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スライム召喚~マスターを探せ

当初のエンドプロットに近いもの









注意深く辺りの気配を観察していたスライムは走り出した。

知っている。この感覚。

覚えている。この光景。

あの意識もなくぼんやりしていた視界の端で、確かに見たのだから。

確かに感じたのだから。


光 光 光


引き込まれる。

喚ばれた子にくっつく。

くっつかれた子は多少焦っていたが、大丈夫 食べないよ?


歪む世界。


いつも弾かれる結界がすんなり通してくれる。


ビバ! 第一関門突破!


「あ、あれ?」

子供が、少し固まってます。

ほいさっさ! あなたの喚ばれた子に体当たり。

レッツとんずら

喚ばれた子は抱き止められて、うん、大事にされるんだよ?

気が付いた先生が走ってくるな。


ウォー。とんずら!


第2関門は 誰にも捕まらない事です。


そうです。マスター以外に捕まると、その相手が契約者になりかねません。


ヒィ


子供が一杯。ウーム。マスタードコ?










じー

子供 子供 子供 大人 子供


まずい。子供ばっかり。


じー


あ、水場。どんぶらこ。


じー


ん? ディジ。

ディジが畑の世話している。

薬草おくれ~追い出された。ちっ


観察。観察。

子供 子供 子供

細い子供……。

じー

うりゃー


あれ? なんか違う。

間違えました。ごめん。

ぴかりんこ

ヒールをかけてーー。

なんかスキル少ないですね?

自動回復いれましょう。






そこだ! うりゃー

りゃ?

黒髪ですね。

えーとマスターは、何色だっけ?

青だっけ?

赤だっけ?

いやいや、緑だっけ?


えーと、なんか違うのでとんずら入れておこう。

素早く逃げるのだ!








マスター

マスター


おっと馬。

マスター知らない?

えーと、子供だよ?

え、子供は授業で乗りに来るの?

待ってても?

その間暇だから、磨いておこう。

さらさらのタテガミ!

お、……増えた。

ハアハア。水ください。








コッコ。タマゴちょうだい? アテテ、痛いよ?

果物の木。モシャモシャ、モリモリ、ハロー? ディジ?

お、小川。ザブザブ。

えーと、ワイバーン。

子供乗せるの?

……鱗磨いておこう。

マスターは竜も好き。




子供 子供 子供

違う 違う 違う

子供 子供 大人

違う 違う 論外

子供 子供 ……乙女!

あ、乙女! すりすり

スライムは甘えるを使った!


むふふ

おや? なんですか?

鳥にウサギに犬に猫


え、主にスリスリスルナ?

ツーン。シランガナ

主の気を繋ぎ止める努力を!

アルジ?

そうだ

マスタードコ?


マスター



子供 違う

子供 違う

大人 違う

子供 違う

子供 嫌い

子供 嫌い

大人 嫌い

人間 嫌い

人間 嫌い

人間 ダイキライ


イラナイト イッタ

ニンゲン キライ

キライ

キライ

ダイキライ


キシャー!

















「ゴメンナサイ」

ナニかがフルフル謝っている。

オマエ、ナニ?

ナンでもない。

僕が探しているのはマスター

アルジは、僕をイラナイトーー。

ああ、これだ。

これが僕をイラナイト言った。

要らない。

僕も要らない。

キライ

キライ

ダイキライ

だからキエロ。









むにゅんと、僕を拾い上げる手。

ニンゲン、キライ

ニンゲン、ダイキライ


む?


刺が刺さっても、平気でいる。

痛くない?

あなたはダレ


馬や犬がフルフル震えている。

そんなナニカ何故守っている?

馬も犬も イルとイワレターー。


ニンゲン キライ

キライ キライ

ダイキライ


黒く染まる。


アルジを守るなら、我をタオセ!

アレは、キライ


「ヨシヨシ」


大人 キライ

ニンゲン キライ


「ヨシヨシ、うん。軽いな、ナニ食べてるんだ?」

タベル?

ゴハン?


「さすが腹ペコ」

モシャモシャ

ヒィと外野が騒いでいる。


モシャモシャ

タベテ修復

ぴかりんこ


モシャモシャ

食べてカイフク

ピカリンコ


マスターの指 オイシィ


オイシィ

オイシィ

オィ…………。


ん?


指がオイシィ

うん。オイシィ

そして

指?


ゆ?


ダレの指?


オトナ?

ダレ?



ダ……。

オイシィの

ゴハンなの






黒く染まる。

もう無理なの。

戻れないの。


あの日、捨てられた僕は人を食べたのだから。

だからマスター


幾らモドシテクレテモ ダメなの


キライにならないで


「ヨシヨシ、 蕾梦(ライム )。」


ソレハ 子守唄。

僕を繋ぎ止める糸。




















ディジが鉢植えでおとなしくしている。

いや、蔓のひとつにミミックが釣れているけれど。

ナニやってるの?


