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第6話 【幕間】打ち上げ


俺たちはニルさん、イビリさん達の力も借りて神殿に乗り込んだ。

そして見事(?)神官フォルグを打ち倒し、今ギルドに帰ってきたところだ。


「皆さん!おかえりなさい!どうでしたか?ぶっ飛ばしましたか?」

カヌラさんは腕でグッと殴るようなポーズを俺たちに見せ、そう聞いてきた。


「ああ!ラントが綺麗にぶっ飛ばしてやってたぜ!」


「ああ。アレはスカッとしたな!何しろ草原までぶっ飛んでたからな!」


そう言うとニルさん達は豪快にガハハと笑う。

どうやら俺のやったことは他の人からしてもスッとしたようだ。


ああ。そうだ。騎士団の人たちがフォルグのことを回収に行くと俺が虹薬草を採った草原までぶっ飛んでたと教えてくれた。あの時は自分でも驚いたな。


「へぇ!?そんなに飛んでたんですか!?やっぱりすごいです!ラントさん!」


ううむ。別にニルさん達の言ったことが嘘ではないし

どう釈明すれば…


「なあそれよりも剣聖の嬢ちゃんが帰ってきたんだし、パァっとやろうや!」


イビリさんはそう言うと俺の方を見てニカッと笑った。どうやら助け舟を出してくれたようだ。

俺はそれに乗じてこう言った。


「よーっし!今日は俺の奢りだーっ!皆じゃんじゃん呑んでくれーっ!!」


あ、やっちゃった。金が…冒険の資金が…


「「「「おおーっ!」」」」


あ、これはもう止めらんないね。はあ。


「あれ?ラントってこんなに気前良かったっけ?

まあいいか。私もちょっと持つわ。ラント、あなたも楽しんでね。私を助けてくれたんだから。ね?」


そう言うとリムルは俺の方を見てへへっと笑った。


「ありがとうリムル!でもお前も楽しめなきゃ意味ないだろ?行くぞ!リムル!」


「えっ!?ちょ…まっ……」


俺はリムルの答えを待たずにギルド長とカヌラさんが呑んでいる机に連れていった。


「お?ラントか。ちょうどいい。話がある」

俺が席に着くとギルド長が話しかけてきた。


「なんでしょうか」


「今回の件で歪んだ神殿の現状がよく分かった。

これを中心で行ったラント。君をL等級に昇格させる予定だ。いや。確実に昇格する」

なんと俺の昇格の件だった。しかし特例でのみ(、、、、、)なることが出来るL等級とはなにか裏がある気がする。


「あの。それだけじゃないですよね」

俺がそう言うと、ギルド長が、鋭いな、と言ってきた。

「実はな、君と剣聖のリムルさんにパーティーを組んで欲しいんだ」


「へ?私とラントが組んでいいんですか!?ありがとうございます!!」

ギルド長の言葉を最後まで聞くことなくリムルがそう言った。


「まあそうなる。剣聖って言うのはS等級に収まりきれないんだ。だからリムルさんのカードにはL等級と書いてある。だからそれなりの等級でないと組めないんだ。しかし本人と相性の悪い者を組ませる訳にも行かない。そのため幼馴染である君を昇格させるしかないんだ。しかも君は強い。あまり人に言うなよ。あの神官が吐いた話だが、実は君のはFランク職ではなくSランク職だったらしい」


