↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/72

第50話:四つ目の鐘が鳴らない夜(第17章・第2部)

今度、通信は陽動ではなかった。

エンクレイヴは整備通路を追跡し、夜が校内を飲み込む瞬間、西側空中橋網へ飛び出した。

最も高い橋が足元で震えた。支持水晶へ爆薬が取り付けられている。数百フィート下では、下層中庭が非常障壁の光で輝いていた。

橋の向こうを、六人の工作員が中央通信尖塔へ走っている。一人は、橋床へケーブルで繋がった長方形の箱を運んでいた。

「橋梁網を通して送信している!」ジャンプリートが叫んだ。

箱を持つ工作員が、表面へ掌を叩きつけた。すべての橋が白く光った。

アレイラの靴の下にある水晶を、画像が閃いた。生徒の顔。魔力署名。非常経路。エンクレイヴの戦闘の断片。

工作員は、浮遊橋網全体を送信配列へ変えた。

「橋ではなく、接続を壊して!」メリザンドが警告した。

最初の爆薬が炸裂した。欄干の一部が外側へ吹き飛ぶ。橋は嵐の中の船のように足元で傾いた。下層橋の生徒たちは、頭上の水晶支持部が割れるのを見て叫んだ。

オズリックは両手を床へ突き、運動場でエンクレイヴを固定した。キャサリンとラファイエットは、逆向きの風流で落下する破片を受け止めた。エタナは入口近くの負傷した二人の衛兵を守った。

アレイラは前へ走った。ファランも隣を走った。

三人の工作員が振り向き、時間差の律動で霜銃を撃った。

アレイラは憤怒を上げた。最初の弾が盾へ当たり、鋭い氷となって炸裂する。ファランが精密刃で二発目を弾いた。

三発目は二人の防御の下を通った。ロニンが空中で切り落とした。

「進め!」

彼は叫んだ。

彼らは銃撃の中、橋を渡った。

工作員は、不安定な床を、普通の兵士ならあり得ないほど巧みに使った。磁気靴が彼らを固定し、アカデミーの生徒たちは広がる氷の上で滑った。

一人の工作員が、キャサリンの腰へケーブルを巻きつけ、壊れた欄干へ引いた。

キャサリンは恐怖より怒りで叫んだ。


ザフィラが手首を掴む。

オズリックがザフィラを固定する。

ジャスミンが三人すべてへ温かな光の線を巻いた。

キャサリンは空中で身体を捻り、片手を上げ、圧縮風刃をケーブルに沿って送り返した。武器を切断し、工作員の肩へ当てた。

「侮辱を言い終える前に、私を橋から落とせる者なんていない!」

彼女は叫んだ。

橋の中央では、ヴィットリオが二人の工作員と一人で戦っていた。

剣は優雅な効率で動き、細い斬撃を銀の檻へ変える。一人が高く防ぎ、もう一人が死角を攻撃した。

撃つ前に、シーラの矢が二人目の銃へ当たった。

「あなたの死角は、恥ずかしいほど分かりやすい」彼女は言った。

ヴィットリオは鋭く一度頷き、戦い続けた。

アレイラは送信箱へ到達した。表面には上昇する割合が表示されていた。

七十三。

ファランが箱を打った。霜の障壁が彼を後ろへ投げた。

制御している工作員は、長い黒い短刀を抜き、アレイラへ襲いかかった。他の者より大柄だが、動きは魔法の奇跡ではない。

反復訓練された。効率的。

そして残酷だった。

心臓を狙うふりをし、《聖なる洗礼》の護符鎖をつけた手へ刃を走らせた。

アレイラは憤怒で刃を逸らし、間合いの内側へ入り、金色の肘を胸へ叩き込んだ。鎧が攻撃の大半を吸収した。

工作員は頭突きで返し、視界を白くした。

倒れる前にファランが受け止めた。工作員は彼を蹴り飛ばし、箱へ戻る。

八十一。

戦闘の後ろから、ベネディクトが叫んだ。

「箱は四つの橋錨を一つの回路として使っています。中央からは壊せない!」

「なら、錨を分ける!」アレイラは言った。

エンクレイヴは議論せず分かれた。


ロニンとヴィットリオが北の錨へ。

ジャンプリート、メリザンド、エタナは南へ。

キャサリン、ラファイエット、オズリック、ジャスミンは下層支持線へ渡った。

ネスター、ザフィラ、ヤルデン、シーラは、ベネディクトが時機を計算する間、工作員を遠ざけた。ファランは箱の側へ、アレイラと残った。

「数えます」

ベネディクトが叫んだ。

「三。二。一。今!」

四つの攻撃が、四つの錨へ同時に当たった。

アレイラは中央へ均衡を注いだ。

回路が分離した。

送信箱が悲鳴を上げる。白いひびが表面を走った。割合は八十八で止まった。

主導工作員が赤いスイッチへ手を伸ばした。ファランが力の輪で手首を拘束した。

アレイラは両掌を箱へ叩き込んだ。

金色の光が、盗まれた画像を満たした。

一瞬、橋梁網はすべての顔を最後にもう一度映した。

それからデータは、蛍のようにアカデミーの周囲へ上がる、無害な火花へ溶けた。

箱が爆発した。

ファランはアレイラを腕へ引き込み、爆発へ背を向けた。一瞬後、憤怒が二人の周囲へ形作られた。

二人は一緒に橋上を滑り、砕けた欄干から数インチのところで止まった。残りの工作員は中央尖塔へ退いた。反対方向から警備班が迫る。

主導工作員は壊れた送信箱を見て、それからアレイラを見た。

「不完全な模様で十分だ」

彼は言った。

腰の装置を叩いた。

工作員の下にある橋が、白い霧の爆発の中で消えた。

アレイラは端へ走った。落下する身体はない。

工作員は橋下へ吊られた細い脱出線へ降りていた。黒い影が夜へ滑り去る。上層結界には低すぎ、損傷した網が追跡するには速すぎた。

ロニンが追跡のため剣を上げた。

アレイラは止めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。