表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/87

ウェンディーネの歌声

あたしはウェンディーネ。

泉を守ると言うか、泉に住んでいる。

まあ泉に住んでいる生き物は色々居ますよ。

ミズチも共生しているし。

ミズチの鱗は、美味しいよ?

でもね、ちょっと飽きたの。

泉を飲みにくる生き物を観察しながら時間潰し、そんなときに何かすごいのが泉に入ってきたのがいます。

水が柔らかくなります。

ミズチが美味しそうなそれに襲いかかって、水の中に引きずり込み……。

フム。確かに美味しいかもしれませんが、それに危害を加えたらヤバイと思うんですけど?

あんのじょう、助けが来ました。

ミズチが目を回すってドンだけ攻撃力が?

あら、なんか似てます。

親戚でしょうか?

観察。擬態は得意です!

うん。擬態しなくてもそっくりです。

なのに、見分けられました。

まあしかし、ぽいっと投げられるの癖になりそうです。

お家に帰るよう言われてしまいました。

なので遊びに行きましょう。

ふふふ、遊びに来ちゃダメとは言われていません。

移動は簡単です。

寝顔。可愛いです。

スライムが気がついて、眠たげです。

スベスベ。むふ。

む、何でおっさんが側に寝ているのでしょう?

お、竜もいます。

ツンツン。

鱗、剥がれないでしょうか?

とても美味しそうです。

髪の毛を触っていたら抜けたのがあるのでいただきましょう。

アムアム

代わりに真珠を。

では目を覚ます前に帰ります。


今夜もあの御方の所へ!

おや? 網です。

「ふふふ、捕まえたわよ」

乙女が怖いです。

てか、何事です?

「やっぱり水場にこっそり出入りしていたのね。でなきゃ乾燥しちゃうし」

鳥籠に入れられました。

何ででしょう? 隙間放題なのに抜け出せません。

じっと観察されます。何を見ているのでしょう?

「よし! 虫の欠片は無いわね」

なぬ? 虫なんか食べませんよ?

あれは魚のご飯です。

そんなもの食べてるのですか?

誰が?

誰…………。あの親戚でしょうか?

親戚、違います。

あれはスライム。血族ではないです。

「さあ、何時ものよ」

何時もの?

とりあえず逃げましょう。

うお、結界です!

ん? と思ったら鏡でしょうか?

おや?

……ほむ。結界はそう穴を開けるのですか!

スライムの開けた穴から逃走です!

助けに来てくれたのです。

意外と助かる親戚なのです。

え? 真珠の作り方ですか?

ビィが喜ぶ?

なら教えましょう。弟子よ!

ビシバシ!

おっと、さっきの乙女が探しに来ました。

うん?

スライム、見つかってーー。

逃げられました。

スライムはあの乙女が連れていったので、ビィを見に行きましょう。

「あ、スライム! 真珠!」

にゃ?

見られてます。見られてます!

出るか!




☆ ☆ ☆



ミズチです。

胃が痛いです。

なんかよくわからぬものは食べてはダメです。

しくしく

最近ウェンディーネが鱗をきれいにしてくれないので、剥がれかけたのが痒いです。

ウェンディーネは夜にどこかへ出掛けて、明るくなると帰ってくるのですが、今日は遅いです。

カリカリ、ウェンディーネ早く帰ってきてください。

あ、帰ってきた!

ウェンディーネ! 背中の鱗をーー。

ガリガリ、バリバリ

アダダダ! 痛いです!

ん? でも気持ちいいかも?

かさぶたをガリガリするいた痒さ!

癖になりそうです。

え? ビィが真珠を出すところを視たいと?

変態ですか?

バシッ

痛い。

しくしく。

怒っていってしまいました。


ウェンディーネが唄っています。

本日も押し掛けるようです。

人間が寝る時間でも、我等は活動時間ですから。

転移。

でもね。ウェンディーネ、人間はあっという間にいなくなりますよ?

判っているのでしょうか。不安です。

ほんのまばたき程度で、干からびたしわしわになるのですよ?

心配です。

私の鱗の手入れを忘れないか本当に心配です。

ん?

アダダダ!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