スルースキルを求めて
ハロー、ハロー、こちらスライム。
ふと気がつくと、季節が変わってました。
氷ってます。
アチコチ氷の山が出来て居たので、ドンだけ寝たのかと思いましたが違ったようです。
端から溶けています。
どうやら寝ぼけて、魔法ただ漏れしたみたいです。
そよそよ。涼しくて快適!
兄弟達よ。ちゃっかり涼んでますね?
ウーム。
ほとんどのスライムは水系魔法が普通らしい。
まあ困ったときの魔法だのみ!
水不足には水魔法?
おっ! 獲物が氷の側に来ました!
ソロリソロリ近づきます。
キシャー! 戦闘です!
躍りかかったスライムに無反応です。
ウム?
角の反撃は有りました。
捕まえて溶かしてしまいましょう。
ミネラル、ミネラル、たんぱく質、カルシウム
もしゃもしゃ
「!?」
おっと! 流石に異常に気が付いたみたいだ。
ますたーとちゃんとお勉強したのです!
生き物は呼吸が必要!
鼻を塞ぐべし!
口を塞ぐべし!
ふふふ、大猟成り!
ン、スライムは何処で呼吸しているのだ?
ま、いっか
もしゃもしゃもしゃもしゃ
…………。ちら
ワラワラーー
……兄弟達よ? ご飯には素早く反応するんだ?
ワラワラーー焦っ
ううむ、数の暴力。個体数で乗りきるのか?
獲物はあっという間に消化されました。トホホ。
鹿の角は旨かった。肉は他のスライムに強奪された。アハハ。
……肉。
にーくー! 狩をしましょう!
パシャパシャ水面を走り三段跳びで獲物に飛びかかる。
「ブフォー」
うしにーくー! キラン
げふ! 体が重い。重いな。
そりゃ重い。うしの頭腹に抱えているから!
ン、頭……しまった! 足肉にしとけば良かった!
ガーン。
ま、いっか。次は肉に!
因みにまた獲物はあっという間に消化されました。仲間に。
ゴロゴロ。
跳ねれないので、転がってます。
目が回るな。ムフ。消化促進。
ふう。軽くなった。
山は立入禁止範囲が少し狭くなったようだ。
あれが解除になったら、又竜が巣を作りに来るのかもしれない。
薬草発見。消化。
ムフ。何か造れそうです!
キラーン!
ポーションの水滴。うん。ヒールの方が回復量ありそうです。
まあいろいろ作って見ましょう!
いろいろ作りました。
斑な水滴がスライムの模様になっております。
ムフ。マーブルにならいように注意。
いざ使おうと思ってもマーブルじゃ使えないですから。
回復しようとして毒の混ざったもののみたくないでし。
ン! いや飲むのは誰かですけどね?
誰か。い・な・い・か・な?
キョロキョロ。
居ました。でっかい蛇…。
多頭蛇とエンカウント!
スチャ?
………………あれ?
死にかけてますが!
何故に? ツンツン?
って勝利ファンファーレ鳴ってますが?
ぬぉ?
ヒール、ヒール、ヒール……。
ハアハア、うし、アンデット化回避!
あ、鱗の修復も。
ピカリンコ
ム? 生命値減っていく!
サーチ! おっと麻痺です。
プスリ。栄養薬ミックス注入。
……鼻が水没してるがね!
ンドコショ
蛇よ。頭沢山有るのに知恵は少ないのか?
何故に水の中で寝る? あれ睡眠じゃなかった……か。
おや? 人間が。
ン? しっぽが動いた。ええと、お早う?
キシャー!
おや? 戦闘です。
「うわ、薬切れてる!」
「なんで!」
…………。oh 麻痺ったの人間がしてたのか?
プスリ。ふう。大人しくなった。
所で人間。あのままだと人間が帰ってくる前にアンデットになってましたが?
オーイ?
人間とは話せなかった。ウム、なに仲間とも話せないからね?
人間の作業を観察する。
どうやら個体数値調査。健康診断らしかった。
見てます。見てます。
多頭蛇の目が!
