第36話:雨の空中橋、ふたりの約束(第12章・第3部)
ドミナント・レイディアンス・エンクレイヴ。
今度、その名は予言のようにも、王女を中心に整えられた派閥のようにも聞こえなかった。異なる強みが同じ必要へ応えた時に起きたことの記録のように聞こえた。
仲間たちが、中断された指導権の議論を再開する中、アレイラはファランの肩へ寄りかかった。その夜、エンクレイヴは二度目覚めた。最初は言葉で。次は行動で。
どちらの目覚めも重要だった。
どちらも、彼女一人のものではなかった。
エンクレイヴの短い平穏は続かなかった。三週目までに、暫定順位が目に見える序列を生み出していた。上級生の家門は、有望な生徒へ招待を送り、都合の悪い生徒へ警告を送った。廊下の礼儀正しい笑顔は、計算へ変わっ
た。
生徒たちがエンクレイヴを見る目の変化を、アレイラは感じた。もはや珍しいものではない。階級を越えて協力する混成集団は、力とは継承された身分だけを基準に組織されるべきだという前提を脅かしていた。
ある明るい朝、エンクレイヴ全員が、いつもの緩やかだが一体となった隊形で戦闘理論堂へ歩いていると、高位貴族の一年生集団が、中央アトリウム近くの主廊下を意図的に塞いだ。
中央には、数週間前、学習堂でアレイラへ対峙した、あの冷たい目の侯爵家後継者が立っていた。今回は一人ではない。皇族および高位公爵家の紋章をつけた生徒が何人も、明らかな数の誇示として傍らに並
び、その表情は、傲慢な面白がり方から、ほとんど隠されていない露骨な敵意まで様々だった。近くの生徒たちは、迫る対立を感じ取り、歩みを遅めるか、完全に止まった。
「まだ友情ごっこをしているのですか、王女?」
侯爵家の後継者は、アトリウム全体の注意を引くのにちょうど足りる、滑らかな声で言った。
「本当の圧力がかかった時、その小さな輪がどれほど続くと思います? こういう場所では、最後には必ず血統と身分が勝つ。それとも、野良を集めるのに夢中で、この世界が実際にどう動くかを忘れたのですか?」
エンクレイヴは、一つの生き物のように止まった。
ロニンの手は気軽に見えながらも意図的に、腰の練習剣へ近づいた。ザフィラの琥珀茶色の目が、即座の熱で細くなる。キャサリンの普段の明るい笑みは完全に消えた。ラファイエットの姿勢は、鋭く、即座に動けるものへ
変わった。ファランは一言も発さず、アレイラの隣へ半歩近づいた。その存在は、静かで堅固な支えの壁だった。残りのエンクレイヴも、ほとんど無意識に間隔を詰めた。
アレイラは怯まず、侯爵家後継者の冷たい青い視線を受け止めた。聖流が胸の中で、温かく、明るく、備えて動いた。
「この世界がどう動くか、覚えています」
アレイラは言った。
「同時に、人格と忠誠は、借り物の傲慢さより長く残ることも覚えています。正当な挑戦があるなら提出
してください。ないのなら、退いて。授業に遅れます」
長く引き伸ばされた一瞬、アトリウム全体が息を止めたようだった。侯爵家後継者の磨かれた笑みは、さらに冷たく危険な細いものへ変わった。人前で争いを激化させるべきか量るように、数回の鼓動の間、アレイラを見た
。
それから、誇張した嘲りの礼儀をもって脇へ退き、自分の集団にも同じように道を開けさせた。
「お望みどおりに、王女」
彼は静かに言った。
「ですが、この瞬間を覚えておいてください。本当の圧力が近づいている。あなたの小さなエンクレイヴの全員が、それに耐えられるわけではない」
彼と仲間たちは立ち去り、濃く電気を帯びた緊張を空気へ残した。近くの生徒は、すぐに囁き始めた。エンクレイヴが授業へ向けて廊下を進み続けても、緊張は第二の影のようについてきた。
「彼らは、次へ進む」
ヴィットリオが低く制御された声で言った。
「あれは、群衆の前で見栄を張っただけではない。警告だった」
「なら、やらせておけばいい」
今も鋭い目のまま、ロニンが答えた。
「俺たちは備える。全員で」
歩きながら、ファランの手が、短い私的な支えとしてアレイラの手へ触れた。指は温かく、揺るがない。
「次に何が来ても、一緒に向き合う。誰も一人にしない。もう二度と」
圧力は、もはや抽象的ではなかった。
アカデミーの外からも、もっと古い何かの冷たい波紋を、アレイラは微かに感じていた。だが、目の前のすべての敵を、遠い蝕と一つにすることは拒んだ。侯爵家の後継者は、自分自身の選択へ責任を負う。
その夜、エンクレイヴは図書館へ集まった。ベネディクトは政治的な角度を図示し、ジャンプリートとメリザンドは防御の選択肢を見直し、ロニンとヴィットリオは挑発が無秩序な戦いへ変わるのをどう防ぐかへ集中した。
「彼らは、圧力が私たち自身の規則を裏切らせるか試している」
アレイラは言った。
「妨害へ残酷さや疑心暗鬼で答えれば、たとえ一緒に残ったとしても、彼らの勝ちになる」
「なら、ひび割れなければいい」
ザフィラは率直に言った。
「もっと強く押し返す」
力強い同意が、部屋を巡った。卓の下でファランの手が彼女の手を見つけ、一度握った。目が合うと、静
かな言葉は明らかだった。
私はここにいる。
私たちはここにいる。一緒に。
アレイラも握り返した。聖流は温かく、確かだった。
団結の最初の本当の試練が始まった。
エンクレイヴは、自分たちを攻撃する者の写しへ変わることなく、それを生き延びるつもりだった。圧力は、エンクレイヴさえ予想していた以上の速さで激しくなった。
次の数日間、小さいが意図的な出来事が、秤の上の石のように積み重なり始めた。重要な訓練の直前に、練習器具や個人用訓練水晶が消え、後から奇妙な場所へ戻された。犯人は分からない。アレイラの聖流が
「危険で不安定」であり、エンクレイヴが「正しいアカデミーの序列を軽視している」という、慎重に作られた噂が、一年生と二年生の一部の輪へ、疑わしいほどの速さと一貫性で広まった。
食事時にエンクレイヴの近くへ座り、勉強会の端へ加わり始めていた下位階級の生徒二人は、間違った側を選ぶ社会的代償について、上級生から静かで鋭い「助言」を受けた後、突然来なくなった。
教官へ明確に報告できるほど、公然としても直接的でもない。
すべてが、孤立させ、疲れさせ、時間をかけて神経を擦り減らすために設計されていた。




