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光の勇者

 僕は眼を覚ます。起きた部屋は、見たことがない部屋で、他にも倒れている人や、負傷している人がいる。


「ここは?」

「起きましたか、ここは医務室です。体に異常なところはありますか?」


 看護師の人が話しかけてきた。


 そうだった。僕は、川上と戦って気絶させられたんだった。


「特に異常はないです」

「ならよかったです」


 僕は、医務室から出る。


「どうもありがとうございました」


 看護師の人にお礼を言う。看護師の人は、手を振って僕のことを見送った。


「ハルカ君。大丈夫かい?」


後ろから話しかけられた。後ろを見ると、アーヤ師匠だった。


「あ、アーヤ師匠。ぜんぜん大丈夫ですよ」

「さっきの戦いは、相手が強すぎたね」

「ほんとそうですよ。光の勇者は強すぎますよ」

「まあ、とりあえず、表彰式がもうすぐ始まるから、行こうね」

「はい、そうですね」


 銀メダルぐらいはもらえるのだろうか。


「あ、ハルカ!」


 ルージュが、走ってきた。


「ルージュ!どうだった僕の試合」

「決勝の対戦相手ものすごく強かったわね!あの人誰なんだろう?私も戦ってみたい!」


 光の勇者の川上を知らないのだろうか。


「おい、ルー…」

「やばいよ、そろそろ表彰式が始まるよ。急いで。」


 アーヤ師匠が焦ってそう言った。


 僕は、表彰式で、闘技場に行き、アーヤ師匠と、ルージュは、観戦席で、僕のことを見るらしい。


 表彰台が立っている。そして、三位の人と、川上がいる。川上は、僕に気づいたのか、手を振ってくる。


 僕達三人は、表彰台に立つ。隣にいる川上が話しかけてくる。


「さっきの攻撃大丈夫だったか?」


 小さな声で、聞いてくる。


「ああ、なんとかな」

「なら、よかった。正直、今日までずっと教会で生活しながら、文字とか色々学んでいると思っていたぜ。まさか、こんなに強くなってるとは思いもしなかった。さすがだな」

「まあな、たまたま僕のことを世話してくれる師匠がいたもんでな」

「ハルカに師匠がいるのか、一度会ってみたいな。」

「あとで合わせてやるよ」


 僕達がそんなことを話している間に、表彰式が始まった。


 表彰式では、まず、僕達三人で、武術大会の感想を言うのだそうだ。これが酷かった。なんせ、何百人もいる前で、感想を話すなんて、緊張して当然だ。おかげで、かみかみだった。恥ずかしい。


 その次は、賞品をもらうそうだ。賞品を贈る人が現れる。その人は、この国の王女だった。


「ゲッ」


 声を出してしまう。そりゃそうだ。異世界に飛ばされたひに、速攻で僕を城から追い出した張本人なのだから、僕が声を出したことは、王女には聞かれなかったが、隣の川上には聞こえたらしく、少し笑っている。


 王女から、僕に賞品を渡す。賞品の内容は、金貨一枚と、冒険者ランクがDに上がる許可証みたいなものをもらった。結構嬉しい。


「よくがんばりました。この国での活躍を望みます。」


 そう言われたが、王女に睨まれた気がする。いや、絶対に睨まれた。次は、川上の番だ。


「この武術大会で、よく一位をとりましたね。この国での活躍を望みます。」

「ありがとうございます」

「もう一つ聞いてください。これは重大な発表です。」


 闘技場が一気に静かになる。


「実は、このお方、カワカミ ヒロト様は、光の勇者です。一ヶ月まえに、異世界から召喚されました。この人が人類の希望です。」


 周りは一気に、騒がしくなる。え?光の勇者のことって今まで秘密だったの?


 川上が、口を開ける。


「この人が言った通り、僕は、光の勇者です。これからもよろしくお願いします」


 周りが一層に騒がしくなる。


 今日は、光の勇者が誕生した日になった。





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