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紅羽妖録  作者: みお。
第1章
13/15

第12話 再会

風邪こじらせてました。皆さんも体調管理お気をつけて(涙目


 「あ、那央。おはようさん」

 「……おはようごぜーます」


 教室に入ったところで、美希に話しかけられる。

 すると、私の様子がおかしい事に気がついたらしい彼女はこちらに慌てて近づいてきた。


 「ちょっ……あんたどうしたの?

 とても誕生日明けとは思えない程ボロボロになって……」


 私の頬や腕に残った痣に若干引きながら尋ねてくる。


 「ちょっとね……色々あったんすよ」

 「いや、色々ってあんた……」

 「あはははは」

 「いや、全然笑い事じゃないし」


 そう、色々。

 なんなら色々ありすぎた。


 あの老婆の妖との戦闘後、気を失った私はクロに背負われてなんとか自宅にたどり着くことが出来た。

 そして目を覚ました私とクロが最初に直面した問題は、妖とのバトルにより荒れ放題になった自宅玄関、及びその惨状に呆然とする祖父母への説明だった。


 「……どうしましょう?」

 「……そうだなぁ」


 まさか夜に半裸の男の子を連れて「さっきまでこの男の子と一緒に妖?みたいな老婆と戦ってた余波でこんなことになったんすよ」なんて言うわけにもいかない。

 というか字面だけ見たら完全にオヤジ狩り……この場合ババア狩りか?


 そこで二人で相談した結果、「クロを保護したところ、家で暴れてたためこの有様。さらに家から脱走したクロを山の中で追いかけ回していたらこんな時間の帰宅になってしまった」というそれっぽい理由で話を通す事になった。


 ……なんだか全面的にクロの責任になってしまったが、犬相手(本人は狼と言っていたが)に本気で責任追及はしないだろうというクロご本人の提案によるものなので、全力で乗っかることにした。

 ごめんクロ。


 言い訳もできたところで狼の姿になったクロと共に帰宅。

 出迎えてくれた祖父母に上記の説明をしたところ、家の壊れた箇所は私のお小遣い稼ぎから天引かれることにはなったが一応納得はしてくれたみたい。

 ああ、しばらくお気に入りの和菓子屋で買い食いできないな……。


 祖父母に私が説明している間、クロはというと如何にも「私、反省してます……」的なオーラを纏ってささ鳴きしながら上目遣いで祖父母を見ていたお陰ですっかり気に入られていた。

 おじいちゃん、おばあちゃん、それ犬とちゃう。半裸の男の子や。


 とりあえず嘘の説明も済んだところで、クロを含めた3人と一匹で夕食を食べることに。

 クロは祖母の作った鳥の炊き込みご飯をいたく気に入ったらしく、こっちに熱い視線を何度も送っておかわりの催促をしていた。

 てゆーか、狼に炊き込みご飯なんて食べさせてよかったのか……?塩分過多では?


 食事が済んだ後、私の部屋の窓からクロは人の姿に戻って去って行った。

 実はその時、あの妖を打ち倒した石ーー妖霊石を渡そうとしたのだけれども彼は受け取ってくれなかった。


 「詳しい話はまた今度する。

 とりあえず、その石は肌身離さず持っておけ」


 ……というわけで、現在私は飾り紐を首に通して妖霊石を身につけている。

 かなり目立つから制服の下に隠してあるんだけどね。

 石器を身に付けて登校する女子高生なんて私以外いないだろう。いても困るけど。


 「昨日怪我した犬を保護したんだけど、ちょっとヤンチャな子でね。この有様よ」

 「ヤンチャで済まないでしょ、それ……」

 「まぁまぁ。それより、1時間目は移動教室だったよね?そろそろ行く?」

 「あ、結構いい時間になってたんだ。行こうか」


 しれっと話題をそらして、1時間目の授業が行われる教室に移動するため教室の扉を開ける。


 ガラガラー……


 「あ」

 「お、いた」


 扉の先には、学ランを着た男子生徒がいた。

 そしてその生徒はまごう事なくーー


 「……クロ!?」


 クロその人だった。

ここまでありがとうございました。

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