第66話:爆破まで残り二分――仲間の絆(第22章・第3部)
一人は崩壊する拠点で手を潰されていた。別の一人は貯水槽の水を吸い込んでいた。
三人目は記録放電によって意識を失ったままだった。
誰も名前を明かさなかった。
教室で顎を腫らした工作員が目を開けたとき、アレイラは治療結界の向こうに立っていた。彼は彼女を見てから、自分の肩を治している医師を見た。
「なぜだ?」
アレイラは何を尋ねているか分かった。
「捕らえたことは、あなたを死なせてよい許可ではないから」
「それで任務が変わると思うか?」
「いいえ。任務に抗う間、私たち自身が何になるかは変わると思う」
彼は再び目を閉じた。
だが呼吸は楽になった。
アカデミー全体では、技師たちが北側の大穴を封じた。
記録光線は古い石の層を真っすぐ焼き抜き、現代の地図にない通路を露出させていた。ソレル結界師長は各分岐に調査印をつけた。
ベネディクトは手伝いたがったが、ジャスミンは彼が立ったまま二度眠ったと指摘した。
「目を閉じて考えていただけだ」
「戦術的にいびきをかいていました」彼女は彼を寮へ導いた。
ファランは、エタナの直接的な脅しの下で治療棟に残った。ロニンとヴィットリオは修理のため武器を預けた。
キャサリンは、失った靴が排水溝から回収されたと知り、儀式的な返還を要求した。
誰も認めなかった。
アレイラは、最初の結界が大穴を閉じるのを見るまで起きていた。地下経路は新しい黄金の封印の下へ消えた。
ウィンターグラスはなくなった。
その空白は、止めた息のように感じられた。
朝までに、回収した記録断片は六つの隔離分析室へ分けられた。
どの水晶一つにも、盗まれたファイルを再構築できるほどの情報は入っていなかった。ジャンプリートとメリザンドは各断片を、一分ごとに周波数を変える結界で包んだ。
より大きな懸念は、逃げた深紅の糸だった。
ベネディクトが暗い画面へ、その最終経路を投影した。
「アカデミー結界を越え、中継地点の間で分かれた。受信者は特定できない」
「どれほど逃げた?」とシーラが聞いた。
「送信表示が示したより少ない。光線には損傷した反復、偽映像、僕たちの干渉断片も入っていた。だが、本物の情報もある」
ヤーデンは水晶へ耳を澄ませた。
「生き残った包には、アレイラの変化する共鳴と星座隊形が含まれている」
ファランの表情が硬くなった。アレイラは部屋を見回した。
「なら、敵は私たちが力をつなげられると知ったものとする。分断を狙った攻撃に備えて訓練する」
会議が終わる前に、ヴェイル学長は新しい防御を承認した。
通信水晶には、交代する確認文を持たせる。監房制御は通常の結界網から切り離す。
校内の気象装置は一部署だけではなく、混成班が検査する。
すべての保守トンネルには、魔法に加えて物理封印も取りつける。変更は実務的で、芝居がかったものではなかった。
それが重要だった。
生徒たちも、工作員に壊されたものを再建した。上級生は西橋へ新しいガラスを運んだ。
一年生は移動した教室用の仮標識を描いた。厨房は修理班へ食事を送った。
誰かが、封鎖された北トンネルの横に小さな紙の花を置いた。
アレイラはそれを見て足を止めた。その花は戦いを祝っていなかった。
下にある紙には、戻ってきた人々への感謝と、傷ついた人々を忘れない言葉が書かれていた。
彼女も二つ目の折り花を加えた。
後にエンクレイヴは、結界によって何度も別々の集団へ分けられる模擬廊下を移動する訓練を行った。固定された隊形は一つもなかった。
治療者が錨になった。
計画者が前線で戦った。
刃の対が通信線を守った。
互いへ注意を払う責任以外、すべての役割が変化した。
訓練を終えたとき、全員が疲れ切っていた。そして、以前より予測しにくくなっていた。
その晩、ヴェイル学長は、エンクレイヴが一方向ガラスの向こうから最初の正式な捕虜審査を見ることを許した。
捕らえられた工作員たちは別々に座らされた。
クセニア、ソヴリン、あるいは北の上位指揮部についての質問は行われなかった。アカデミーは、確認できる事実から始めた。
侵入経路、設置装置、医療上の必要、破壊された拠点から行方不明になった技術者の番号。大半の捕虜は沈黙した。
一人は不正確な死傷者数を訂正した。
別の一人は、捜索班が到達する前に浸水するトンネルを特定した。
顎を腫らした工作員は、尋問官がウィンターグラス崩壊を「置き去りにされた野戦部隊の成功した犠牲」と表現するまで何も言わなかった。
「不正確だ」と彼は言った。
尋問官は待った。
「拠点には破壊命令が出た。野戦部隊には、可能なら撤退せよと命じられた」
「不可能なら?」
工作員は机を見た。
「任務は個人より長く残る」
アレイラはライムが繰り返した言葉を聞き、それがどれほど深く教え込まれているかを理解した。審査後、彼女はファランとテラスへ戻った。
下の校内は修理灯で明るかった。衛兵が屋根を巡回した。
生徒たちは護衛された集団で中庭を横切った。
「これは平和ではない」とファランは言った。
「ええ。でも敗北でもない」
二人は、西の塔のはるか向こうで雲が集まるのを見た。気象結界は晴天を報告していた。
雲は近づかなかった。
それでも空気には細く不自然な冷気があった。ベネディクトが新しい報告を持って加わった。
「襲撃なし。外部信号なし。封鎖トンネル内の動きもなし」
その背後から、左右で違う靴を履いたキャサリンが現れ、警戒には逆境下の美意識も必要だと宣言した。
数分間、彼らは笑った。
その後エンクレイヴは作戦室へ戻った。
そこではアカデミーの地図がすべての壁を覆い、敵の次の行動のために空白が残されていた。
アカデミーは待った。
三日間、工作員の攻撃はなかった。
その沈黙は平和ではなく、再配置に感じられた。
四日目の夕方、捕らえられた工作員たちの監房扉がすべて同時に開いた。衛兵は誰も制御装置へ触れていなかった。
工作員たちは逃げなかった。
監房の中に座ったまま、廊下の壁へ霜で浮かんだ一つの文章を見つめていた。
《ホワイトアウト・プロトコル - 最終段階》
アカデミーの上空で、雲が完全な円を描いて集まった。
春に雪が降り始めた。




