』×2!」


 そうだ、ついでにあれやってみるか 


 「あっ、あと追加してルカ、『ブースト』!」

 「こ?こん、こん!」

 

 ルカに対して【巴術】のLv1魔法『ブースト』を使ってみた。

 どうなったのだろうか、ルカのステータスを確認すると元のステータスから×1.3倍している。

 シンプルにすごいな、これ。実はほかの各属性魔法は一部のみであまり上がらないがこの『ブースト』はステータスの全体が数倍上がるようなのでこっちのほうが便利なのか。

 うーん、【巴術】のレベルを上げてみて、新しい魔法を手に入れてみるのもいいかもな。


 「こーん!」


 俺の身体の周りに赤いオーラが纏ったようだ、でも相手からではない。アルミラージが魔法を持つのは亜種、異常個体だからだ。しかし周囲にはそんな奴はいない。


 「お、これが【付加魔法】か!ありがとうな、でも俺にいらんからな」

 「こ、こーん」

 「じゃ、【剣術】のコマンド使ってみるか『スラッシュ』!」


 と、叫んで動いてみると斬撃がでた。目の前のアルミラージが半数以上真っ二つに斬れた。

 何これ強くね?でもスラッシュだけでここまで行くとは思えない。たぶん『樹岩剣』の素質が高かったのかもしれない。そう考えるとしっくりくる、なにせ使ってるのは上級魔法の複合化だしな。 

 


 

《職業:【剣士Lv1】が【剣士Lv5】になりました》

《アビリティ:【剣術Lv1】が【剣術Lv6】へ上がりました》

《【剣術Lv3】より『薙ぎ払い』を習得しました》

《【剣術Lv5】より『十字斬り』を習得しました》


《アビリティ:【索敵Lv1】が【索敵Lv3】へ上がりました》


《職業:【巴導士Lv1】が【巴導士Lv2】になりました》

《アビリティ:【巴術Lv1】が【巴術Lv4】へ上がりました》

《【巴術Lv3】より『スロウ』を習得しました》


《使い魔:ルカのレベルが3上がりました》


 

 なんとか、倒しきった。意外と疲れた。

 別に魔法使っていれば楽だったと思うけど、それだと【剣術】が育たないからな。でも剣作るのに魔法使ってんだけどねw。

 

 ルカも俺の補助よりも攻撃や翻弄に動いてくれたおかげでより効率的に狩ることができたね。





 でも意外なんだよね。前のようにレベルの上り幅がやばいと思ったけど、そんなことないみたいなんだよね。まぁこのままやっていきますか。次は【占星魔法】だね



 

 

 このときのゲシェムは知らなかった。

 ジョブレベルはキャラクターレベルより高くなるのだが、キャラクターレベルが高くなりすぎると逆にジョブレベルがあがりずらくなるのだ。

 そのため、アルミラージ程度の魔物でここまで上がるほうがむしろ良いほうなのである。

今話のまとめ

・ルカ、高速魔法使いであった

・剣は上級複合魔法で賄いましょう

・【巴術】はがんばってあげましょか

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