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悪夢の夜に  作者: 赤さん
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第2節 1章女王編Ⅵ

数多くの魔物のうち最も人型に近い進化を遂げるこの魔物はその多くが手近な丸太や岩石、もしくは倒した人間の持っていた武器を持っていることがあった...



「みんな走って戻って!」


ヒューノが叫んだ次の瞬間、風を強引に切り裂く轟音が耳の膜を揺らす


咄嗟にどこからともなく剣を発現させると鋼鉄と鋼鉄が交差したような激音が一同を襲う


ヒューノはギリギリのところで岩石を返すものの、体躯の差が著しく体が流れに逆らわず浮き上がると木に打ち付けられる。


咄嗟の判断で障壁を貼るものの、木の幹が持たずに折れ曲がると起き上がる頃には視界がぼやけ、赤く染まっていた



「こいつ...狙ってやがったな...」


「ヒューノ!だ...大丈夫!?」


「私は平気です。それより、鏡花さんたちを...」


ミーシャが咄嗟に声をかけると、ヒューノの額には赤い鮮血がかすかに流れ出していた。


「鏡花さん!着いてきてください!!」


それでも、ミーシャは振り返り鏡花達を引き連れて森を出ようとしたその時、一人の影とすれ違う


激しい轟音、雷音が這う


その細い雷線が交差すると再び鋼鉄が弾かれあう音が鳴り響くと同時に雄叫びが木霊する


「ダメ...ダメです...龍弥さん...あなたは強い...でもミノタウロス、それもこれほどの知能があったら...」


ヒューノは薄れゆく意識の中、必死に龍弥に呼びかけるが、その声は耳に届くどころか、しっかり発声されているかどうかさえ曖昧なほど朦朧としていたのだった。



「龍弥君!!!」


鏡花が咄嗟に叫ぶものの、全くとして微動だにしない。


ミノタウロスは突然やってきた新手に警戒しているのか、あるいは雷鳴に警戒しているのか、ただじっと相手を見つめていた。


「嫌だよ!!龍弥君!行こうよ!!」


「どうせ誰かが抑えなきゃいけないんだ。それに、俺はもう逃げたくない。

あの日、俺は何もできなかった。ダチが次々と散々な目に遭わされてるのにそんなことも知らず、俺はただ自分のことだけを考えて。


でもあいつは、もう弱かった頃のあいつはいない。自分自身を打ち破って、あいつは俺らを救ってくれた。命だけじゃない。このクソみたいな世界で生き抜く姿を、見せられたんだよ。


だから、俺は戦う。もし今度、あいつと巡り会えるのなら、誰が相手だろうと俺があいつを守る。」


「龍弥君...」


「いけよ。お前らが逃げなきゃ、ダサいしメンツも丸潰れだよ。」


鏡花は溢れ出す涙を堪えるように、凛の手を握り込む


「龍弥さん...ご武運を...」

ミーシャは一同の手を引くと、正吾がそれを止める


「ミーシャちゃん、ちょっと待ってくれよ!良いのかよ!」


「えぇっと、男の人の意思を蔑ろにするのは良くないですぅ...」


「そんなこと言ってる場合じゃ!」


「でも、ヒューノの言うことは絶対。私馬鹿だから、言われたことしかできないんです。」


ミーシャは正吾に向かって一撃、掌底を叩き込むと正吾は崩れ落ちる

その様子に驚いた鏡花達は次に来るミーシャの魔法を避けることはできなかった。


「バインド!」


生活魔法の中でも戦闘に活かすことのできる初歩的な魔法だが、精度が高ければ高いほど相手の魔法を打ち破ることは難しい。


しかし、相手の魔法が一度発動すれば確実にその効果を受けるわけではなく、防ぐ方法はいくつかある。

一つは身体的、精神的に効果が現れた後、障壁で防ぐ方法。

これは一度魔法にかかる必要があるため、一部の効果にしか覿面しないのに加え、咄嗟の判断で障壁を展開しなければならないため最後の手段と言える。

次は、相手の出力した魔力量や規模、精度を上回る魔法、あるいは魔素で身体を満たすこと。

魔法には魔法を行使するために使われる魔素の量がある程度決まっていたり、その出力を調整することで引き起こす事象をコントロールすることができる。

魔素、及び魔法にはガーデン。つまり、人間の深層にある精神的な魔法機関が備わっており、そこから魔法が作り出されるわけだが、直接的な攻撃の場合、このガーデンを一時的に支配したような形になる。

