表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OFW〜Old Free World〜にて我は記憶する  作者: しぐれ煮と甘露煮
【巴導士・星占師】編
11/61

9.修了式、そして使い魔

前回のあらすじ

・当面はソロ行動します

・職業決めました

・ようやく外へ動きます


 はい、ということで今は学校にいます。

 なんで学校にいるのか、それは今日が修了式で明日から春休みになるからだ。


 

 式中って大体眠くなるのはどういう呪いなんだろうね、なんてくだらないこと考えていると肩をたたく者がいた。優羽だ。

 

 「なに?どうしたんだ?」

 「……一樹から話を聞いた。後で説明して」

 「あぁ、了解」


 こいつ、優羽は基本的に無口で要点しか話さないことが多い。だが、好きなことについては饒舌になるぐらい滅茶苦茶話す。

 で、こいつの話は多分というか十中八九OFWの俺の行動について何だろうな。

 まぁ、優羽にも説明しても問題ないだろ。というか俺の今後のためにも相談させてくれ。

 とまぁ考えているうちに長かった校長の話も終わりに差し掛かっていた。






 修了式も終わり、一樹と優羽と一緒に下校する。

 一樹にどこまで話をしたのかと聞いてみると、俺とのPvPの時の話ぐらいしかしていないらしい。あれを説明してもよくわからんだろ。と思っていると「お前の話をどこまで話していいのかわからんから、本人から話せばよくね?」っていうことになったらしい。まぁたしかにね、わかるけどさ。こればっかりは俺が悪いとは言えなくね?



 「で、なにがあったか話す」


 と、優羽が聞いてきたのでとりあえず俺が【学者】にした経緯とその時の話を含めてほとんど全部を話した。優羽がどんどん顔を青ざめていき、話終えると彼女は物凄い深いため息をついてこういった。


 「いろいろ言いたいけど、とりあえずチート野郎おめでと」

 「まぁ、チートというよりもはやバグだよな。あんなん」

 「お前らひどいこというなよ。まぁ否定できないのもつらいけどな」


 俺自身も自覚しているからあんまり強くは言えないけど、こればっかりはねぇ偶然が重なってできてしまったようなものだし。たぶん、ラストプレイヤーじゃなかったらこうはならなかったと思う。と言うと、


 「それでも魔法の解析とか普通の人にはできない。修だからできたようなもの」

 「それは間違いないな、俺らがみてもそんなこと発見できないし。そもそも【学者】とか微妙過ぎる職業は就こうとは思わないからな」

 「それでも、偶然が重なってできたようなものだろ。課題難度SSS×【祝福の卵】なんて」

 


 


 そんな話をしていると前から声がかかってきた。

 

 「あっ、いつもの三トリオじゃない?何の話をしてたの?もしかしてOFW?」

 「あぁ委員長。そうだけど、もしかしてそっちも?」

 「えぇ、私も始めたの!」

 

 この委員長と呼ばれているのは名前でいうと涼香というが多分委員長で覚えておいたほうがいいだろう。


 「おぉ、委員長もやるんだ」

 「ええ、優羽さん。意外とこの手のゲームは結構やるのよ」

 「そうなんだ。じゃあ今度委員長含めて4人で遊ばないか?」

 「賛成」

 「あー、ごめん。たぶんきついかもしれない」

 「委員長?どうして」

 「あのね、私のジョブ【召喚士】なの。だからパーティプレイはあんまり向かないの」

 「へぇ、委員長【召喚士】なんだ。私別にいいけど」

 「あぁ、俺も問題ないぜ。いっても、俺と優羽は別のパーティでやってるからほんとに遊びのようなものだからね」 

 「そうなの?それなら参加してもいいかな?」

 「だから、いいって」

 「おう、こっちも問題ないぜ。で、修二は大丈夫なのか?」

 「あー、どうしようかね」


 そう、一樹がこの会話を始めてからずっとどうしようか考えている。そもそも委員長が【召喚士】で何が問題あるのかと思うんだけどね。


 「なぁ、【召喚士】だとなんでパーティ向けではないんだ?」

 「………え!?雨宮君知らないの?」

 「あぁ、修二はつい最近始めたほうだからな」

 「そういえば、インフルエンザだったわね」

 「で、どうするの?」

 「うーん、やる分には構わないか」

 「なによ、その反応は」

 「あはは、じゃあ俺と優羽のパーティで時間の空きを作り次第そっちに連絡するよ」

 「わかったよ」

 「了解した」


 

