中級魔法2
空中に闇穴ができた。
「やりました!」
「すごいね、難しかっただろ?」
「はい、めっちゃ集中しました」
「そうだろうね、なんせ空中に無詠唱で闇穴を作ることは今まで私以外にできた人がいなかったからね。つまり、もう君は凡人の域を優に超えているね」
「そんなすごいんですか!」
無詠唱で空中に闇穴を作るのはアーヤ師匠に次いで2番目か、認められた気がして 嬉しい。
「それで、次に作った闇穴の中をイメージしてみる。そして空間に底を作るんだ。」
「底ですか?」
「闇穴には底がないからね、落とした魔物はずっと落ちていくんだ。つまり、物を入れると取れなくなってしまう。だから、底を作るんだ」
「なるほど、分かりました」
僕は闇穴の中身をイメージしてみる。そして底を作る。できたかはわからないが、自分のイメージでは1メートルほどで底を作った。
僕は自分から闇穴に手を入れて、下を見ると、何も見えない。もし落ちると、と思うと少し怖い。僕は下の方で何かを触る。冷たい。どうやら底が作れたらしい。
「アーヤ師匠、できました」
「流石だね。じゃあ確認するね」
アーヤ師匠が僕の作った闇穴に手を入れる。
「お、ちゃんとできてるようだね。次は壁を作ってみてほしい」
「分かりました」
僕はさっき底を作った要領で壁を作ってみる。そしてまた闇穴に手を入れる。今度もちゃんとできたようだ。
「できました!」
「おお、いいねぇ」
アーヤ師匠はまた僕の作った闇穴に手を入れる。
「上出来だね。さすがハルカ君だ」
「ありがとうございます」
「次はこれを一度消してまた出してみて」
「分かりました」
今度は、さっき作った闇穴消してもう一度作ってみる。
「一回、中に手を入れてみて」
アーヤ師匠の言う通りに手を入れる。さっきと同じ壁と底ができていた。
「おお、これはすごいですね」
「これが私が作った魔法だよすごいだろ?」
「はい!やっぱり魔法は面白いですね」
「でしょ?今日はこれを練習してみるといい。君なら一日でマスターできるよ」
「頑張ります!」
僕は一日中練習した。どうやらこれは中に物を入れてもなくならない。そして中の大きさも変えられるようだ。だが、魔力の消費が多くなるため、リュックサックぐらいの大きさで済ましている。練習の成果ですぐに出せるようになった。これは便利だと分かった。力を使わずに魔力を少し使うだけで物を運べるのだから。
アーヤ師匠の言った通り、僕は闇鞄を一日でマスターした。なんなら、同じ闇魔法の転移も習ったぐらいだ。これはまだまだだが、明日にはマスターできると言っていた。こっちの魔法も便利だった。だが、魔力の消費が少しだけ激しい。距離が遠くなるたびに魔力の消費が激しくなる。
明日が楽しみだ。