「は?俺のがSランク?本当ですか!?」

気がついたら口から漏れていた。


「…ああ。神官によると剣聖と並ぶ職があるのを認めたくないため嘘をついたらしい」


「そ、そんな理由でラントのことを陥れるなんて…!許せない!!」

リムルは怒ってくれている。そんな態度をとってくれることが嬉しい。

「ああ。あの神官は処刑される予定だ。しかし君の職業についてのことは君が絶対的な信頼を寄せる者以外は口外してはならない。君に危険が及ぶ可能性がある」

そう言ったギルド長の目は本気だった。

つい気圧されてしまうほどに。


重くなった空気を払拭させようとカヌラさんが言う。


「と、とりあえず君とリムルさんにパーティーを組んでもらった後でやって欲しいことがあるの」


「なんですか?」


「隣町のローグって場所知ってる?」


ローグと言えば山を一つ越えた場所にある町だ。

この町は聖王樹があることでも有名だ。

そして年に一度、聖樹祭がある。


「そのローグでね。異変が起きてるの」


「異変…ですか?」


「ええ。次々に草木が枯れ、魔物が凶暴化しているらしいの。しかも謎の病気が流行っていて、死者も多数出ているそうよ」


「なるほど…かなり深刻ね。ラントがL等級になるまで何日かかるの?」


リムルがそう尋ねた。確かにかなり深刻だ。


「これは子爵様が早急に解決すべき事態だとして、明日には新しい等級の書いてあるカードが発行できると言われた。明日に旅立つことはできるか?」


このトリカの町はドゥーヴァルヴァンス子爵様が治められていて、他の町とは違って子爵様との距離が近く、子爵様が町の困り事を何でも聞いてくれる。そのため他の町や村から協力を仰がれることも多い。


さすが子爵様。話が早いね。それはそうと困っている時に見捨てる訳にはいかないよな。答えはもうリムルも決まっているようだ。

俺はリムルと顔を見合わせると、コクっと首を縦に振った。


「「はい。行きます。絶対に助けます!」」


ギルド長は柔らかい表情になって、こう言った。


「そう言ってくれると思ったぞ。もし何かあった時のために君のとってきた虹薬草をまた支給しておく。

ほら。受け取ってくれ」


ギルド長は虹薬草を差し出してくれた。しかも沢山。


「ありがとうございます!それと、どうやってローグに行けばいいんですか?」


俺がそう言うと、リムルがハッとした表情になった。


「ほ、ほんとだ…どうするんですかギルド長さん!」


しかしギルド長達は笑っている。


「ほら。この護衛依頼がある。この馬車に乗せて貰って行ってくれないか。すまないがうちでは馬車は出せないんだ」


まあ金の事情だろう。しょうがない。


「分かりました」


俺がそう言うと、ギルド長が

「ありがとう。君たちは明日に立つんだろう?それなら一日だけだったが知り合ったのも縁だ。乾杯しよう」

と言ってくれた。

するとカヌラさんがこう言った。

「それでは!知り合った縁を記念して!乾杯!」


「「「乾杯!!」」」


その後俺たちはギルド長たちと食事を囲んで談笑をした。

ギルド長が実は元S等級冒険者だったとか、

カヌラさんとギルド長はなんでそんなに仲がいいの?

と聞いてリムルが睨まれたり、リムルと俺の昔話で盛り上がったりしているうちにすっかり本格的な夜になってしまった。


「ふむ。残念ながらもうそろそろお開きだな。

では、明日から頑張ってくれ!期待しているぞ!」


ギルド長がそう言うと俺たちは席を立った。


「今日はありがとうございました!」


俺が頭を下げると、ギルド長が不思議そうな顔をした。

「いや。こちらこそありがとう。君の奢りなんだろう?」


はっ!忘れてたけどそうだった。

俺は自分の顔が青くなっていくのを感じた。

リムルも忘れていたようで、顔がサーっと青くなっていく。

「そ、そうだった…はっ!他の人達は!」


そう言って見渡すが、後の祭り。それはもうとんでもない量を食べていた。


俺に向かって酒場の従業員さんが近づいてきた。


「本日のお会計は15万ゴルになります!」


そう言うと従業員さんはニッコリと笑った。


俺とリムルは半泣きになりながら支払いを済ませ、

とぼとぼと家に帰った。


こうして俺の波乱の一日が幕を閉じた。


第1章本当に終了です!

本日から第2章に突入します!


【最後に】

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

面白い!続きが読みたい!と思って頂けたら、

是非ブックマーク登録、感想よろしくお願いします!

また下の☆☆☆☆☆を★★★★★に変えて頂ければ嬉しいです!この作品を皆さんの力で上に押し上げてください!

それでは、また次回に!

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― 新着の感想 ―
[一言] Lってことはレジェンド...伝説級ですね。 LEの方がいい気もしますが...
[一言] は!これは... 盗賊に襲われて返り討ちにしてつけ待ってる人助けて財宝手に入れて、盗賊団がゴミだと思っていたものが実は伝説級の代物だった的なフラグですね!(←長いわ)
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