エルフの里7
僕はするべきことを見つけた。それは、風魔法を学ぶことと、ただひたすらに魔物を倒すことだ。魔物を倒して、レベルを上げて、魔力の量を増やすためだ。
まずは風魔法を学ぶために、風の勇者であるヴィリアムの所に行く。だが、ヴィリアムの家が分からない。
「どうしよう」
周りには、ただ家が並んでるだけだ。通行人にヴィリアムの家がどこにあるのかを聞こうとしても、全く人がいない。昨日も思ったが、この里で人をあまり見かけない。なぜだろうか。
そこで、エルフを一人見つける。
「あのー、すみません」
「どうしましたか?ん、お前、昨日の人族か」
エルフの隊の人だ。僕のことを知っている。レンと同じ隊なのだろうか。
「ヴィリアムの家の場所を知りたいのですが、場所を教えてくれませんか?」
「ヴィリアム様の家か。何をするつもりだ?」
睨まれる。なにも悪いことをしてないのに。まあ、僕のことを怪しむのはおかしなことではないか。
「いえ、ただ魔法を習いに行こうと思って」
「魔法を習いに?まあいい。まっすぐ行った先に別れ道があって右に曲がった先にある。一眼見ればヴィリアム様の家とわかる」
「ありがとうございます」
「いや、いい。取り敢えず気をつけろよ」
何に気をつければいいんだろうか。エルフの隊の人の行った通りに進む。すると、周りより大きい家があった。そこにはヴィリアムの家と書いている看板がある。言ってた通り、見ればヴィリアムの家とわかった。
ドアをノックする。
「すみませーん。僕ですハルカです。いませんか?」
何も返事はない。どうやら留守のようだ。ドアをよく見ると、出かけています、と書いてある。
「うわー、いないのか。まあ、風の勇者だし、忙しいんだろうな。取り敢えず、魔物狩りに行こうかな。」
僕は、狩りに出るため、里から外に歩きだす。十分ほど歩くと、何か透明な壁のようなものがあったが、意外にも通り抜けられた。一体なんだったのだろうか。
その後はずっと魔物狩りをしていた。どうやら大森林ではそう簡単に人狼などには会わなかった。おかげでなんの危険もなくレベル上げをできた。
問題があったのは夕方だった。
「そろそろ帰るか」
朝から狩りをして、もう体がクタクタだ。それに、冷えて来た。
僕は朝来た道を引き返す。迷子になるということは絶対にないようにしていた。
少し歩くと、ドンッという音がした。目の前に壁のようなものがあった。
「今度はどうしたんだよ。もう一回」
この先に里があるのはわかる。だが、入れない。そういえばソフィーが里には結界が張ってあって、魔物が入らないようにされていたことを今思い出す。要するに、里に入れない。前使った転移魔法陣の場所は分からない。
つまり、迷子になったのだった。




