隠密2
「とりあえず、隠密使ってみようか」
「わかった」
「隠密の使い方はしゃがむそれだけさ」
「こうすればいいのか?」
しゃがんでみる。
「そうそう、俺の敵感知では君のことを認識してるけど、距離が遠くなると、消えるし、普通の魔物相手なら、気づかれないはずさ」
「本当にこれでいいのか不安だな」
「ものは試しだよ。近くの魔物のところまでしゃがみ歩きでいきな」
「おっけー」
近くの魔物は大体二百メートルほど先にいる。しゃがみ歩きで二百メートルってキツくないか?
身体強化で早く歩く。もちろん、魔物は動くため、離れることもある。それほどまでにしゃがみ歩きは遅い。
「あっ、動くなよ」
魔物は魔狼だった。魔狼は僕から離れていった。普通はバレたら襲いかかってくるため、気づかられいない。だが、今の言葉で僕から背を向けていた魔法がこっちに向いてきた。運良く、すぐに木の裏に隠れられたため、バレなかった。
「危なかった。次からは小声で反応しよ」
こっそりと魔狼の後ろに行く。そして、最小限の動きで魔狼の胴体を剣で刺す。
「死んだかな?」
一応、首を切っておく。
「よくやったね」
「うわっ!」
いつのまにか後ろにはヴィリアムがいた。
「いつのまにいたのか」
「どうだい?気づかなかっただろ?これがさっきの魔物の見え方さ」
「音すら聞こえなかったね」
「隠密は音が勝手に消えるからね」
便利だな
「でも、しゃがみ歩きだから、遅いね」
「まあ、最初はそんなものさ。でも、慣れたら走ってもバレないぐらいになるよ」
「それは結構いいね」
「ま、それぐらいになるまでに何ヶ月も修行しなきゃいけないんだけれど」
絶望的だな
「まあ、せめて普通に歩いてもバレない程度になるようにするよ」
「でも、君の濃霧と相性がいいから鍛えた方がいいよ」
確かに、霧がかかってる間は相手に見つかりずらいため、隠密と相性が抜群だろうな
「確かにそうだね。できるだけ隠密を使うように頑張るよ」
「そうだね。頑張って」
「次に教えてくれるのは?」
「あっ、ごめん今からソフィーに魔法を教えなきゃいけないから、先に帰るね。付与術は明日教えるから」
「それは全然いいよ。先に教えてって頼んだのはソフィーだしね」
「ありがとうね。あと、瞑想をしといて少しの間でもいいから」
「瞑想?なんで?」
「付与術を補助してくれるスキルの発現方法がそれなんだ。頑張ってね」
「わかった」
「あと、事件の捜査頑張ってね」
「え?」
「じゃあねー」
そう言って、ヴィリアムは飛んで行った。どうやら、この後やることがわかってたようだ。




