証明
ゴブリンキングを倒した。かなりあっけなく。多分、また今度ここにきた時には、今使った技は覚えられているんだろうな。
お宝部屋にいく。まえは確か、ゴブリンキングの剣が入手できた。今回は何が出るのか楽しみだ。
「何が出るかな」
宝箱を開ける。中には、黒色一色のローブが入っていた。
「おお、ローブか。今までは魔物狩りに行く時は私服で、モンスターの返り血を浴びてたけど、これで大丈夫じゃん!ラッキー」
僕は早速、ローブを着てみる。サイズは少しブカブカだが、動きずらいと言うことはない。
僕はダンジョンを攻略した証明書を取る。
「よし、帰るか」
転移魔法陣に乗る。師匠がいないため、もしこの魔法陣がなかったら、家に帰るのに何時間かかったのだろうか。
街に着く。たかが六、七時間ぶり時間ぶりなのに、久々に感じる気がする。これが達成感なのだろうか。
「は、ハルカ?!」
「ん?」
聞いたことがある声が聞こえる。その声の主はガルスさんだった。見ると、周りには何人か人がいた。
「あ、ガルスさん」
「帰りが早いな、何か忘れ物をして、一回戻ってきたのか?」
「もう攻略が終わったからですよ」
「「「え?」」」
ガルスさんと周りにいた人がが驚いた表情をしていた。
「はい、これが証明書です」
証明書には攻略した日時、人数、そして名前がある。
「ま、まじかよ」
「おかしいだろうが!」
周りにいた人の一人が文句を言ってくる。
「あの、すみません。どなたですか?」
「は?俺だよ、前にお前に喧嘩を売った」
「あ、あー、あの人ね、覚えてましたよ」
全く覚えていない。
「本当にわかってんのか?」
「そうそう、こいつが俺の弟子だよ」
ガルスさんが口を挟んでくる。
「あー、あの人ですか」
やっと思い出した。ギルドで喧嘩を売ってきたやつだ。
「それで、なにがおかしいんですか?」
「おかしいだろうが、まだ冒険者になってから一年も経ってないやつが単独でダンジョンを攻略なんておかしいんだよ!しかも、1日で!」
正確には半日も経ってないんだが。
「でも、証明書がありますけど、」
「う、それは、、、」
「もういいだろ、グリフ証明書があるんだし、おかしそうなところは何もない。つまり、本当のことなんだ」
「はい、すみませんでした」
グリフというやつが帰って行った。
「すまんな、あいつ悪いやつではないんだが、お前にやられてから復讐心を燃やしていてな。いつか喧嘩を売られた時は買ってやってくれ」
「そのつもりですよ。あと、よければ一緒にギルドに行きませんか?いまからギルドに証明書を提出するところなんです」
「おう、いいぜ俺も暇だから着いて行くぞ」
僕は今日起きたダンジョンの話をガルスさんにした。街の入り口から、ギルドまで十分ぐらいの距離だが、十分に楽しく話せた。
ギルドに着く。いつも通り周りの視線を集める。
「おい、あいつ帰ってくるのが早いな。ダンジョンですぐに追い出されたんじゃないか?」
「確かにな、武術大会で準優勝しても、単独は無理があるもんな」
陰口のつもりが全部聞こえている。もしかしてわざとなのか?
「おい、お前ら」
「が、ガルスさん?!」
ガルスさんがら口を開いた瞬間、奴らが慌て出した。
それから十分ほど説教の時間が続いた。
「終わったし、出しに行くか」
「そうですね」
受付にいく。
「すみません。提出したいものがあるんですけど」
「はい」
受付の人はさっきと同じだ。
「始まりのダンジョンをクリアした証明書です」
受付の人は僕がそれを出したことに驚いてる。
「はい?」