 そして、OFWでの近況を話しながら俺たちは帰路についた。次に会うとしたらもうOFWだろう、一樹と優羽はともかく委員長もゲーム好きでケモラーらしいのでそっちでプレイするほうが長くなりそうなんだとか。

 まぁ俺も人のこと言えなくなりそうなんだよな。意外と楽しいんだOFW。






 ということで、やってきましたよOFW、今日は街の外で検証を行いながら魔物について調べていこうかね。


 門のところまで行くと衛兵の人に止められ、ライセンスの提示を求められた。ここでも必要なのか、結構ライセンスは重要なのか。なくすと怖いしバッグの中にしっかり入れておこう。

 

 「君、ゲシュム君といったね。装備は大丈夫なのかね?見る限り、何もないようなのだが」

 「え、ええ。問題ないですよ。まぁ危なかったら逃げますしね」

 「それもそうか、異邦人の者は無茶する者も多いからな。不安になってしまうよ」

 「そうなんですね、気を付けます」

 「そうしてもらうと、こちらもありがたいよ」


 と、衛兵さんと話し門の外へでた。

 意外とリスポンする人って多いんだね。デスペナ意外とめんどいと思うんだが……。


 草原に行くにあたって、いくつかクエストを受けてみた。

 【薬草採取】と【アルミラージの角】というクエストだ。なりたての人にはお勧めなんだとか。


 【薬草採取】というのは文字通り、薬草を採取するだけの比較的簡単なクエスト。ただ、OFW内の掲示板には雑草と区別がつかないことが多く、スキル:【鑑定】取得がおすすめのクエスト。


 【アルミラージの角】というのは、角の生えたウサギの魔物のことをアルミラージといって、その角を討伐証明として扱う。比較的に速く、角による突進があるため直線的な行動するのでそこさえ注意すれば問題がないらしい。


 ということなので、【鑑定】を取得__することはなく、普通に採取することにした。あらかじめクエスト受け、草原に行く前に図書館で情報を得たので雑草と薬草の違いについて完全に記憶したのだ。

 俺にとっては【鑑定】ってもしかしたら死にスキルになりえるかもしれないし、あんまり取る気にならないんだよな。パーティプレイするにしても誰かが確認できれば共有すればいい話だしね。


 

 では、クエストを進める前にやること。それは【使い魔】の検証である。

 まずは説明文だ。オープン!


【使い魔】巴導士専用スキル。MPを消費して唯一の使い魔を召喚する。使い魔は通常の魔物とは異なり、プレイヤーと同じような性質を持つ。しかし魔物の性質を一部持っているため進化などの可能性を秘めている。

 ふむふむ、こうしてみると【使い魔】というのは最初から複合スキルとして有している感じかな?召喚と帰還、視覚共有とかもろもろ便利なのがある。何より、出てくる使い魔は【召喚士】や【魔物使い】とは異なり珍しい神獣や幻獣に近い存在が出てくるようだ。


 では早速やってみようか!


 「【使い魔】召喚!」


 そういうと、魔法陣が発生。もちろん記憶はするがいままで解析した紋様とは全く異なるようなので【魔導陣】で召喚することはできなさそうだな。MPが減るのは痛いがまぁいいや、【魔の権威】で消費量がかなり減るしね。


 魔法陣が構築し終わると、煙がでてきた。演出がいいねぇ、と思ってると煙が晴れて出てきたのは


 「こん!」



 『狐』だった。

 へぇ、狐かぁ……。いや、不満とかないよ。ないんだけどさ、こうイメージしてたのと違うってのが。


 「こん?」

 

 前言撤回!めっちゃ可愛いのでよし!


