エルフの里4
どうやら、エルフの隊長と戦うらしい。
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
訓練場まで移動する。
ヴァリアムが審判をしてくれる。
「じゃあ、模擬戦を始めるね。相手を気絶させるか、諦めさせるまで続くものとする。殺すような攻撃は禁止だよ。分かってるよね?レン」
「ああ、もちろん分かってる」
「ハルカも頑張ってね」
「はい。頑張ります」
エルフの隊長は僕とは違い、構えているのは弓だ。僕も木刀を構える。
「我が名はレン。参る」
早速、弓を引いて攻撃を仕掛けて来た。弓から放つ矢は思っていた速度の何倍も速い。どうやら、風魔法で矢を強化したらしい。
濃霧を出して、視界を悪くさせる。敵感知で僕の場所がわかっても、闇穴で自分を守ればいい。
あれ?なんでだ?
なぜか敵感知に反応がない。
矢がまた飛んで来る。どこから来たのか方角でわかる為、火の玉で飛んで来た方向に撃つ。当たった手応えはない。
今度は別の方向から来る。埒が開かないため、濃霧を解除する。
見つけた。
エルフの隊長がいたのは空中だった。また、矢を撃って来る。今度は三本同時だ。
三本の矢が僕に向かって自動で来る。どうやら、矢が僕に追尾する魔法またはスキルを使っている。
闇穴で矢を回収して、はね返す。
はね返した矢は簡単に避けられた。
エルフの隊長は驚いた顔をしている。闇穴を使ったことだろう。弓と闇穴では、吸収されて終わりのため、相性が悪すぎるのだ。正直に言うと、勝ち確だ。
僕は空中歩行でエルフの隊長の方にいく。
「なんのつもりだ?」
「今まで空中戦をしていなかったのでしたいんですよ」
「やれるものならやってみろ」
「やってみます」
一度闇穴を封印して戦ってみる。それを使ったら簡単に決着がつく。
まず初めに火の玉を撃つ。簡単に避けられる。
弓で矢を何本も同時に引いている。それを何度もものすごい速さで繰り返している。
「ハヤッ!」
二、三本ならまだ余裕だが、何十本にもならば別だ。しかも、追尾がついている。
水の玉をできるだけ大きく作り、矢の勢いを落とす。勢いの落ちた矢は剣で叩き落とす。
火炎で一発撃った後に、火の玉で繰り返し何発も撃って、撃ち合いをする。一本の矢が自分の懐に潜り込む。
「イタッ」
どうやら、矢を見逃して当たったようだ。
だが、まだ撃てる。
ボンっと当たった音がした。どうやら、僕の攻撃も当たったようだ。
「私の負けだ」
「どうしてですか?あなたはまだ戦えますよね?」
「手加減していたのはわかっていたさ。君が本気で私のことを殺そうとしたら、余裕だっただろ?」
「そう、ですか。ありがとうございました」
どうやら、勝てたようだ




