エルフの里5
「すごかったね」
後ろから声が聞こえる。
「ええ、まあそうですね」
「タメ口でいいよ。ヴィリアムって呼んで、僕はハルカって呼ぶから」
「わかった。よろしくヴィリアム」
「今度は俺と戦ってみない?」
「いや、大丈夫だよ。さっき受けた傷もあるし」
さっき矢が当たった場所を見る。
「そうなのかい。じゃあ、俺が治すよ」
「いや、いいよ。迷惑だし」
「いいのいいの。矢を抜くね。せーの!」
「え?ちょっとまっ…イッタ!」
矢を抜いた後に中級回復魔法をかけられる
「おい。なんでいきなり抜くんだよ」
「いやー、ごめんごめん。抜くよってちゃんといったら断られる気がして」
「まあ、いいや治ったしありがと」
「いいってことよ」
「そういえば、ヴィリアムって何者なんだ?」
「うーんとね。あ、ごめん用事思い出した。じゃあね」
「あ、おーい」
逃げられた。そんなに隠したいのだろうか。
「ハルカと言ったな」
「はい?」
後ろを見ると、里長が居た。
「さっきの戦い見事だった。この里の滞在の許可を出してやる。魔王が復活したことの報告も感謝している」
「ありがとうございます!」
頭を下げる。里長が目の前からいなくなった後、エルフの隊長に話しかけられる。
「おい、良かったな里の滞在の許可が出て」
「はい。ありがとうございます」
「よせ、俺は何もしていない。それに、ヴィリアムと同じでタメ口でいい。レンと呼んでくれ」
「わかった。レン」
「よろしくなハルカ。困ったことがあったらなんでも俺に聞け」
「じゃあ、さっき戦った時に敵感知からレンが消えていたけど、何をしたの?やっぱスキル?」
「隠密っていうスキルだ。俺らの隊はみんな持っている。敵感知から逃れるから便利だぞ」
「ちなみに、獲得方法は?」
「すまない。みんな気づかぬうちに手に入れていたからわからない」
「手に入れたかはわかるんですね」
「そうだ。一応この森にもギルドがある。まあ、使っているのは隊の奴らぐらいだがな」
ソフィーもそうやって今まで冒険者ランクを上げて来たのか。
「色々、ありがとうございます」
「大丈夫だ。また機会があったら話そう」
隠密のスキルか。欲しいな。今度手に入れられるか試してみよう。それに、レンが使っていた矢が追尾するスキルも欲しいな。
「ハルカ!大丈夫だった?」
今度はソフィーが来た。
「大丈夫だったよ。矢が当たったけど、ヴィリアムに治してもらったし」
「なら良かった。それに、お父様から聞いたわよ。里に滞在する許可を出したって。これからどうする?私はこの里にまだ残ってもいいよ。色々学びたいことができたし」
「前は自分から大森林を抜け出したいって言ってなかったっけ?」
「まあ、それはそれ。これはこれ」
母さんみたいなことを言い出した。
「まあ、僕もこの里に滞在しようかな。色々学びたいし」
「わかった!」
エルフの里に滞在することに決まった。




