中級魔法三
次の日僕は引き続き闇魔法の練習をする。今日練習するのは昨日習った転移だ。この魔法は昨日した闇鞄と似ており、空中で発動することで効果を発揮する。この魔法を使うには、闇穴を作って中に入るだけだ。余裕だった。最初は詠唱したけど、昨日は練習した闇鞄のおかげだろう
この魔法の仕組みは説明が難しいが、闇鞄の中に別の出口を作ってすぐに他の場所に行き来できる魔法だ。闇鞄とほぼ同じ魔法だから、なんでも転移させられる。普通は自分や他の人が自分の作った闇穴に入って転移をすると魔力を使うが、物など生物はない物は転移に魔力が必要ない。アーヤ師匠が言うに、ここから始まりのダンジョンまでは僕の魔力では一発で転移できないが、物ならいくらでも送れるそうだ。
まあ、結局僕はすぐにマスターできた。昨日習ったおかげで一時間ぐらいでもう慣れた。だが、自分を転移させるのは結構な魔力が必要なため、ほぼ魔力が残っていない。
練習が終わってからは剣術の稽古だ。いつもは剣術が先だが、ルージュが僕が先に魔法を習いたさそうだと分かったらしく、先に魔法の練習に行かせてくれた。
「じゃあ、剣術の稽古をやるわよ!」
休憩が終わり、剣術の稽古が始まる。
「たまには魔法を使って模擬戦をしない?」
「え?いいんですか?」
「ええ!せっかく中級魔法を覚えたんだから」
まあ、習った二つの魔法は実戦で使えないと思うけど…
「じゃあいくわね、よーいスタート!」
いきなり模擬戦が始まった。
ルージュはいつも通り手加減をしている。だが、勝てたことが無いため、油断はできない。こっちには魔法があるため、勝算は十分にある、と思う。
いきなり剣を振り上げ襲いかかってきた。僕は木刀でそれを受け止める。火の玉
を六つ一気に撃つ。熟練度が上がっているため、生成速度は速く、魔法自体の速度も速い。だが、全部切られる。または避けられる。まるで川上だ。
「ヤバっ」
すぐにルージュが近づいてくる。僕はまた受け止めて、カウンターをするが受け止められる。僕は電撃を撃つ。命中した。
「何かした?」
なんとも無いようだ。僕はそのあと、ルージュの連続攻撃を受け止め切れず、負けた。
「なんで転移は使わないの?」
「いや、あれは移動用でしょ?」
「違うわよ、戦闘でも使えるわよ」
「え?」




