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勝利

 昨日頑張って、闇穴(ダーク ホール)のはね返しを覚えた。水の玉(ウォーター ボール)では速度が遅いから、代わりに火の玉(ファイアー ボール)で練習した。怖かった。ていうか二、三回位、火傷した。まあ、アーヤ師匠が回復(ヒール)をかけてくれた。まあ、痛かったんですけど。おかげで大抵の速さのものは闇穴(ダーク ホール)で跳ね返せるようになった。このことをルージュに言うと、明日も魔法ありで模擬戦をしようと言われた。僕もやりたかったから、願ったり叶ったりだけど。


「さあ、模擬戦やりましょう!」


 ご飯をすぐに食べたあと、すぐにそういってきた。


「もちろん。望むところだ!」


 僕達は家の中庭に行く。いつも剣術の稽古の時に使っているところだ。


 お互いに木刀を構える。いつもはルージュが先に仕掛けてくるが、今日は様子見のようだ。


 僕は取り敢えず、火の玉(ファイアー ボール)を六個撃つ。それと同時に僕も攻撃を仕掛ける。今までこの戦法で当たった試しがない。だが、狙いは違う。


 ルージュに避けられた三個の火の玉(ファイアー ボール)を闇穴(ダーク ホール)で集め、ルージュに向かうように闇穴(ダーク ホール)を発生させ、そこから転移(ワープ)を発動させる。そうやって、ルージュに向かって火の玉(ファイアー ボール)三個同時に遅いかかる。


 ルージュは後ろから、気づいたようだ。しかし、気づくのが遅い。この時点で自分の木刀のリーチにルージュが入っている。つまり、火の玉(ファイアー ボール)を防ぎ、僕の攻撃に当たるか、僕の攻撃を防ぎ、火の玉(ファイアー ボール)に当たるか、この二択だ。


 僕は勝ちを確信した。だが、ルージュは笑う。


「甘いわね!」


 次の瞬間、ルージュは自分の体を回転させる。そして、僕の二つの攻撃を一瞬で切る。この攻撃、見たことがある。そう、回転切りだ。ゲームや、ラノベでしか見たことがない。


 僕はギリギリのところで防ぐ。危ない。だが、攻撃が強すぎて、体が痺れる。思うように動かない。ルージュが剣を僕に向かって振り上げる。


「惜しかったわね」

 

 ルージュは、勝ち誇った顔で言う。そして、攻撃をする。


 だが、僕はまだ諦めてはいない。


 自分の体の近くに闇穴(ダーク ホール)を作る。

そして、ルージュが僕にした攻撃をいれて、転移(ワープ)させる。


 ルージュの攻撃を見事にはね返した。そして、初めて、ルージュに勝利する。



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