人間と戦ったら殺されるよ? ますたーに。
ますたーはますたーです。
エエト、捨てられた?
ン? ボクハステラレテナイヨ?
しばし目で会話。
うん。なにいっているのか判らん。
さて。薬の抜けた蛇とにらめっこ。
相手は頭が三個。
たらり。
これは、三匹に囲まれた状況と言う事でしょうか?
いや、胴体はひとつ。うまく逃げ出せば……、ン?
蛇の視線が横にそれる。
ちらっ、何か見つけたのでしょうか?
ぱしっ!
しっぽ攻撃が来ました! うわ、視線はフェイク!?
飛びます! 跳びます!
着地点は蛇の胴体。
ん? ………………。また、これか。
ピカリンコ
その日、夕暮れまで蛇の鱗磨きを頑張った。
夜中に見張りの頭の隙をついて逃げ出せた時は、ヒャッホイ!
順番で寝てるらしく、どれかは起きているのです!
逃げ出せて良かった!
良かったんだよね?
タラリ
現在、頭が六つもある蛇の巣に捕獲されています。
ウム。巣ではなく、罠だ。
あの入り口は罠に続く道。
日が上ると人間が来た。
袋に移される。
生まれたばかりのチビ蛇の詰まった袋は他にも沢山あった。
…………。
?
中身が蛇でない袋もあった。
エエト? なんか怪しい。
ますたーが言ってました。
ここいらは、動物の保護区だと。
小さい檻には、色々な生き物の子供が詰め込まれていた。
………………。
「お? スライムが混ざっているぞ」
あ、見つかった!
ヒョイと捕まれて草むらに投げ込まれーーム?。
ガーン。棄てられました!
「いくぞ、三首が解放されて遭遇したくないからな」
「三首、よく生き残ったよな。絶対生き延びないと思ったのに」
「普通は生き残らない筈なんだが、こんな小さいときに一度捕獲したが奇形は弱いからーー」
ワラワラーー。
回りにスライムの大軍。
兄弟達よ! ぽいする人間を許してはいけません。
お仕置きの時間です!
ワラワラーー。
檻を消化。
麻袋を消化。
板を消化。
馬の鞍を消化。
車輪を破壊。
ん?
「うわ、三首が!」
ドンガラ、ドカドカ。
『オシオキノジカン』
多頭蛇のターン。しっぽ薙ぎ払い。
頭その1が睨み付ける! 動きを封じ。
頭その2が焔を吹く。
頭その3が瑞弾をーー。
スライムのターン!
子供たちをとっとと逃がすのです!
食べ頃はでかく育ってから。
子供たちのターン。
とんずら。
とんずら。
とんずら。
噛みつき。
とんずら。
これ、とんずらですよ!
みなさん、覚えましたか?
……覚えてない子供が残ってますね。
とんずらです!
・
・
・
オシオキタイムは面白かった。
気がつけば、湧いたスライム達もとんずらですよ。
ええと、逃げそびれたため現在鱗の点検をしています。
ええ、二つの頭はうつらうつらと寝ています。
は。
他のスライムに 鱗の磨き方を覚えさすのだった!
ちょっと反省。
次回こそ、皆にヒールを強制学習させよう。
というか。
ちらっ!
隙がありませんね!
あのーヒール覚えてみませんか?
うふ。
あのー起きてます?
…………。寝てます。
さあドロンチョの時間です!
ヒャッホイ!
自由です!
おや? 人間です。
現在、人間の背中の蛇とにらめっこ。
所で、人間の前に三首がいるのですが何故に繁みの中のスライムとにらめっこ?
「良かった。報告書に湿原の中で薬の使用とあったから」
巨大胴体を撫でています。
人間。三首のますたーですか?
「……所でそのくわえている人間は何かな?」
盗人は無事引き渡された。
もう少しでご飯になるところだったんですけどね。
う。三首の視線が!
刺さる!
