再戦
「またきたぜ」
久々に始まりのダンジョンに着く。ざっと、二週間ぶりだ。今考えると、もうそんな時間が経っていたことにびっくりする。僕は手に持っている許可証を、ダンジョンの受付の人に出す。
「何名様ですか?」
「一名です」
「では、お気をつけて」
驚かれなかった。やっぱり、僕以外にも一人だけで攻略しようとする人がいるんだろうか。
早速、中に入る。内装はやはりデカく、灯りがとことどころにともっている。取り敢えず、階層を進めて、ゴブリンの集団が出るところまで、走る。ルージュと剣の稽古をしていたため、持久力が上がり、身体強化がしやすくなったおかげで、一時間ほどで15層まできた。ここには、ゴブリンや、オークがたくさんいて、捗る。ゴブリンはまだ、ハイゴブリンではないため、弱い。火の玉を避けられなく、当たると、一発で死んでしまう。また、オークも体がでかいため、当てやすい。魔法の訓練をし続けていたため、前にダンジョンに行った時よりも魔法の威力が上がっている。そのため、オーク程度なら、二発ほどで倒せる。
三十層まできた。ここからは、ついにハイゴブリンが出てくる。まだ、単体でしか出てこないため、火の玉を六発一気に打ち込むだけで倒れる。一発だけなら外れる可能性があるが、何発も一気に打つと、当たる。そのため、ここも余裕だ。
四十層だ。ここからは一気に強くなる。と言っても、魔法使いのハイゴブリンが後ろから中級魔法を使ってくると、はね返しで、カウンターできるため、意外と楽だった。そもそも、身体強化を常に四十倍ほどにしているため、魔法なしでも、十分に勝てる。
さっきもあったが、ハイゴブリンが人間のふりをして、奇襲する作戦があるが、三回ほど遭遇した。まあ、はね返しでカウンターをするため、逆にやりやすい。
そんなこんなでボス部屋に行く。体感五時間ぐらいで着いた。僕はボス部屋の扉を開く。中には、キングゴブリンがいた。
「俺の名前はキングゴブリン。お前の名は、、、ハルカ?」
「え?なんで僕の名前を?」
「いや、だって前も戦ったじゃねぇか忘れたのか?」
「いやだって、お前僕が殺したじゃん、、」
「じつはな、ダンジョンのボスは死んでも生き返るんだよ。でも、人間みたいに、魔力の量が上がるわけでもないし、何度も死ぬから、デメリットだらけなんだけどな」
「つまり、不死身ってことか、じゃあ、何年ここにいるんだ?」
「数えてるわけねえよ。三年ぐらい経った時に諦めた」
「それは、お気の毒に」
「うるせえよ、さっさとやるぞお前らは、下がってろ」
手下を下げ、真っ先に飛んできた。僕は避ける。
「アッブねぇな!卑怯だぞ!」
「お前が言うんじゃねえ!」
それはごもっともです。
「じゃあ僕からも行くな」
火の玉を六個撃つ。避けられる。だが、これが狙いだ。避けられた玉を転移させて、後ろから攻撃をする。これにはキングゴブリンも気づかない。そして、当たる。
「イッテ、」
さすが、ルージュすらも追い詰めた戦法。キングゴブリンの背中が少し焼けている。
「痛そうな割には反応は薄いな」
「そりゃ、何回も死んでると、痛覚耐性のスキルを獲得できるわ。でも、痛いんだがな」
「そりゃそうか」
「あと、、、」
キングゴブリンが一瞬で身体強化を百倍ほどまで上げる。僕に対して、突きを放つ。だが、そのことは、分かっており、その攻撃をキングゴブリン自身の頭に転移させる。これには、流石に避けられなく、キングゴブリンの剣がキングゴブリン自身の頭に刺さった。確実に死んだ。後ろのキングゴブリンの手下達が絶望している。
「そ、そんな」
僕は困惑しているそいつらを火の玉で撃つ。混乱していることで、当たるのは難しくなかった。




