エルフの里3
「暇だ」
捕まってから一日が経った。魔法の鍛錬すらできないため、暇すぎる。早く出してほしい。そもそも何で何もしてないのに檻に入れられてるんだよ。
「おいお前、里長から話があるそうだ」
いきなり声をかけられる。昨日囲まれたエルフの隊長だ。
「はあ、」
エルフの隊長が檻を開けてくれる。里長のところまで行くようだ。その後に前と後に挟まれる形で移動する。まるで僕が犯罪者みたいじゃないか。
「誰だ?あの人間」
「さあ?どうやってこの里に入ったのかしら」
周りからの視線が痛い。
「なんで僕が捕まったのですか?」
「お前がソフィーネ様を誘惑したという疑いがかけられているんだ」
「そんなことは一切してませんよ?!」
「本当か?」
「そもそも、ソフィーネ様ってなんですか?そんなに偉いんですか?」
「ソフィーネ様は里長の娘だ」
「そうなんですか?!」
そんなに偉かったのか。
「ついたぞ」
ついた先には豪邸があった。どうやらここが里長の家らしい。
「この中に里長がまっている。さっさと行くぞ」
「ハイッ!」
入って、エルフの隊長の後についていくと、大きい居間についた。そこには、年老いたお爺さんとソフィーが先に座っており、その横には昨日あったヴィリアムがいた。
「連れてきました」
「ご苦労だった」
僕も座らせてもらう。
「初めまして。ハルカ・カドミヤと申します」
「お主が娘を誘惑したのか」
里長に睨まれる。
「だから違いますよお父様!」
「ええと、なぜそのようになったんですか?」
「お主が娘を誘惑して、ソフィーに里を案内させたのだろ?」
なんかこの人勘違いしてないか?
「いえ、僕達はただ報告をしに来ただけです」
「報告?なんじゃそれはまさか結婚か?娘はやらんぞ!」
「お父様!いい加減にして!」
「すまん」
「実は、僕はシェイテナブルで魔王が復活したことを知り、この里にそのことを伝えようとする為に来ました」
「なるほど、それは本当か?」
「はい。本当です」
「もし間違えていたらどうなるかわかっているな?」
怖い。殺されるんじゃないか?
「分かってます」
適当なことを言う。
「では、一度お前の強さを見ていいか?見て判断する」
「なら、分かりました。戦います」
「こいつの手錠を外してやれ」
「ハッ」
エルフの隊長が手錠を外してくれた。
「今から戦うのはそいつじゃ」
まさかの戦う相手がエルフの隊長とはな




