スキル発現
僕はその日からヴィリアムの家から出て、レンが用意してくれた家に戻った。
「何者かがレンの部下を殺したねぇ、犯人を探すなんて難しいな」
だが、これ以上犠牲者をできるだけだしたくない。それはレンも同じだろう。
「まずは情報収集かな」
情報を持っている人がいるかも知れない。明日は里で聴き込みをしてみよう。
「ねむいなぁ。今日あんだけ寝たのに、、、」
翌日。
コンコン、と玄関から音が聞こえる。
「おーい、ハルカー」
「ふわぁ、よく寝た。この声はヴィリアム?」
なにか用事があるのだろうか。急いで玄関に行き、扉を開ける。
「どうしたの?ヴィリアム」
そこにはいつも通りのヴィリアムの姿があった。
「おはよう。ハルカ。いい朝だね」
「そうだね。用件は?」
「君、僕から魔法を教えてほしいらしいから、教えに来ただけだよ」
「え?」
いきなりすぎで驚いた。魔法を教えてもらうのは事件が解決してからにしようと思ったが、ヴィリアムから直々に教えに来てくれるとは
「寝起きだね、寝癖ついてるよ」
「え?本当?」
自分の頭を触ってみる。髪が逆立っていることがわかる。
「少し待ってるから準備してきて。まさか教えないでいいよとは言わないよね?」
「わかった。すぐ準備するよ」
急いで髪型を直し、服を着替える。
「終わったよ」
「早かったね」
「まあ、待たせたくないからね」
「それはありがたい。時間は有限だからね」
場所を変える。来た場所は先日レンと戦った訓練場だ。
「ここなのか、ここはみんな使えるの?」
「いや、里長の許可が必要だよ、でも俺は勇者だからそんなのは必要ないけど」
こんないい場所を許可なしで使えるのは羨ましい。勇者になれるものならなってみたい。
「今君、勇者になってみたいって思っただろ?」
「なんでわかった?!」
「羨ましそうな顔をしていたから」
そんな顔に出していただろうか?
「まあ、なれるものならなってみたいね」
「そんな思いじゃ絶対に勇者にはなれないね。絶対になるってぐらい強く思わないとだめだよ」
「なんで?」
アーヤ師匠はしょうがなく闇の勇者になっていた気がする。
「この世界はね強くなりたいと思えば思うほど強くなれる。願いもそうさ。君には欲しいと思ったスキルが発現したってことは今までに経験したことはある?」
そういえば、暗視のスキルを欲しいと思ったら発現したな。
「あるね、夜くらい時に暗視のスキルを欲しいと思った時だね」
「そう、そのようにね思ったら手に入れられることができるんだよ。この世界には。実際俺もそのおかげでユニークスキルを発現できたしね」
ユニークスキルか、僕も欲しいな。
「欲しいと思えばなんでも手に入れられるならみんな最強になれるんじゃない?」
「いや、違う。強いスキルを手に入れるにはそれ相応の願いの強さが必要だね。君の暗視のスキルだって欲しいなって思っただけでしょ?」
「確かに。そうだね」
確かにそれは当然だ。
「まあ、条件を満たせば発現できるスキルもあるけどね」
「もしかしてそれを?」
「教えてあげるよ」
「おおー!」
「本にも書いてないスキルを獲得できる条件を教えられる君はラッキーだね」
「本当だよ」
これでだいぶ強くなれる筈だ。