魔素そのもので構成されているこのガーデンは、ピラーの技術で言うところの、最後の砦、逆にピラーはここを破壊することによって相手の直接的な魔法による干渉を皆無にすることで、奴隷として使役することができる。

つまり、このガーデンを強く保とうとすること、ガーデンを強固にしようと意識せずとも魔素を体に充満させさえすれば、直接的な魔法による攻撃を防ぐことができる。


そして最後の一つは、相手の発動しようとしている魔法より上位、あるいは高出力の魔法でかき消してしまう方法

これは、簡単に説明してしまえば蝋燭の火を召喚しようとするのをバケツ1杯分の水を生み出す魔法を使うことでかき消すということだ。

それ故に属性別にある程度の不利有利の概念が存在していたり、元々戦闘向きとは言われない植物系や地属性が存在する。

しかし、その中で最も注意しなければならないことは魔法による現象の再現によって引き起こされる新たな現象の再現。


例えば片方が水を生み出し、片方が雷を生み出したことでより広範囲に攻撃が及んだり、より強力な威力を発揮することを[インテグレイジョンクラフト]と呼び、時として人類の認知していなかった現象に遭遇、観測することとなるため、非常に危険とされていた。




「龍弥君!!!!」

誰が叫んだのか、気付けば龍弥を除く一同はすっかり森の外に出ていた。


「なんで...なんで龍弥君まで!おかしいよ!どうしちゃったの!?」


「なにも...なにもおかしくなんてないよ、鏡花ちゃん...」


今にも泣き出しそうな、泣いているような俯きの中で発した言葉に淡々と答える佐伯凛


「源二君が居なくなって、龍弥君はずっと気にかけてた。戦うのだって慣れないはずなのに、ずっと剣を振ってた。


ねぇ、鏡花ちゃん。龍弥君の手、見たことある?」


「え?」


「皮は剥けたままで、それでも硬くて、厚くて...なんか手袋でもしてるみたいだった...

クロセス・フロスト、ゲンジ君が私達を助けて以降、龍弥君は変わった親友をいつまでも気にかけてた...だから、信じて待つしかないわ。」


鏡花は走り出してきた森の中に視線を向ける、その先からは心なしか雷鳴の音が轟いていた...





深い深緑の中、ゆらゆらと立ち動くヒューノの意識は、横に立つ少年の姿をなんとか捉えていた。


「あなたも逃げなさい。龍弥...

ここは私が引き継ぐから...」


「そんな意識もはっきりしなくて何言ってんだよ。ヒューノさん...

