第2話 塔は侵入者を試す。
1F 難易度:『A』
【問題】
アル クルマハ コウソクドウロヲ ジソク100kmデ ハシリ、 イッパンドウヲ ジソク60kmデ ハシルト イウ。コノトキ コノ クルマガ チキュウイッシュウブンノ キョリヲ コウソクデ イドウシタト スルト、 2020ネン1ガツ1ニチニ ナッタト ドウジニ シュッパツシタナラバ トウチャクスルノハ ナンネンノ ナンガツナンニチニ ナルダロウカ。コタエハ リユウト トモニ ハッピョウスルコト。
この問題文は「地球1周を時速100kmで走ったら何時間かかるか」って事が言いたいのかな?
「地球1周の距離ってどれくらいだっけ?」
「だいたい4万kmだね」
えーっと、40000÷100=400だから、400時間かかって、1日は24時間だから…。
「ねえ、400時間って何日?」
「だいたい16.7日だけど、多分その考え方間違ってるよ」
「え、なんで?」
「ひっかけ臭いんだよ。問題文がカタカナで書かれていたり、表現が変わっていたりね」
「表現が変わってるってどういう事?」
「コウソクドウロって表現がコウソクってなってるだろ?」
「え?高速道路の事、高速って言うよね?別に変じゃなくない?」
「いや、まあ、それもそうだけど。他にも1文目では走るって表現している所も、2文目では移動するってなっているし。これは狙ってやってるよ。多分、『光速で移動した』って変換して、光の速度で移動したって読み取るのが正しいかな」
「じゃあ、それで答える?」
「ああ、光速で移動したなら、答えは2020年1月1日で良いんだけど、この問題文の答えを発表するって言う所がわからないんだよね」
〔それについては私がお答えいたしましょう〕
私達の耳に突如謎の声が聞こえてきた。
「この声、お父さん!?」
〔申し訳ないのですが、私は貴女のお父様ではございません。ただ、貴女のお父様に素晴らしき頭脳を頂いた発明品、アベルでございます。この声はこの塔の番人としての役目を果たすために借りているに過ぎません〕
「アベルってこの塔に格納されている宝の事じゃないの?オレ達はそれを盗むためにこの塔にいるんだけど」
〔ええ、私こそがこの塔の番人であり、宝でございます。言うなれば、私を盗むに足る者であるか試させてもらうという感じですね〕
「なるほど。それで、答えの発表はお前に解答を言うって事で良いのかい?」
〔その通りでございます〕
「じゃあ、答えるよ。『光速で移動すると地球1周に1秒かからないから、答えは2020年1月1日』」
〔お見事、正解です。では、次のフロアへの階段を出しましょう〕
アベルがそう言うと、天井が割れて階段が降りてきた。
「よし、じゃあ進もっか!」
私がその階段を勢い良く駆け上がると、やはり上の階の壁には問題が描かれていた。
2F 難易度:『B』
【問題】
アル オトコハ ヤリヲ サクセイシヨウトシタ。ホサキニ ツケル キンゾクノ カタチニ 2ツノ コウホガ アリ オトコハ ナヤンダ。1ツメハ セイサンカクケイノ カタチ、2ツメハ テイカクガ 75°デ、チョウカクガ 20°ノ ニトウヘンサンカクケイノ カタチダ。ドチラガ ホサキニ シヨウシタトキ テキヲ オオク タオセルダロウカ。コタエハ リユウト トモニ ハッピョウスルコト。




