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第48話:深紅の雪片と潜入工作員(第16章・第3部)

ベネディクトは地図を演台へ置いた。

「手形、壁面板、脱出経路は、三つの結界節点を通る直線を作っています。署名を盗んでいただけではない。アカデミーがどれほど速く反応するか試していた」

メリザンドが加えた。

「そして、どの生徒が一緒に反応するかも」

ファランはアレイラを見た。

「エンクレイヴの陣形を見られた」

「なら、次はその陣形へ備えてくる」

新しく片肩へ包帯を巻いたロニンが言った。

アレイラは、最初の工作員の死の封印を止めた、ひび割れたタイルへ掌を置いた。

「私たちも備える」

アカデミーの遥か下、外壁を越えた排水路で、三人目の工作員が隠し受信機を開いた。

生き残った出席水晶の一片が、中で脈動している。その破片には、一つの魔力署名の一部しか含まれていなかった。

工作員の仮面を、金色の光が明滅した。

暗号文が現れた。

キアロスクーロ模様取得:不完全。第二段階を承認。

工作員は受信機を閉じた。

上では、アカデミーの鐘が夕方の授業を告げ始めた。一つの鐘だけが、まったく音を出さなかった。

内側へ氷が形成されていた。

沈黙の鐘は、誰にも聞こえない警告のように、グランド・アルカナム・アカデミーの上へ吊られていた。

最初、塔守たちは、朝の襲撃中に舌が割れたのだと思った。それから西の鐘塔へ登り、内側全体が霜で覆われているのを見つけた。

無秩序な霜ではない。

地図の形を取る、意図的な線だった。

模様は、一年生棟から中央尖塔へ繋がるすべての高架橋を示していた。

正午までに、橋は閉鎖された。午後には、何百人もの生徒が、その人数を想定していない下層廊下を通って移動していた。

警備巡回は倍増した。結界師長たちは、すべてのアーチ、階段、浮遊水晶通路を調べた。捕らえた二人の工作員は、別々の対魔法独房で沈黙を守った。

三人目は自由なままだった。


アレイラはエンクレイヴとともに、西側橋梁を見渡す戦略室へ立った。橋は白い塔の間を、異なる高さで

浮かび、水晶床が日光に輝いていた。

遠くからは平穏に見えた。

近くでは、すべての支持ルーンが妨害を受けていないか調べられていた。ベネディクトは地図を叩いた。

「霜の模様は、実際の計画にしては目立ちすぎます。こちらの注意を向けたい場所を示している」

「なら、何を見落としているの?」

ジャスミンが尋ねた。

ヤルデンは瞬きもせず、地図を見た。

「橋は移動手段だけではない。支持水晶が、塔同士の通信信号を運んでいる」

ジャンプリートの表情が固くなった。

「工作員が橋梁網を汚染すれば、非常通信を盗み聞きできる」

「あるいは、置き換えられる」メリザンドが言った。

ヴェイル学長が、シーラを伴って入ってきた。皇帝の娘は制服の上へ身体に合った戦闘外套を着て、長い茶色の髪を、動きやすいよう高くまとめている。頬の傷は薄い線へ消えかけていた。

「クイエン嬢が、皇族暗号訓練を提供すると申し出た」

学長は言った。

「侵入者たちは、北部軍事体系と関連する多層現場暗号を使っている。構造上の類似を認識できるかもしれない」

シーラの滑らかな黄色の目が、エンクレイヴを横切った。

「協力を友情と勘違いしないでください」キャサリンは明るく微笑んだ。

「もちろん。友情には、たいていもっと少ない発表しか必要ないもの」シーラは無視し、小さな聴音水晶を卓へ置いた。

「捕らえられた工作員の仮面は、主網から切断されていても、短い脈動を送信します。一つずつなら無意味に見える。合わせると、時機の指示になる」

水晶が記号の列を投影した。

ベネディクトは身を乗り出した。

「秒読み?」

「同期模様です」シーラは答えた。

「日没後、四つ目の鐘に合わせ、何かが予定されている」


ロニンは西側橋梁を見た。

「橋か」

「そうかもしれない」アレイラは言った。

「あるいは、私たちが橋だと思うことを予想している」

学長は対応を分けた。アカデミー衛兵が通信保管庫を守り、教官は防護された下層経路を通して生徒を護送する。エンクレイヴは中央安全堂へ留まるよう命じられた。

学長が去るまで、誰も反論しなかった。その後、ザフィラが言った。

「誰かがアカデミーを引き裂いている間、安全堂へ座っているつもりはない」

「私たちは生徒です」

エタナは念を押したが、穏やかな声にある苛立ちは、同じ気持ちだと示していた。ロニンは腕を組んだ。

「すでに工作員と戦った生徒で、しかも陣形を特別に研究されている」アレイラは、橋梁地図の上を動く日光を見た。

「命令には従う。でも、安全堂そのものが攻撃の一部になったなら、動く準備をする」その答えで満足した者はいなかった。

それでも正しい答えだった。

夕日が、アカデミーを銅色と紫色へ染めた。

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