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金瞳の祝福

赤目は覚醒者がなる。

王家に迎えられる第一の条件だ。

覚醒者は、神界に住む神と喚ばれる者と言葉を交わす。

神の助言で、世界は廻る。

ただ、個体の能力により言葉を交わす神の能力も変わりビィのようにうじゃうじゃ飛び交うほど降ろすのは異常な事だった。


「流石は隊長。あのビィに拳骨落とし平気で出来るとは」

「ビィを前にしたら怒りの維持が難しいからな」

学生たちは騎鳥にのり、のんびりと進む。

「そのビィは?」

「目を離すと何をしでかすかわからんと、隊長の抱き枕になってるわよ」

今さらである。

「一番安全なのか?」

アッシュが、少し遠い目をしている。

「ビィの抱き枕」

ブツブツ繰り返して呪文を唱えている。

「魔法の練習は、きっちり防壁を施してからやらないとな」

「やあね、あんなの無効化できる防壁あるの?」

「ビィには先に防壁覚えて貰うか」

主にスライムかディジーが頑張るしかないのだが。

「ビィの気が変わって契約魔法覚えてくれることを祈るよ」

そうすれば神の領域の彼等ともなんとかなると思う。

スライムと契約出来れば言うことなしだ。

だがしかし。

ビィの旅の目的は、スライムを帰すことだ。

そもそもビィは契約等しなくても、獣達と戯れる。

困ったことに竜すら服従のポーズで甘えている。

「血筋だ」

ビィが産まれる前は父親がその対象だった。

ドラドラが父親に甘えていたのを覚えている。

アルは、呟いてみたがその兄の自分は何を継いでいるのだろうかと少し思う。

二番目。ソレは兄が結婚して子が出来て初めて解放される。

それまでは穀潰しだ。

「……追い出された後に、生活を考えると」

マロンにプロポーズしている場合ではなかったかもしれない。

俺の世界は小さな箱庭。

ただの宿り木だ。

「……追い出されるような事したの?」

マロンが聞いてくる。相変わらずの地獄耳。

「いずれでなきゃならない。俺は自由になれる」

「レーガル様は自由になりたくても無理だけとね」

ズキン

長男の定め。次男の定め。そして三番目のーー。

どれか選べと言われれば二番目がいいな。

うん。

「家出して行くとこ無かったら、私の農場に住んでもいいわよ?」

マロンはにこりと微笑む。

「貴方がいると知ればビィが釣れるわ」

最後の呟きは要らないだろうと、心の中で突っ込む。

「なんならビィを拐って来ても良いわよ」

結構本気ぽい。

「……つまり俺よりビィに来てほしいと?」

「あら、決まっているじゃない。農場の作物の流通の口添え貰いたいし」

うん。困ったことに夢は壮大だ。

と言うか、父や兄からではなく、ビィからの口添え。

「輸出でも始めるのか?」

マロンはクスクス笑う。

「ディジーを預かって、実の取り放題。 それには時々ビィが来てくれなきゃね」

うん。鬼畜だ。可哀想なディジー。

ビィがディジーをマロンに預ける日が来ないことを願う。

本当に思う。




☆ ☆ ☆


ゾリゾリ。

スライムです。うとうとますたーにくっついて寝ていたら、何かゾリゾリします。

チクチクします。

なんですか?

見上げれば、隊長の寝顔が!

心臓に悪いです。

む。ビィのお肌に そのゾリゾリはいけません。

ムシャムシャ

ツルツルのお肌!

おほほ。

無駄毛は元から!

あら、ますたーと視線が合います。

起きてしたったようです。

「スライム、隊長の何食べてるの?」

いやん。

ムニムニしないで♪ あ、いや、もっとーー!

「……隊長の髭?」

コクコク

「髭は良いけど、髪は?」

ギクリ

ええと? 髪ですか?

「……女の子の髪は食べちゃ駄目だよ? 艶々にするなら良いけど」

ほむほむ。艶々ならお任せを。

ますたーの髪は、サラサラに!

「……男の髪も駄目だよ?」

にょ? 何で?

「……隊長のツルツル。よもやずっとあのままじゃないよね?」

ドキドキ

「スライム?」

ますたーの微笑みが怖いです。

タラリ

隊長の毛根。残ってたかしらん?

あ、髭のがあります。

植毛、植毛、植毛?

ピカリンコ

スライムは植毛を覚えた!

スライムは育毛を覚えた!

スライムは発毛を覚えた!

なんか覚えました。

ふさふさ

うん。

バッチリです!

ますたー 誉めて?

「……スライム器用だね」

すりすり

誉めて 誉めて♪

む。ディジーも起きてしたったようです。

ますたーに絡みついてます。

ますたーは、伸びをしてコキコキ関節を動かしています。

荷台にごろ寝ですから、軽い運動でほぐしましょう。

暇です。

ますたーが、ディジーのマッサージを受けてます。

む。いつの間に覚えてきたのでしょうか?

覚えなくては!

技はじっくり観察からです。

じーー。

ディジーめ。ますたーに触り放題です。

長閑です。

でもますたーが起きています。

ええ、きっとすぐ暇ではなくなります。


☆ ☆ ☆


金瞳の覚醒者は 皇族になる条件だ。

赤目が神との会話するのに対し、金瞳は神の力を引き出せる。

赤目同様、個体の能力によって呼べる神のランクが決まる。

しかし赤目は乗っ取られるリスクが高いのに対し、金瞳はある程度耐性がある。

力をお願いして借りるのではなく、強制で振るう。

そして王家はある程度管理されているのに対し、皇族は管理されない。

管理できないとも言う。

それだけの力を保有しているのだ。


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