第49話:四つ目の鐘が鳴らない夜(第17章・第1部)
日没までに、三百人近い一年生が中央安全堂へ移されていた。
敵は、その判断もすでに計画へ入れていた。
エンクレイヴは、三百人近い一年生とともに中央安全堂へ入った。防御障壁が扉を封じ、教官がすべての入口へ配置された。頭上では、四つ目の鐘の時刻が近づいている。
アレイラは西側の壁近くへ、ファランと座った。二人の間では、手が重なっていた。他の者へ見せる慰めではなく、静かな接触だった。
「何か感じますか?」
彼が尋ねた。
「小さな痕跡。動いている。外側結界が反応する境界より下へ留まろうとしている」
「何人?」
「分からない」
一つ目の鐘が鳴った。その音は、深い青銅色の波となってアカデミーを渡った。
二つ目が続いた。
生徒たちは静かになった。
三つ目の鐘が東の塔から鳴った。四つ目は鳴らなかった。
代わりに、安全堂のすべての水晶灯が青へ変わった。
通信格子を通して声が響いた。
「西側橋梁が崩壊。全教官は避難配置へ報告せよ。繰り返す。西側橋梁が崩壊」
三人の教官が扉へ動いた。シーラが立ち上がった。
「その通信は偽物です」
最寄りの教官が振り向いた。
「命令には学長の印章がある」
「印章の律動が逆です」シーラは言った。
「記録音から組み立てられている」
安全堂の扉の下を、氷の線が走った。アレイラは立ち上がった。
「今すぐ障壁を!」
ジャンプリートとメリザンドが重なる壁を立てた瞬間、扉が内側へ爆発した。
爆発は、堂を破壊するためではない。
分断するために設計されていた。
霜の煙が床を這い、不透明な壁となって、生徒たちを孤立した集団へ分ける。小さな黒い筒が長椅子の間を転がり、三つの側面出口へ、偽の非常矢印を投影した。
出口は自動的に開いた。
向こうで仮面の工作員が待っていた。
「追い込んでいる!」ベネディクトが叫んだ。
最初の工作員が小型霜銃を撃った。弾はジャンプリートの障壁へ当たり、凍結するひびの網となって広がった。
二人目の工作員は鉤付きケーブルを教官の足首へ投げ、煙の中へ引きずり込んだ。エンクレイヴが動いた。
キャサリンとラファイエットは風魔法を合わせ、霜の中へ通路を開いた。エタナとジャスミンは怯えた生徒たちを中央足場へ引いた。オズリックは最年少の生徒たちの前へ立ち、広い運動衝撃波を放ち、二人の工作員を出口
の向こうへ押し戻した。
ネスターが後を追って突進した。
「単独追跡は禁止!」アレイラが叫んだ。
ザフィラがネスターの肩を掴み、三人陣形へ向きを変えた。
「聞いたでしょう。一緒に叩く」
ファランは床全体へ精密な力の格子を作った。線が、煙の中の足跡を明らかにする。ロニンとヴィットリオは、逆の律動で刃を閃かせながら、その動く印を追った。
一人の工作員が、二本の黒い警棒を持って二人の間へ現れた。ロニンの斬撃を受け、ヴィットリオの突きの下へ身体を捻り、凍結圧力の輪を放つ。
ロニンは跳んだ。
ヴィットリオは床へ伏せた。
輪は二人の間を通り、壁へ一本の凍結線を作った。
工作員が立て直す前に、二人は再び攻撃した。ロニンが高く追い込み、ヴィットリオが低く薙ぐ。
工作員は二本の警棒を交差させ、剣気を受け止めたが、ファランの格子へ後退させられた。金色の線が靴を拘束した。
アレイラは均衡で地面を打った。工作員の霜場は、それを養っていた盗まれたアカデミー結界エネルギーから分離した。警棒が死んだ。
ザフィラは、仮面が床を回転して飛ぶほど強く殴った
若かった。
人間だった。
唇から血が流れている。
目には、超自然的な空虚さではなく、訓練された憎悪があった。
「生徒たちを、どこへ連れていくつもり?」
アレイラが問いただした。彼は血の中から笑った。
「連れていかない。分類している」
鋭い脈動が床を通った。
偽の出口矢印が向きを変えた。
すべての矢印が、今度はアレイラを指した。
工作員は無作為の生徒を誘拐しようとしていたのではない。
群衆へ、どの魔力署名が彼女を守るために反応するか、明らかにさせようとしていた。
「またエンクレイヴを図示している」
ベネディクトが言った。
「なら、雑音を与えます」シーラが答えた。
彼女は中央足場へ上がり、眩しい皇族オーラを放った。金赤色の光が堂内を満たし、すべての走査装置を一度に混乱させるほど強かった。
「投射魔法を使える者は全員」
シーラは命じた。
「私の合図で、一斉に放ちなさい」アレイラは理解した。
「やって」
十四の異なる力が堂内へ噴き上がった。
風、障壁、剣気、治癒光、運動力、戦術ルーン、聖流。
それらは署名の嵐となって重なった。
工作員の小型走査器は、汚染された読み取り値を前に悲鳴を上げた。彼らの陣形は即座に変わった。試験をやめ、撤退を始めた。
一人の工作員が天井へ線を撃った。別の者が西壁の裏に隠された整備扉を開いた。三人目は筒を投げ、それは回転する氷の盾へ拡張した。
「橋へ向かっている」
ヤルデンが言った。