それに、俺にはやらなきゃならないことなんだ。

ゲンジを救うためには、こんな奴に負けてるようじゃ、あいつを守ってやれない。」


「死んだら、元も子もないのよ?」


「その言葉、そっくりそのまま返すぜ。」

龍弥はわずかに口角を上げると、ヒューノを軽く後ろへ押し除けるも、手に持っていた剣を構える。


硬く、固いその構えからは何を感じたのかヒューノでさえも目を背けるような、あきらめるようにして、地面へと墜落した


「行くぞ!」


龍弥は足に力を込め、目の前に立ちはだかる壁のような巨体へ向かう


かたや、手には鋼鉄が、もう片方には荒々しい石の棍棒のようなものが。

二つが混じり合えば確実に結果は分かりきっている。


凄まじい轟音と共に水を撒き散らしたように容易く、灰色が飛散する


龍弥は顔を顰め、飛び上がるとその軌道を追うようにして黒い岩石が襲う。


息もつかない、破壊音だけが劈く森に新たな犠牲者が出ようとした次の瞬間、龍弥の姿が細く途切れ、消失する。


「グルァァァァァァァ!!!」


獲物を逃したからなのか、何が起こったのか、ミノタウロスが咆哮する


「痛いだろ...この野郎。」


獣の見つめる視線の先には、地面の上に立つ龍弥の姿があった。

体の末端からはわずかな閃光が糸を結んで浮かび上がる。


再びミノタウロスが龍弥めがけて突進すると、再び線の中へ龍弥の姿が消失すると、細い閃光が太い閃光と共に轟音を、雷鳴を奏でると固い肉体を貫通する


「ガァァァァァァアアアアア!!!」


再び獣の咆哮が轟くと、背後には龍弥の姿が立ち上がっていた。


「痛いだろ。雷魔法は...幸いここは通電するものだらけだ。それに、森の中じゃ雷は縦だけじゃない。横にも動けるから楽で助かるぜ。」


ヒューノは薄れゆく意識の中、龍弥の姿を捉えていた。


雷魔法、皇帝ラインハルトが光魔法の次に得意とする属性魔法。

主な効果は物と物の間に電気という現象を発生させることを起因としており、雷という高出力かつまるで天からの怒りが降ってきたような存在感、縦横無尽に駆け回る天馬のようなその見た目はその見た目と相まって高貴な魔法として重宝されてきた。

しかし、そのもう一つの理由をヒューノは痛感した。


「剣がなくてもこんなに...」


圧倒している訳ではない。しかし劣勢という訳でもない。ただ淡々と相手の攻撃を躱し、着実にダメージを与えている。

その光景を見る限りではほんの数年前に召喚された人物だとは気づかないだろう。

それほどに、龍弥は進化していた。


「すごい...



でも、でもそれじゃあ勝てない...」


その小さな独り言が聞こえていたかのように、龍弥の心の中は焦りに満ちていた。


雷魔法は電気が通る部分を伝って高速で移動することができる。それだけでなく、移動の際に使われるものは通電するものであればどの物質も適応されるが故に肉体もまた例外ではない。

雷が通るスピードで攻撃を与えることができるこの魔法は間違いなく強い。しかし、決定打にはなり得なかった。


もちろん、空から降ってくるような特大の雷であればミノタウロスでも相当のダメージを与え、あわよくば焼き殺すことも可能かもしれない。

しかし、その魔法はいわば上位魔法に該当するが故にそれを出すことができなかった。


低位の魔法ではせいぜい痺れさせたり、余計な苦痛を与えるだけに過ぎない。


「クソ...せめて固有武器が出せればよ...」


(考えろ。考えろ。源二はほんの数年で信じられない強さになった。もともと人を殺すようなやつじゃなかったけど、あいつにできるなら、俺にだって...)


ミノタウロスが龍弥との間合いを詰めると同時に吠える


黒い石の棍棒が振り下ろされると同時に丸太のやうな筋肉が隆起する。

風がうねり、その矛先が龍弥の姿を捉え、影の中へ吸い込もうとした次の瞬間、背後に人影が映る


「だから、遅えんだよ!」


そう咆哮を返すのは、先程まで獣に立ちはだかっていた少年、瞬く間に背後をとると、その手に握らられたひび割れた灰色を突き刺す


龍弥は手に硬さと柔らかさを感じると、その繊維が揺れ動く


咄嗟に飛び退き、背後に取り憑く少年を振り払うと空気が揺れる


地面に着地するとヒューノの前に立っていた


「固有武器を...あなたの武器を使って...」



ヒューノは歪んだ世界を見つめながらなんとか龍弥に問いかける


「出せませんよ、そんなの。」


「だせる、貴方なら。きっと...」


龍弥はヒューノの前に突き立ててあった細い剣を取ると、女の姿を捉えぬまま、少し横にずれ注意を引いた


「ヒューノさんも逃げてください。その体じゃ、かえって足手纏いですよ。」


息を深く吸い、掬を握りしめる。

硬い鉄の感触を感じ、鼓動を感じる


(折れた剣でも、刺さることには刺さる。

強い魔法が使えない以上、別の方法で倒す必要がある...考えろ...相手だって生き物だ。電気は通る。心臓を狙うか?でも、人間の作りと一緒とは限らない。相手は元牛で、今は人型だから違うってこともある。

