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グリフ

 俺の名はグリフだ。今は冒険者を初めてたった一年でCランク冒険者だ。


 俺は調子に乗っていた。周りの奴らは、俺よりも才能がない。だが、約三ヶ月前に調子を乗ることをやめた。なぜかって?俺よりも強いやつがいるって分かったんだ。しかも、まだそいつは冒険者になってすらいないのに、俺を含め、何人もそいつに掛かっていったのにやられた。


 悔しかった。冒険者になってすらいないやつに負けることが。


 俺は努力をその日から始めた。今までとは比にならないほど。


 だが、世の中は残酷だった。そいつは約三ヶ月だけでBランク冒険者になった。意味がわからない。不正をしたのかと疑ったが、白だった。


 そいつは威張ることは一切しなかった。自分がら恥ずかしかなった。Cランク冒険者程度で調子に乗った事が。


 いざ、一緒に戦ってみると、後ろからずっと魔法を使っていただけだった。しかも、敵がどんどん強くなってくると戸惑っていた。俺は失望した。だが、失望よりも怒りが勝った。俺は怒鳴ってやった。


「何してんだよ!」


 同時に頬を殴った。そいつは意味がわからない顔をしていた。


「お前はBランク冒険者なんだろ?このグループでお前が一番強いんだ。一番強いやつがビビってどうする?」

「それは、、、」

「じゃあ、お前は逃げろ。俺は逃げない。戦う。師匠に絶対この街は守れと言われたんだ」


 そう言うと、そいつはやる気になってくれた。


「はあー、僕も手伝う。」

「わかったぜ。ハルカ。」

「行くぞ、グリフ!」


 そいつ、いや、ハルカはゴブリンキングを倒しにいった。


 ハイゴブリンを余裕だといったのは嘘だ。こっちにはまともに戦えるやつが二、三人しかいない。ゴブリンキングを先に倒した方がいいと師匠に教わったから、ハルカをゴブリンキングの方にやった。


 正直言うと、死にたくない。だが、それよりもハルカよりも先に戦場から逃げたら、死ぬ程ダサい。だから逃げない。


 ハイゴブリン達はハルカがいなくなったのか、余裕そうな笑みを浮かべた。


「掛かってこいヤァ!」


 ここで死んでもいい!だが、時間稼ぎをして、この街の住民を守る。それが師匠の教えなのだから。

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