第57話:崩壊する学園と黄金の道(第19章・第3部)
エタナがジャスミンと二人の上級治療師を連れ、復旧した扉から入った。ファランの襟の下にある霜の血管を見て、隣へ膝をついた。
「自分で矢を抜いたんですか?」ファランは弱く頷いた。
「無謀です」
「走査塔を壊した」
「無謀と効果的は、反対の言葉ではありません」
エタナはアレイラの遅延場を、精密な治癒光へ置き換えた。霜は胸から退いたが、顔は青白いままだった。
部屋の向こうで、ロニンは落下支持部を切り、アカデミー衛兵を救った。ヴィットリオとザフィラは、錨帯なしで復旧幾何学の中へ再出現した二人の工作員を拘束した。キャサリンとラファイエットは、整備縦坑から凍結蒸
気を取り除き、ライムが残した氷壁を明らかにした。
その時、廊下から負傷した生徒の叫びが聞こえた。ロニンは封鎖縦坑から振り向き、生徒を抱き上げた。アレイラはその選択を見て、覚えた。
オーロラの鍵が、もう一つの不安定な脈動を放った。今度、部屋は折れなかったが、すべての障壁が違う色に光った。
ヤルデンは両掌を床へ置いた。
「九つの基礎節点は消えた。北壁の下へ、二次反響が一つ残っている」
ベネディクトが、ひび割れたアカデミーのルーン内に隠されたものを見つけた。硬貨より小さい装置だった。
主網が失敗した後も、記録を続けるために設計されている。送信する前に、シーラが矢で固定した。
アレイラは硬貨へ均衡を送り、捕らえられた共鳴を霜核から分離した。小さな装置が暗くなった。
それから初めて、オーロラの鍵の歌は遅くなり始めた。
夜明けは、正しい形へ立ち、それでも自分のすべての角を疑っているアカデミーを見つけた。
衛兵は各廊下へ一時方向ルーンをつけた。教官は生徒を小集団で寮へ戻した。結界師長が向こうの部屋が本来そこにあると確認するまで、誰も出入口を越えなかった。
一年生食堂は厨房の隣へ戻っていたが、すべての皿が一つの壁へ叩きつけられていた。図書室階段は正しい場所で終わったが、キャサリンが風で降ろすまで、いくつかの本が天井近くへ浮いていた。
治癒棟では、三つの時計が七分違う時刻を示し、それから同時に修正された。
損傷は修復できる。
慣れた場所を落下する記憶は、もっと長く残る。
アレイラは、浮遊枠で中央堂を通り、ファランを運ぶのを手伝った。彼はアカデミーの鐘が鳴るはずの時刻ごとに目を開き、それから使用停止中だと思い出した。
「まだ、ここにいる」
彼は囁いた。
「当然でしょう」
「確認したかった。幾何学が信頼できなかったから」
肋骨の下へ残る恐怖にもかかわらず、アレイラは笑った。
警備班は、折り畳まれた整備空間から六人の工作員を、下層資料庫内部へ再出現した橋の一部から、さらに二人を回収した。
誰も現場指揮官ライムの脱出経路を持っていない。封鎖縦坑は、外壁を越えた崩壊分岐で終わっていた。
証拠卓は午前中を通して増え続けた。錨帯、走査レンズ、霜の塔、制御杖の破片、ファランの血に染まった矢。
ベネディクトは最後の共鳴記録を調べた。
「完全な模様は得ていません。表示は九十四パーセントで止まった」
「六パーセントは、鍵と、鍵に見えるだけのものの違いになり得ます」メリザンドが言った。
ヴェイル学長は安堵していなかった。
「あるいは、安全な対抗模様と、不安定な武器との差だ」
アレイラは、ライムが逃げた北壁を見た。
工作員はオーロラの鍵を奪うことに失敗した。
アカデミーが鍵を脅かされたと思った時、どう反応するかを学ぶことには成功した。
その知識は、次の攻撃を形作る。
治療師たちはファランを安全な回復室へ運んだ。エタナは霜矢をガラス管へ封じ、完全に目覚めた時に行う説教をすでに準備しながら続いた。
ファランは、アレイラを隣へ置き、治癒棟で回復した。英雄的な動きを試みれば寝台へ縛ると、エタナが脅していた。
ヴェイル学長は壊れた最後の走査塔を持って現れた。
「鍵の共鳴の九十四パーセントを取得された」
彼は言った。
「不完全です」
ベネディクトが答えた。
「不完全でも危険になり得る」
シーラは窓の近くへ立っていた。
「欠けた部分を取りに戻ります」
アレイラは、ガラス証拠管へ封じられた霜矢を見た。
「いいえ」
彼女は言った。
「鍵へ戻ると、私たちへ信じさせる。その後、守るために動かした別のものを攻撃する」
ベネディクトはゆっくり頷いた。
「偽の移送が必要です」
ヴェイル学長の目が鋭くなった。
アレイラはファランの寝台横から立った。
「三度、こちらの反応を試した」
彼女は言った。
「今度は、何を見せるかを、私たちが決める」
工作員がアカデミーへ入って以来初めて、次の一手は彼らのものになる。
正午前に、ウィンターグラス作戦が始まった。