じゃあ脳か?いや、逆に人型だったら俺らよりもっと分厚い頭蓋骨があるかもしれない。

次剣が折られたら、いよいよまずいんだ...落ち着け...)


龍弥は手に握り込まれた剣を見る



そうだ....



体勢を低く構え、深く息を吸い込む


いけるかもしれない。


やるぞ、源二。


再びミノタウロスが咆哮を上げる。


思考に費やした時間はほんのわずかだったが故に、身体中がすくむような、興奮するような滾りが龍弥を襲う



再び棍棒が高く振りかざされる、再び姿が消失すると背後に回る

うなじが露出し、ミノタウロスはすっかり前を見据えていた


いける!


しかし次の瞬間、ミノタウロスの棍棒は振り上げられたまま静止していることに気付く


「フェイント!?」


棍棒が背後に浮かび上がる龍弥の姿を捉える軌道を描き、体を捻り、振り返りながら振りかざされた棍棒が叩き込まれる


終わった...


障壁の展開さえ間に合わせない完全なる虚をついた攻撃、攻撃を当てると言う前提をもとに組まれた作戦は、それ以前、その前提を見失い、盲目になったところを突かれた形になってしまった。



棍棒が体に差し掛かろうとした次の瞬間、源二の耳元で凄まじい破壊音がなり響く



「ヒューノ...さん....」


「誰が足手纏いですって?黙って寝てればいい気になって...」


龍弥の方を向けて手を翳すヒューノ、額からは血が流れ、片目を閉じながらもその眼光は鋭く、龍弥と獣との間で結ばれていた




「ウォーロック...」


破砕された石の破片が飛び散ると共に人型に近い形で造形されたものが飛んでいく


棍棒は完全に威力を失い、跳ね返る


龍弥はその一瞬にできた好機を見逃さなかった。


再び光の線に飲み込まれると、背後に回る


「これで!!」


熱く厚い筋肉の繊維に鉄塊が突き刺さり、掻き分ける。


俺の魔法は威力自体は弱い。でも、外からじゃなくて、中からなら!!


突き刺した剣をそのままに龍弥は叫ぶ


「スパーク!」

末端から光線があふれ、線を結ぶ

幾多にも重なり合い、やがて一つ閃光が放たれ、光に包まれる


繊維が震え、咆哮が溢れる

耳を劈き、獣の鼓動が伝わる


効いてる...でも、まだ。まだ、足りないんだ!

もっと!もっとだ!!



龍弥は差し込まれた剣をそのままに天に手を翳す


「ライジン!」


瞬間、時が止まるような、音が消えるような、空気が凍るように落ち着く


否、落ち着くのではない。湿って墜落した空気があたりを重くしている



閃光


思わず身を屈めてしまうような衝撃的な閃光の一閃


高く振りかざされた手にはなんとも廃れ、ひび割れた一振りの剣が浮かび上がる


「片刃の剣...何故、貴方がそれを...」


その声など、微塵も聞こえない。

今はただ目の前にいる獣を倒す。それだけが、龍弥の望みだった。



その手に握られた剣を振り込むと、その退廃的な見た目とは裏腹に奥底まで突き刺さると、どこからともなく陣が浮かび上がると、何によってなのか、何に対してなのか、虚空に向かい、叫ぶ


