第44話:凍てつく脅威と初めての口づけ(第15章・第2部)
アレイラは、感じたことを正確に話した。危険を和らげず、確実な事実へも変えなかった。メリザンドが感覚を記録し、ヤルデンが結界地図と比較した。ヴィットリオは交代監視を組み、キャサリンは全員へ、
「交代」には実際に眠ることも含まれると約束させた。
愛や忠誠によって、傷つかない存在になったと宣言する者はいなかった。敵とともに、恐怖、間違い、疲労も来ることを前提に、計画を築いた。
日の出が西のテラスへ届く頃、ファランはアレイラの隣へ立ち、他の者たちは二人の周囲へ緩やかな輪を作った。蝕の冷気を帯びた存在は退いていたが、その不在を安全と取り違える者は、もういなかった。
アレイラは手を開いた。
テラスの上で、十四の別々の光が答えた。色も、形も、律動も違う。一つの従順な炎へ混ざることはなかった。
互いを照らした。
冬が来た時、蝕の下で待つ一つの火花を見つけることはない。目覚めている星座を見つける。
最初の霜の印は、冬が届くはずのない場所に現れた。
夜明けから六分後、庭師が北側観察アーチの下で、それを見つけた。黒い石へ押しつけられた白い手形。五本の指はすべて鋭く形を残し、周囲の表面は、鉄製の箒の頭を割るほど冷たかった。
雪は一度も降っていない。アカデミーの気象結界は、穏やかな春の朝を校内へ維持していた。それでも印から薄い氷の層が、枝分かれする血管のように広がり、登録されたどの生徒にも教官にも属さない脈動を運んでいた。
七時までに北側中庭は封鎖された。八時には、ヴェイル学長と三人の結界師長が金と青の回転レンズを通して印を調べる間、ドミナント・レイディアンス・エンクレイヴは第二障壁線の後ろへ立っていた。
アレイラは無言で見守った。内側の聖流は、以前感じた圧倒的な蝕の冷気へ反応した時のように押し寄せなかった。
これは、もっと小さい。人間的。
制御されている。
そして、はるかに巨大な何かの残滓の下へ、意図的に隠されていた。
「彼女ではない」アレイラは言った。
肩が触れるほど近くへ立ったファランが尋ねた。
「確かですか?」
「彼女と繋がっていることは確か。でも、結界を通して私へ届いた力ではない」氷の手形へ集中した。
「凍った刃へ触れた手袋のように感じる。冷気は、別の誰かによって、ここへ運ばれた」
ロニンの指は、練習剣の鍔近くへ置かれていた。
「侵入者」
「一人とは限らない」 ヴィットリオが言った。
ヴェイル学長は振り返った。その表情には、すでに同じ結論へ達した人間の、硬い静けさがあった。
「検査なしに校内から出る者はいない。授業は移動制限の下で継続する。君たちは自分たちで調査しないこと」
キャサリンが口を開いた。
「今の文は、特にエルヌシュト嬢へ向けたものだ」
学長は付け加えた。
キャサリンは口を閉じ、敬意ある一秒を待って囁いた。
「私のことを、あまりにもよく分かっている」
冗談を言おうとする努力は、疲れた笑みをいくつか生んだ。だがアレイラは霜を見続けた。
手形は、三つの重要な経路を見渡せるアーチの下へ残されていた。一年生寮、下層資料庫、北側結界制御塔。
無作為の脅しではない。
測定だった。
その後の平凡な一日は、警報より危険に感じられた。
授業は続いた。生徒は割り当てられた集団で移動した。以前は石像だけが見守っていた廊下の交差点へ、教官が立った。すべての整備員は、結界検知器へ触れると色を変える一時身分リボンをつけていた。
エンクレイヴは、普段の二倍の警備の下で戦闘理論へ出席した。教官が多層防御を講義する間、ほとんどすべての生徒が窓へ目を向けていた。
「恐怖は、動くものを目で追わせる」
教官は銀の指示棒で板を叩きながら言った。
「規律ある侵入者は、怯えた人間が見ようとしない唯一のものになることで勝つ――日常だ」
アレイラは、その言葉を書き留めた。
三つ前の席で、交換用水晶繊維の箱を運ぶ整備員が入ってきた。灰色の制服は正しかった。身分リボンは緑に光っている。静かに授業を中断したことを詫び、損傷した壁面板のそばへ膝をついた。
ヤルデンは一度彼を見た。それから、もう一度見た。
手を机の下へ動かし、石床を二度叩いた。
非常訓練中、エンクレイヴが作った合図だった。




