夜の大森林3
「さて、どうしようかな」
逃げたくても、逃げられない。それに、倒せる隙がない。助かる方法を一度試したが、本当に効果があるのかはわからない。
空を飛び、空中に止まる。上から攻撃をして、倒す。
人狼が、走る。そして、膝を曲げてジャンプする。
「うわ!」
こちらに向かってくる。吹き飛ばしで、飛ばす。が、落ちない。僕と同じく宙に浮いている。
「魔法使えるのか」
今まで使ってなかったから、てっきり人狼は魔法を使えないのかと思っていたが、勘違いらしい。
火の玉を何連発もする。こうなれば、手数の数で勝負するしかない。攻撃は爪で塞がれる。
今度は人狼が来た。僕が攻撃をし続けても、塞がれる。その攻撃を闇穴で吸収し、頭にはね返す。当たった。が、傷ひとつついていない。
前にこの技をやったため、警戒して、弱めで攻撃をしたのかもしれない。
今度は残っている片腕で攻撃して来た。剣で受け止める。人狼はさっきは闇穴に入れた片腕も出す。片腕しか剣で塞いでいないため、守れない。咄嗟に腕を出す。自分の腕が切れる。
「うわぁぁぁ!いってぇぇぇ!」
激痛だ。腕が熱いような感覚になる。
空中歩行を解除してしまい、落ちる。落ちるギリギリのところで地面に向かって吹き飛ばし
を使い、ダメージを相殺する。
人狼も降りて来た。骨だけでわからないが、勝ち誇った顔をしている気がする。立とうとしても、立ち上がれない。
「死にたくない」
立ち上がれなくても、まだ魔法を使える。火炎を撃つ。人狼は顔を守ってる。当たらないと思った。だが、抵抗はしたい。火炎が僕にも当たる。熱い。今までこんなに熱い技を魔物に使っていたのか。
まだやりたいことがあるし、失っているものがないかすらわからないままじゃいやだ。
死にたくない。
そう思っても、人狼は僕の方に向かってくる。
腕を振り上げる。僕を殺すようだ。
誰か助けてくれ。
「もう大丈夫だよ」
「ん?」
人狼が動きを止めて、声の聞こえるほうをみる。僕もそっちを向く。
そこにはヴィリアムがいた。




