第35話:雨の空中橋、ふたりの約束(第12章・第2部)
同意が生まれた。大げさな誓いとしてではなく、十四人が、自分たちの築いたものへ責任を負うことを受
け入れる形で。
ファランは優しく彼女の手を握った。アレイラが振り向くと、彼の淡い橙色の目には、自分の胸で感じているものと同じ深い確信があった。
「一緒に」
彼は簡潔に言った。
開けた空の下、ドミナント・レイディアンス・エンクレイヴは、その名を得た。
運命が要求したから目覚めたのではない。構成員たちが、その名の意味を自ら選んだから目覚めた。
アレイラは彼らの上ではなく、彼らの間へ座っていた。手はファランの手の中にあり、前へ続く道はもう孤独ではなかった。
エンクレイヴは目覚めた。
いつの日か蝕へ立ち向かうものは、ここから始まる。正直さ、選び取った忠誠、そして自分自身であり続けながら共に立つことを学ぶ人々から。
名を口にした後も、テラスでの話し合いは続いた。エンクレイヴへ名をつけることは重要に感じられた。どう振る舞うかを決めることは、さらに重要だった。
ヴィットリオは固定指揮系統を提案した。ロニンは、権限は問題に応じて移るべきだと異議を唱えた。キャサリンは、朝食前に「固定指揮系統」という言葉を使う者は投票権を失うべきだと提案した。議論は、下のテラスに
いる生徒が顔を上げるほど活発になった。
アレイラは、代わりに解決するのではなく、聞いた。
最終的に、三つの原則へ合意した。指導権は技能と状況に応じて変わる。いかなる構成員の血統、称号、愛情、恐怖も、異論を黙らせるために使ってはならない。圧力下で下された判断は、後から問い直すことができ、その
質問を裏切りとして扱ってはならない。
「誓いというより、自分たち自身を生き延びるための規則みたいだな」オズリックが言った。
「そのとおり」
ザフィラが答えた。
最終的な文言が一人から次の者へ渡る間、ファランはアレイラを見ていた。
「あなたは、その中へ特別な場所を求めていない」
「私はもう、他人が書いたあまりにも多くの物語の中で、特別な場所を与えられている」
彼女は言った。
「ここでは、みんなと一緒に、自分で得る場所がほしい」
ファランが答える前に、西の庭園上空にあるすべての浮遊灯が消えた。
最寄りの空中橋から警告鐘が鳴った。浮遊庭園の一つが位置を外れ、広がり続ける隙間の向こうへ、六人の生徒が取り残されていた。アカデミーの結界が足場を空中へ支えていたが、錨のルーンは一つずつ機能を失っている
。
十四人が同時に立ち上がった。
誰も、アレイラが中心になるのを待たなかった。ネスターとジャンプリートは、破損した制御装置へ走った。ザフィラとヴィットリオが橋の避難を組織した。キャサリンは、混乱そのものを個人的に歓迎しないような強さで
、明瞭な指示を叫んだ。
ドミナント・レイディアンス・エンクレイヴの最初の行動は、外部の誰かがその名を知る前に始まった。
切断された橋脚では、取り残された生徒の足元で足場が傾いた。ファランが変化する距離を測る間、ラファイエットとロニンは二本の救助綱を固定した。エタナは、恐怖によって魔法が固まってしまった、負傷した一年生を
落ち着かせた。ジャスミン、メリザンド、ヤルデン、オズリック、ベネディクトは、群
衆、結界守、そして最も安全な渡る順番を調整した。
アレイラは、自分の盾で何もかも覆おうとする本能を感じた。中立能力試験の試験官がした警告を思い出し、崩れつつある東側の錨だけを支えた。そのルーンは均衡の場へ焼けつくように抵抗したが、救助の残りは他の者た
ちの手に委ねた。
「今だ」
ファランが叫んだ。
最初の生徒が渡った。次に二人目。足場がさらに一フィート落ちると、ネスターとジャンプリートが一つの制御線を復旧させた。勝利ではなく、数秒を買っただけだった。
その数秒で十分だった。
ザフィラが最後の生徒を橋へ引き上げると、ラファイエットは救助綱を放し、空になった足場は下層の安全結界へゆっくり受け止められた。
アカデミーの結界守たちが到着した時には、すべての生徒の無事が確認されていた。
「誰が、これを指揮した?」一人が問いただした。
何人もの構成員が、それぞれ違う人を指さした。キャサリンが笑い始めた。
「その答えには、少し時間がかかるかもしれません」
後にテラスへ戻ると、再び灯った浮遊灯の下で、ファランはアレイラの手を見つけた。
「私たちに担わせてくれた」
「あなたたちが担ったのよ」彼女は言った。
「私は、あなたたちならできると、自分に信じさせた」
眼下では、救助された生徒の一人が、あの十四人は誰なのかと結界守へ尋ねていた。答えが庭園を上へ伝
わってきた。




