第65話:爆破まで残り二分――仲間の絆(第22章・第2部)
送信は六十四パーセントで停止した。ウィンターグラスが崩れ始めた。
爆薬がなければ、その破壊はもはやアカデミーへ届くほど壊滅的ではなかった。
しかし古い貯水槽は、損傷した拠点を支えられなかった。
足場が傾いた。
中央塔が裂けた。
壊れた下部門から水が押し寄せた。
「撤退!」とソレル結界師長が命じた。
工作員とアカデミー側の者たちが、同じトンネルへ走った。数秒の間、敵同士が落下する金属から並んで逃げた。
その後、一人の工作員がロニンの背中へ銃を向けた。ライムが武器を打ち払った。
「任務優先事項は生存だ」と彼女は言った。「私怨に時間を使うな」工作員は従った。
アレイラはそのやり取りを見た。ライムは冷酷だった。
だが、制御を失ってはいなかった。その違いは重要だった。
支柱が、端末の下に閉じ込められた三人の負傷工作員へ倒れた。エタナが向かった。
ザフィーラが腕をつかんだ。
「敵よ」
「崩れる梁の下にいる負傷者です」
オズリックとゲデオンがエタナに加わった。
三人は、工作員たちが這い出るまで梁を持ち上げた。
一人は、エタナの慈悲が武器より恐ろしいかのように彼女を見た。
「動いて!」と彼女は命じた。
中央塔が貯水槽へ落ちると同時に、全員が主トンネルへ到達した。波が通路へ爆発した。
キャサリンとラファイエットが風で押し返した。
ジャンプリートとメリザンドが水を二枚の壁へ成形した。
アレイラとシーラが中央を補強した。
背後で石が崩れる中、全員が二つに分かれた洪水の間を走った。
現場指揮官ライムと生き残った六人の工作員は、北側の分岐へ到達した。アカデミーへ戻る経路は南へ曲がっていた。
一回の鼓動の間、アレイラとライムは分かれた水越しに向き合った。ライムは損傷した指揮剣を掲げた。
敬礼ではない。降伏でもない。認識だった。
そして彼女は部下たちとともに、北のトンネルへ消えた。
ロニンがアレイラを見た。
「まだ追える」
天井がひび割れた。
アレイラは、負傷した衛兵を支えるエタナ、肩から血を流すファラン、疲れ切ったエンクレイヴ、そして家へ戻る道を見た。
「いいえ。ウィンターグラスは破壊した。全員で戻る」
彼らは夜明け直前にアカデミーへ戻った。
北側の地面は記録光線に引き裂かれていた。
露出したトンネル入口の周囲に、煙を上げる大穴が開いていた。
地下隊が一人ずつ姿を現す間、生徒と教員は結界の後ろに集まっていた。アレイラが現れると、群衆が沸いた。
それは、完全に理解した勝利を祝う声ではなかった。地下へ行った人々が戻ってきたことへの安堵だった。ヴェイル学長が結界線で迎えた。
「報告」
ベネディクトは壊れた入口を振り返った。
「ウィンターグラス拠点、破壊。記録送信の大半を阻止。現場指揮官は六人以上の工作員と逃走。複数名を捕縛」
「逃げたデータは?」とヴェイルが聞いた。
ジャンプリートは、漂う深紅の破片で満たされた水晶を掲げた。
「多くを遮断しました。全部ではありません」アレイラは、空へ逃げた細い糸を感じていた。
今は遠く、追跡できないほど弱かった。
それでも本物だった。敵は何かを学んだ。
だが敵は、隠された拠点も、完全な観測記録も、アカデミーが受け身であり続けるという確信も失った。
ウィンターグラスからアカデミーへ戻る行列は、疲労の行進となった。
生徒たちは北の中庭に並んでいたが、地下隊は勝ち誇る英雄には見えなかった。制服は裂けていた。
露出した肌には氷結火傷が残っていた。
誰かが大広間へ着くより前に、エタナと上級治療師たちが彼らの間を動いた。ファランは支えなしで歩こうとしたが、アレイラが彼の腕を自分の肩へ回した。
「歩ける」
「なら私にもたれて歩いて。両方とも本当でいられる」
ロニンは片手に捕獲したデータ核を持ち、もう一方ではヴィットリオに負傷した側を支えさせた。
キャサリンは洪水で片方の靴を失い、どうしてか説明することを拒んだ。
シーラはゲデオンの横で最後に現れ、ずぶ濡れで怒りに満ちながらも、国家式典と同じ帝国の姿勢を保っていた。
群衆はそれでも歓声を上げた。
後にエンクレイヴは治療棟へ集まり、誰かが眠り落ちるたびに中断する報告会を行った。ベネディクトは爆薬順序の半分まで説明したところで、頭を机へ落とした。
ジャスミンは毛布をかけ、彼の記録を読み続けた。
ヴェイル学長は、ウィンターグラスを破壊したことを賞賛しなかった。
拠点崩壊をアカデミーへ届かせなかった判断、負傷した敵を救助したこと、不安定なトンネルへライムを追わず撤退を選んだことを賞賛した。
「勝利は、破壊したものだけでは測られない」と彼は言った。「無謀になることを拒んだために残ったものによっても測られる」
アレイラは部屋を見回した。
残ったものは、傷つき、包帯を巻かれ、怯え、そして生きていた。
ウィンターグラス後の最初の夜は、眠ることを拒んだ治療師、技師、衛兵のものだった。
地下隊の全員が三重の除染結界を通った。
制服、武器、髪、肌から氷結残留物が除去された。
捕らえられた工作員たちは、抗魔法拘束下の別棟で治療されたが、エタナは同じ上級医師が診ることを求めた。
「警備と治療は敵ではありません」と、異議を唱えた衛兵に彼女は言った。「寝台の横に立ってくださ
い。治療を妨げないで」




