第51話:四つ目の鐘が鳴らない夜(第17章・第3部)
「支持部が崩れている。橋を救う」
正しい判断だった。
それでも敗北のように感じた。
次の二十分間、エンクレイヴは敵ではなく、崩壊と戦った。
ジャンプリートとメリザンドが支持ルーンを再構築した。オズリックは震える腕で割れた橋脚を支えた。エタナは負傷者から負傷者へ移った。アレイラとシーラは橋の反対端を安定させ、ファラン、ロニン、
ヴィットリオは閉じ込められた衛兵を安全へ運んだ。
最後の生徒が堅固な地面へ到達すると、西側橋梁は背後で割れ、非常受止障壁へゆっくり降りた。
誰も死ななかった。
工作員は、不完全なデータを持って逃げた。二つの真実は、どちらも重要だった。
工作員が消えた後も、救助は続いた。
一年生の少年が、割れた橋の一部の下へ残っていた。脚が水晶支持部の間へ挟まっている。非常障壁は開けた空間の上へ橋脚を支えていたが、動くたび、新しいひびが走った。
オズリックとゲデオンが壊れた部分を支える間、エタナは少年のところへ這っていった。呼吸は速く、浅くなっていた。怖がっていることを、何度も謝っている。
「恐怖は失敗ではありません」
エタナは言った。
「情報です。身体が、これは大切なことだと教えている。一緒に答えましょう」
アレイラは反対側へ膝をつき、歓喜を伸ばした。静けさを強制するのではなく、エタナの指示へ従えるだけの勇気を与えた。
エタナの合図で、ファランとヴィットリオが支持部を持ち上げた。水晶が受止障壁へ崩れ落ちる数秒前、少年は引き出された。
別の場所では、キャサリンが足元へ風の階段を作り、上層踊り場から生徒を降ろした。ラファイエットは下へ立ち、怯えた生徒が思わず笑い始めるまで、すべての着地を一から十で大声評価した。
肩から再び血を流すロニンは、ザフィラが物理的に身体をエタナへ向けるまで、治療を拒んだ。
「治療者への戦術的撤退」ザフィラはそう呼んだ。
「押しただろう」ロニンが言った。
「戦術的にね」
そのユーモアは、橋梁網が侵害された事実を消さなかった。疲れた生徒たちが動き続けるのに必要なだけ
の、平凡な感覚を戻した。
戦いが止まっても、損傷した橋は安全にならなかった。水晶床は非常障壁内で動き続け、動くたびに明る
い亀裂が橋脚を渡った。
反対側の塔から、結界師長たちが測定値を叫び、生徒は封鎖された窓の後ろで待った。アレイラは西側錨へ留まり、両手を支持ルーンへ押し当てた。シーラが東側を支える。
二人の力は中央で出会った。王族の金と皇族の赤が、同じ不安定な構造へ圧力をかけた。
「律動が不均一です」
シーラは壊れた橋越しに叫んだ。
「こちら側を、さらに強く引いている」
「なら、落ちると決める前に補正して」
アレイラは鋭く答えかけ、それから挑戦の中へ隠された訂正を感じた。
左側錨へ均衡を移した。亀裂が遅くなる。同じ瞬間、シーラの光も調整された。
どちらも礼を言わなかった。
眼下では、ファランとヴィットリオが一時的な力の足場で非常障壁を渡り、最初の救助で見落とされた者がいないか探した。肩へ包帯を巻いたまま、ロニンも続いた。
中央で、崩れた欄干の下へ、凍りついた片手だけでぶら下がるアカデミー衛兵を見つけた。ファランが力の線を下ろす。
衛兵は握りを放せなかった。冷気が手甲を水晶へ固着させていた。
「引かないで」
通信格子を通して、エタナが警告した。
「皮膚まで剥がれます。先に金属を温めて」
ジャスミンは、ファランの線に沿って細い熱を送った。ヴィットリオが落下する破片から衛兵を守り、ロニンが不安定な部分から欄干を切り離した。
三人で衛兵を障壁上へ引き上げた。橋が深い水晶のうなりを上げた。
「全員退避!」
ジャンプリートが叫んだ。
オズリックとゲデオンは、支えていた重量を制御しながら段階的に放した。キャサリンとラファイエットは中央下へ風の揺り籠を作った。結界師長たちは三つの壊れた錨を切り離した。
アレイラとシーラは同時に力を解いた。
西側橋梁は、一度に一フィートずつ、慎重に降りた。水晶が非常障壁を擦り、暗い中庭へ青い火花を投げた。
最後の支持部が落ち着くまで、アカデミーはすべての窓から無言で見守った。
それから初めて、アレイラは後ろへ下がった。緊張で腕が震えている。
シーラは気づき、他の誰かが気づく前に目を逸らした。救助班が、最後の確認のため固定された障壁を渡った。返事をする声はなかった。
閉じ込められた魔力署名も残っていない。傷ついた橋は、ついに静止した。
西側橋梁が非常障壁へ完全に収まると、アカデミーは負傷したように見えた。一本の橋が塔の間へ傾いて吊られている。窓は霜に覆われ、盗まれた画像が溶けた中庭には、青い火花が漂っていた。
アレイラは、砕けた出席水晶の近くでシーラを見つけた。皇帝の娘は、手袋をつけた指で、生き残った一片を持っていた。
「私の矢は主核を破壊しました」
シーラは言った。
「でも、この破片は壊れる前に送信していた」
「あなたは、もっと多くを防いだ」シーラの顎が固くなった。
「成功と失敗が同じ瞬間へ存在できないかのように、慰めを与えないでください」
「そうしていない。両方へ名前をつけただけ」シーラは彼女を見て、それから破片を渡した。
「結構です」
自発的に差し出したものとしては、それが信頼に最も近かった。
真夜中近く、ヴェイル学長は、警備班が送信箱から回収したものを見せた。大半のファイルは破壊されていた。
一つだけ生き残った図は、アカデミーを下から描いていた。中央尖塔の下へ円が描かれている。
中には二つの言葉があった。
オーロラの鍵。
学長の顔が固くなった。
アレイラは、内側の聖流が締まるのを感じた。
「オーロラの鍵とは何ですか?」
彼女は尋ねた。
ヴェイルは、何百フィートもの石を透かして見られるかのように、床へ目を向けた。
「アカデミーが守るために建てられたものだ」
彼は言った。
「そして普通の工作員が、存在を知るはずのないものだ」