ドキドキ
やはり早急にヒールを広めよう。
とりあえず、目の前の人間に!
とりゃ!
「!」
ふふふ。とりあえず三首が鱗を撫でて欲しいって!
「え? あ、欠けてるね? ヒール?」
パタリ
人間。なにも倒れるほど全力でヒールしなくても!
タラリ
三首が怖いです。
背中にいたチビ蛇も怖いです。
ウリャ!
どうだ? 二人で人間を介抱プリーズ?
こっそり人間に魔力回復増加を覚えさせる。
うん。すぐ目を覚ましました。
人間。タフだね?
と言うことで、うお?
捕まりました。
「なんでスライムがこんなところに。干からびちゃうよ?」
いや、大丈夫ですよ?
「よしよし、迷子かな?」
いや、大丈夫でスッ
睨んでます! 三首が! チビ蛇が!
「あ、みっちゃん。この人達運んでね」
みっちゃん? 三首がコクコクしてます。
三首の名前ですか?
人間は蛇使いらしい。
盗賊はまた、三首がくわえて。あ、また、目を回してくてっとなりましたね。
まあぽいした酬いです。
「よしよし」
ン?
撫で撫で。
ぽいしない?
その人間は変だった。
建物に戻ると、グリフォンがお出迎え。
治療中の竜が甘えてくる。
三首が尻尾をカラカラ鳴らしてアピール。
盗賊が泡を吹いていた。
三首。恐いよ?
ますたーみたいな人だ。
でも彼はますたーじゃない。
ますたー。
とりあえず、エイ!
毒耐性
麻痺耐性
混乱耐性
魅了耐性
石化耐性
気配探知
ヒャッホイ!
忍び足
調教
あ、忘れてはいけません。
料理!!
これで胃袋押さえてメロメロです。
あとは、話術? 交渉?
調合
・
・
・
人間は3日寝込んだ。
周りの蛇やらグリフォンのヒールレベルがそこそこ上がった。
やりすぎは体に悪いらしい。
と言う事であまり一度にはやめた方が良いらしい。
うん。でもますたーはにこにこしていたけどね?
人間の同僚に、ヒールをばらまく。
これで人間の負担が軽くなる。
ヒャッホイ!!
獣たちにも!
ヒャッホイ
「なんか騒がしいな? 何か逃げたのか?」
「ン? なんでも幸運のスライムがいるとか」
「あん?」
「……欲しいスキルを思い浮かべてスライムに触るとスキルを覚えるらしいぞ?」
「スライム?」
もしゃもしゃもしゃもしゃ。
サラダ美味しいね!
「…………あ」
「……このスープも飲むか?」
飲む!
もしゃもしゃ、ドボン
「……それ幸運のスライム?」
「飯時にはよくいるぞ? ほら骨」
にーーくーー
「肉はあっちの皿だな」
ぽよん
「肉? って俺の皿か!」
肉 肉
ぽよんぽよん
「う」
もらった!
もしゃもしゃ
ウマウマ
「貢いだら言えよ。欲しいスキル」
「うぇ! 俺、調合が」
ピカリンコ
「!」
「光ったな」
「調薬が来た」
「お前、調合は持ってたんだろう」
もしゃもしゃもしゃもしゃ
ご飯ウマウマ
「……なんでここに探しに来ないのか」
「それはここで騒ぐと全員料理スキルしか来ないからだ」
ピカリンコ
「……料理来た」
「おめでとう。実家に帰ったら料理披露しろよ?」
「俺、才能ないから料理は無理だって追い出されて……」
実家が料理屋な彼は項垂れる。
「……そうか」
シャッホイ
ご飯は美味しく!
料理スキル万歳
人間に料理スキルを覚えさせる。
不味いご飯は泣けます!
ご飯は美味しく!
スライムの気分で、振り撒かれたスキルは日常生活に大いに役立った。
世界の料理レベルが上がるのに貢献したとかしないとか。
台所で鍋に落ちたのは秘密!
ヒャッホイ
スライム。ちょっと壊れてきてます。