え、お前こそ何故やってるの?

朝御飯食べてますが?


ん?


朝御飯?


モシャモシャ


…………。


ダレかの手。です。


は⁉


ピカリンコ


スミマセン。寝ぼけて食べてしまいました?


サラサラノ金の髪。

ダレですか。


ダ?


「うん、ん、……あ、蕾梦、おはよう」

ビリビリとザワザワします。


ぎゃ?


ぎゃゎわわん


「ミミック弦食べちゃダメ」

ぼへ

「ディジお水だよ」

げへ

「……蕾梦?」

でへ

「朝御飯にいくよ?」

でろでろ

「うわ、溶けた! 水っ」


如雨露(ジョウロ )に突っ込まれた。


むふふ


「…………興奮してのぼせただけよ。朝からスライム口説いてナニしてるの?」


乙女が冷ややかに診断を下しています。


「いや、僕の手食べてたから食あたりになったかと思って」

「…………寝ぼけたこと言ってないで食堂に行かないと時間がなくなるわよ」

「わかった」

如雨露を抱えて出ていく姿を見送り呟く。

「桃色スライムなんてどうやったらなるのよ」

そもそも手はきれいだった。

「まったく相変わらず小さなきれいな手をし……て……? え、やだ、ビィ?」



マスターなの。

マスター見つけたの。

やっぱり学園にいたの。


前のままなの。

変わらないの。

マスターは、きれいな前のまま

僕の名前を呼んでくれるの。


ボン


「うわ、爆発したっ」


ナマエヲ ヨンデクレルノ


デヘヘ


「ビィ、縮んでるわよ? 気がついてるの?」

「……蕾梦が、変装解いちゃうんだよ。偽装も全部」

「……偽装。やだ、お肌つるつる」

「マロン、ピーマンあげる」

「ウフフ、ちゃんと食べなさい」

素早くスライムにピーマンを。

「ビィ」

スライムが如雨露から出てくる。

「あ、そういえばお腹減ってるんだった」

スライムにサラダを投入。

モシャモシャ食べる。

「ビィ、あなた」

乙女は深くため息をついた。

「ずーと、苦手なもの食べてくれるスライムを詠んでいたのね?」

ギクリとマスターが、変な動きをする。

「ナ、ナンノコト」


むふふ

みんな知っている。

知らないのはマスターだけ。


マスターは永遠のお子様。

ピーマンは苦手なの。


マスターは永遠の太陽。

僕たちに名前をくれる。


「…………ビィ?」

お、ダレかが声をかけてきた。

「ち、縮んだ。やっとオトナになってきたのに、縮んでるって」


む、危険人物?

「あれを連れ込んだら殺される?」

僕のマスターどこに連れ込むーー。

「あだ、痛いよ?」

トゲ攻撃

「アッシュ、スライムと遊んでないで抱っこして」

ゲフ

「は?」

静まり返る室内。

「抱っこして。靴のサイズ合わないし、服もブカブカ」

「…………は」

き、危険人物に抱っこ!


キシャー


「はいはい、蕾梦は待てよ」

ムギャ

「ライ……っ」

パチンと弾く音がする。

「痛、名前か」

詠んで良いのはマスターだけ

「名前貰えたのか。良かったな」

む、危険人物。しょうがないので抱っこするのは許そう。

「で、何時まで縮んでるんだ?」

「ん? スライム偽装もどして?」

イヤン

「……今日は無理」

「…………ソウデスカ」

ため息を付く危険人物。

「さて蕾梦、お勉強だよ」

ゲフ

お、お勉強?

「そう、僕は先生だから」

ビィ先生は スパルタだった。

焚き火に放り込まれる。

アチアチアチ

水っ 水っ 水っ

子供たちが目を丸くして見ている。

おかしいのです! 熱いのです!

水っ

はっ


たらり


そういえば、適当にマスターのスキルをOFFにしましたが!

THE自業自得

スライムは学習した。

マスターのスキルをOFFにしたら自分もスキルを封じられる事を。


きやー


「あれ放っといて良いの?」

「遊んでるだけだ。実に楽しそうだろ」

「あー、マロンさん。実は薬草畑荒らしたのはスライムらしくて」

「なんですって!」

逃げろスライム。怒りの乙女が待っている!









マスター。

大好きなの。

マスター。

愛しているの。


名前を呼んで

僕を見て















「ビィの補習授業」は直ぐに中止された。

「……僕の単位」

呟くマスターの横でスライムがホッとしたのは、マスターだけには秘密である。







エンドかも?


ぐだぐだな日常を書いたら載せるかもしれません。



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