初スキル
「敵感知なら使えるようになる方法があるけどやってみる?」
「え?マジで?」
「うん、簡単に覚えられるよ」
確かに、アーヤ師匠やルージュも敵感知のスキルをもっていた気がする。やっぱり、持っていて普通のスキルなのだろうか。
「じゃあ、教えてくれない?」
「もちろん!まずは、目を瞑る」
「ふむふむ」
目を瞑る。
「そして、感じるのよ。敵がどこにいるのかを」
集中する。すると、複数の気配を感じる。
「何か、複数の気配がかんじるね」
「そう。それが敵感知。すぐにできるなんてすごい!」
「そうかな?」
「最初は集中すれば場所がわかるけど、慣れたら集中しなくてもわかるわよ」
「なるほど。じゃあ、魔物がこっちに向かってきている場合は?」
「もちろん。分かるわ」
「便利だね」
「大抵の人は使えるようにならないのよ。まあ集中力が人一倍に有れば使えるわよ。ハルカは特にすごいわよ」
「それは嬉しいな」
「じゃあ、今度は魔物探しゲームをしましょう」
「魔物探しゲーム?」
「ルールは簡単。今から10分以内に三十匹の魔物を倒したらハルカの勝ち。倒せなかったら私の勝ち」
「なるほど。わかったやろう!」
今までは十分で10匹や20匹らへんだったので、できるかは厳しい。
「よーいドン!」
僕は再度敵感知を使う。北の方向に二体いる。
転移を使う。二体の敵はゴブリンだ。後ろから不意打ちで攻撃をする。
もう一度、敵感知を使う。敵感知の範囲は今のことから500メートルほどだと思う。
東の方向に集団と、西の方向に少し大きい気配を感じる。
集団は、またゴブリン達だ。
魔法の射程範囲まで転移し、闇穴で落とす。ゴブリン程度の敵なら、闇穴だけで倒せる。
これで十体。
次に西の方向へ行く。少し大きい反応はオークだった。どうやら、敵感知は敵の強さによって大きさが変わるらしい。
オークは濃霧で視界を塞ぐ。敵感知を持っているので、大体の場所は分かるので、オークの近くに行き、後ろから足を切る。
体勢を崩したためか、後ろに転ぶ。僕は迷わず転んだ体に乗って、上から頭を刺す。
この後、僕は十分でノルマの二倍以上の六十体ほどの魔物を倒した。
「終わったよ」
終わった後にスタートした位置に戻る
「何体倒してきたの?」
どうやら、何体倒したかの判断については考えていなかったらしい。
「判断の仕方は考えていなかったの?」
「まず、今日中に敵感知を覚えられると思っていなかったし、ハルカのことは信用しているから嘘はつかないでしょ?」
出会って二日目程度の信頼度ってどう言うことだろう。
「まあ、六十体ほどかな」
「六十!?すごいわね」
「まあ、僕には転移があるからね。移動時間はほぼないから」
「結構難しくしたつもりなんだけれどなあ」
「ま、僕の勝ちっていうことで」
この後、僕達は新しく戦略を考えることにした。考えた中で一番魅力的だったのが、僕が濃霧をつかい、ソフィーが霧に隠れている間に風の刃で魔物を倒すという考えだ。この戦略は、敵感知を持っているから、自分は敵の位置がわかり、敵は自分の位置がわからなく、何をしているのかわからないため、使うことが読みやすい風の刃が刺さる。だが、問題点が一つある。それが、敵感知に僕がうつらないことだ。敵感知だから当然だろというが、ソフィーは僕が見えないので、攻撃が僕に当たる可能性がある。当たったら最後。体が真っ二つになるという確信は持っている。
ま、明日になって考えればいいか