「天に遍く業火を此処へ!敵を斥ける力を与えよ!フロンタルサンダーストーム!」



鼓膜が壊れてしまったのだろうか、音なんてなかったのだろうか、瞬間的に天空より現れた光の一閃に誰もが狼狽え、目を背ける。

耳の奥には高音の震えが響き渡り、耳の不調を訴えている。


キーンとなる耳をそのままに、ヒューノは呆然と白い湯気の立つ肉塊を見つめる。


「たおした....」


掬に触れると鉄は粉々に砕け散り、もう片方に刺さる片刃の剣だけを引き抜くと、ヒューノの元へ向かう


「やりましたよ...ヒューノさん。」


思わずヒューノから笑みが溢れる


「私がいなかったら死んでたろ、たわけ。」


龍弥も軽く微笑むと手を差し伸べる

ヒューノは伸ばされた手を取ると、立ち上がる。

よろけるものの、龍弥が抱き抱えると、二人は背を向けて歩き出す


次の瞬間

「グォオオオオオオ!!!」


ヒューノの肩を抱え、背を向け、完全に油断し切った二人の背に向かい、ミノタウロスが咆哮を上げると再び棍棒を振り上げる


「いけ!龍弥!!」


咄嗟にヒューノが叫び龍弥の体を突き飛ばすと、即座に振り返り、両手を翳す


しかし、何も発動するはずもない、頭もぐちゃぐちゃでまともな思考さえできない彼女はただポーズだけを見せて立ち尽くすほかなかった。

満身創痍の体から血が吹き出ながら棍棒が高く振りかざされる


その刹那、その棍棒は突如、音もなく地面へ墜落した


ヒューノは目の前に広がる光景に息を呑む


ミノタウロスは無惨に倒れ、首から止めどない血が流れ出す。

両断された骨が見え、それを覆う筒状の肉が露出し、飛ばされた首が右から左へ飛んでいった。



「剣聖...様...」


「あ?んだよ、雑魚か。面白そうなやつがいると思ったらこんなやつにボコられてんのかよ。」


その視線の先には燃えるような短い赤い髪を携え、ワイルドな見た目の男性が白い毛皮を揺らしながら立っていた



「火の剣聖が何故ここに...」


「あ?いちゃわりぃのかよ。雑魚がいちいち喋りかけんなよ。」


ヒューノは顔を顰めるものの、漏れ出しそうになる声を治める



「とりあえず、助けていただきありがとうございます。

差し支えなければ、おもてなしさせていただければと思うのですが...」


「おう、気が利くな。」


男は振り返ることもなく森の外へ歩き始める


それについていくように、龍弥は怪訝な顔になりながらもヒューノに肩を貸しながらついて行く。


「龍弥君!!」


森の外へ出ると真っ先に鏡花が飛び込んでくる

「大丈夫だった!?」


「ああ、少し捻ったくらいかな。あと少しだけ...」

龍弥は身体中の服を捲りながら確認すると皮下に少しだけ雷による雷紋が浮かび上がる。しかし、それを覆い隠すように所々に切り傷があり、最初に跳ね除けられたことなのか、で首のあたりが青黒く染まっていた


「痛くないから大丈夫だと思う...」


「大丈夫な訳ないじゃん!アドレナリンが出てるからそう思ってるだけだよ!早く手当てしないと!!」


「アドレナリン?」


突然、横に立つ謎の赤髪の男に問いかけられると、鏡花は初めて視線を通わせる


「紹介します。召喚者の方々です。訳あって今は我々と共に行動しています」


そう聞いた途端、男は興味げな視線を向ける


「あぁ、召喚者...あの闇属性が使えるゲンジとかいう奴らか。」


鏡花だけでない。一同の目が見開かれる


「源二君を知ってるの!?」


「もちろん、知ってるよ。なんせあいつは片腕だけを残して死んだからなぁ!!」


これにて2節1章、女王編は終了しました!次回からは復権編をお届けします。

この回は少しの時間をおいて成長を感じたり、また少し時代が動く瞬間を感じてくれたらうれしいですね。

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