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それって美味しいの?

ディジーの魂を持って降りてくるソレ。

光の中で、とても美しくそれは魅了する。

ソレが自分と重なる。

ソレが知っている。

離れたディジーの魂を、ディジーの中に入れてくれる。

スライムが光りまくっている。

優しい子。

そして、ソレは僕の目を通して世界を視る。

優しい人。

皆が恐れる至上の人。

ディジーが、首筋に絡まっている。

ディジーをそっと撫でる。

それから、ディジーにくっついているスライムをつついてみる。

ぷにょん

プルプル

クスリと笑い、ソレは体から離れる。

ビィの視線の先に、女が焔をまとって暴れている。

クスリ

「あーにーうーえー」

女の尻を触っていた手をネジあげる。

ビィの魔力はただ漏れだ。

ソレはまだ側にいる。

ついてくる。

レーガル兄上が、抱っこして移動してくれる。

歩けない。

倒れれば、ソレが自由に解き放される。

空へ帰ってもらわないと、帰ってくれるのだろうか?

アル兄がソレを気にしながらついてくる。

アッシュに仕事を押し付けた。マロンには鳥を。

スモモが怯えていたから、ついてこないだろう。

騎鳥と馬も固まったままいる。

ソレが毛並みを視ている。

兄上のテント。そこは聖域に近い。

「へぇ」

ソレが声を出す。

「神殿みたいな空間だな?」

ソレが話すのは知っているけれど、兄が答える訳にはいかない。

「フィリア様、僕のクッキー食べますか?」

「クッキー?」

甘いものが大好きな神、伝承にはそんなことはかかれていないし神殿に飾られる貢物は武器や牡牛。

「お前のクッキー?」

「お腹空いたの」

魔力ただ漏れ、腹が減る。

減るのだ。

かぷりと、噛みつきたい。

美味しいご飯がそこにある。

「お前より美味しいのか?」

「? 僕の料理は全部美味しいですが」

「ふうん?」

ビィがゆっくり物を出してくる。

ボウル、小麦粉、玉子、

「……スライム! はい、ファイア」

!?

ドキドキ

スライムは挙動不審。

「むぅ」

「ビィ、そのスライムは焔は無理だと思うが?」

「え!」

うるりん

「う」

甘える 甘える 甘える

おねだり おねだり おねだり

「ビィ、妙なスキルフル稼働しているが」

上目使いのビィから視線をそらす。

なにも求めない。

「フィリア様、スライムは焔は扱えないのですか?」

「普通、ヒールもできないし、……ビィ」

「では連金で」

スライムが逃げる。

「あ、こら」

この愛しい生き物を連れて帰れば、一時でも楽しいだろう。

しかし

ディジーが、絡まっている。

これをつれていけば、今後くる命全てがどうなるか。

ビィから容赦なく魔力を吸っているディジー。

それでも目を覚まさない。

「フフ、連金はこうやるのだ」

逃げたスライムが超特急で戻ってくる。

フワリとビィに重なり魔法を使う。

小麦粉玉子にスライム混ぜて♪

砂糖はどーうーしーたー

「……謎な物体が出来たぞ」

ビィの目が輝く。

「えい! 鑑定」

でろんでろんでろん

「一口食べるとフィリア様の元に逝けるクッキー?」

ソレは死ぬほど旨いらしい。

ビィは連金フィリア様のクッキーを覚えた!



☆ ☆ ☆



私はディジー。気がつくとますたーに絡まっていた。

とりあえず、起き出す。

なんでしょうか? この兄弟は?

ビィを挟んでアルとレーガル。

兄弟仲良く川の字で寝ています。

スライムが必死に何かを消化しています。

フィリア様のクッキー?

とりあえず、ペシペシ。

うん。三人とも起きません。

胸に星の痣ができてます。

? 何かを忘れてます。

確か行けるテリトリーを探索中に人間に会って棒が刺さったような?

何故ますたーに絡まって寝てたのでしょう?

とりあえず、ご飯。

かぷり

吸血(チュー ) 吸血(チュー ) ドカッ

スライムがタックルしてきました。

むぅ。スライム! あなたはいつもますたーのうぶ毛とかいるんな物食べているではないですか!

お、怯みましたね。

え、お腹減ってる?

減ってない。うん。魔力最大。

満腹ですね。良いではないですか。

おやつです。

ドカッ

スライム。容赦ないですよ。

いつのまに吸血覚えたのか知りませんが、はじめての吸血がますたーで……。

しばかれました。

しくしく。

足のうぶ毛にしましょう。

すりすり

ドカ

ますたーに蹴られました。

悪戯はお仕置き覚悟です。

外の様子を見てこよう。

マロンがなんか嬉々として糸を紡いでいます。

うん。アッシュは横でゾンビになってますが。

近づくのは危険です。

鳥の子供が騎鳥に混ざって寝ています。

長閑(のどか )です。

ん、ますたーが動く。起きたのでしようか?

チラリ

!!

ますたー

これは、誰も入れてはいけません。

入り口は閉鎖です。

シャキーン



☆ ☆ ☆


「ディジー、見張りは良いからこっち手伝って」

マロンが有無を言わさずお手伝い参戦。

なんですか。鑑定!

銀の蜘蛛糸玉。魔王様への献上品。

さすが、ますたー。

「中々解すの難しいのよ」

あ、普通のより器用が必要ですね。

では分離液を。えい!

蜘蛛の巣に突っ込んだ時の逃げる時に分泌している物です。

マロンが目を輝かしています。

ありゃ?

マロンはますたーよりディジー使いが荒いです。

しくしく

もうますたーがいるときは、ますたーの側から絶体離れません!



☆ ☆ ☆


スライムです。

ディジーがますたーの足に甘えたら蹴り出されてました。

寝ているますたーに触るとああなるので注意です。

と言うか、ますたーが起きてしまいました。

んむ。起きてしまいました。

かぷり

あ、ますたー。

やはりお腹減ってるのですね。

タラリ

レーガル様。ますたーを撫でていていいのですか。

……あ、アルに移動しました。

はっ、ますたーと目が合います。

タラリ

みぎゃ

ますたー、くすぐったいです。

「スライム、美味しいかも」

何か聞いてはいけない言葉が聞こえたような?

「ビィ、起きたなら朝御飯に行こう」

さすがレーガル様はますたーの誘導がうまいです。

ですが、何で出入口じゃなくて壁に向かうのでしょうか?

あら?

何か別の所に出ました。

「おや、ビィ、おはよう」

レーガル様の腕の中にいたますたーが、声の主に向きます。

「父」

うん。父にくっついています。

ますたー。

レーガル様とアルの視線が。

……ま、いっか?

お二人とも造血作用のある食事をたんまり召し上がって下さい。

だってますたーの瞳がまだ赤ですから。


ひぃ

スライムです。

ますたー、時々かぷりとするの。

マロンの視線が怖いです。

アッシュがへべれけになってますが、何してたんでしょうか?

視線だけで側には来ません。

ますたー、その赤い瞳は何時まで赤いのでしょう?

かぷり

むぎゃ

え、栄養を取らねば!

……ますたーのうぶ毛でいいか。

うむ。

ますたーの方が美味しいですよ?










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