 でこの()のステータスはいかほどでしょうかっと。


nemu:nonemu (狐)Lv.1

job:


HP:50

MP:150


STR:5

INT:25

VIT:5

MND:10

AGT:30

DEX:12

LUK:45


SP:5


CS:【福禍鬼霊(ふくかきりょう)


Skill:0p

【幻影】【狐火】【魅了】【立体機動】


Ability

【火魔法】【付与魔法】【回避】


称号

【ゲシュムの使い魔】【妖狐】 


 うん、俺の時よりいいってどうなのよ。まぁ、そこは置いとくとしてもこのステータスはどうなんだろ。戦闘面で考えるとしたらスピードでひっかきまわして、魔法で攻撃するって感じかな?SPは当面AGTに振ってもいいと思うけど、実際に戦ってみて考えることにしよう。にしてもこの子LUK高すぎない?

 しかも、この子コアスキルも持ってるの?ほんとにプレイヤーと同様の性質を持ってるんだね。




 通常、召喚獣やテイムした魔物にはアビリティが多く逆にスキルは進化していくにつれて強力なスキルを取得できる。なお、コアスキル自体持っているわけがない。

 しかし、この【使い魔】に召喚した魔物はプレイヤーと同様のステータスを持っているが通常の魔物とは異なりレベルがあがるために経験値を多く必要である。さらに進化の種類が少ないし、その詳細がない。

 

 こういった違いが分けられている、のでその特徴をつかんで育てる必要がある。【召喚士】はその進化の種類、系列などで戦略を組み立てる。【魔物使い】は特殊な魔物へと進化する可能性を秘めて、その強き魔物を使役する。

 しかし、【巴導士】自体は【使い魔】がメインではあるがそれ以外でも戦力になるのでかなり帳尻を合わせるようになっている。



 

 話を戻そう。

 この子のコアスキル【福禍鬼霊(しゅくかきりょう)】。なんだろう、LUKもいいし福とか書いてある。でも後半3文字がなんか仰々しいというかおどろおどろしいというか。怖いんだけど、確認しとこ。


【福禍鬼霊】主に祝福を悪しき者には禍を。悪しき者に鬼霊がとりつき禍をあたえ、主に福を与える。

 なるほど、その説明なら納得するがまるで狐仙みたいだな。狐とは元来二つの意味合いを成す。

 人をだまし、人を狂わせる『化け狐』と呼ばれる存在。

 人を助け、人に幸せを送る『弧仙』と呼ばれる存在。

 この両端を表しているのがこのレアスキル、【福禍鬼霊】ということか。

 


 で、名前を決めるか。うん、運勢を司る狐かぁ。えーっと、たしか……よし、これにしよう!


 「ルカ、ルカっていうのはどうだ?」

 「こ?こん!」


《使い魔の名前をルカと登録します》

 

 ルカとはアイスランドの地方の言葉で運、運勢「ルッカ」をもじった。

 ルカのステータスやコアスキル、その全てが運を表しているこの子にふさわしい名だと思っている。


 ルカもよろこんでいるみたいでよかった。




 「じゃ、残りの検証も始めますか!!」

 「こん!」

 

今話のまとめ

・春休みが始まったよ

・狐ってかわいいね

・運、運勢を運ぶ意味をこめて「ルカ」にしたよ



なお、ゲシュムの名前はヘブライ語で雨を表します。雨宮修二の『雨』を表しています。

ちなみにヘブライ語というのはイスラエルの公用語だそうです。

というか、調べるまで知らなかったなぁ。

その他だとドイツ語のレーゲン、英語のレイン、ヒンディー語のバーリッシュなどがありました。ちなみにこれらの意味はすべて『雨』を表しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