武術大会3
「川上?!」
僕は大きな声を出した。目の前には、光の勇者がいるのだから。
「よお、ハルカ。俺も驚いたぜ、この武術大会に出ているとはな。どれぐらいの強さなのか見せてくれよ。」
「おう、僕も楽しみだよ。光の勇者と戦うのは」
「やめてくれよ。光の勇者って呼ばれるのは嫌なんだよ」
「まんざらでもなさそうなのに?」
「確かにそうかもな、」
川上は、木刀を構える。雰囲気だけで分かる。相当強い。
「行くぜ」
僕も剣を構える。
「かかってこい」
先に仕掛けてきたのは、川上の方だ。速い。僕も身体強化で強化する。木刀がぶつかり合い、カコンと音がなる。剣の実力は同程度だ。こいつ速すぎる。僕が、五十倍にしてこれだ。たぶん身体強化を使っていない。僕は少し後ろに下がり、火の玉を一気に六個撃つ。
「うわ、」
川上は、避けようとする。だが、流石に当たる。でも、あまり、ダメージを受けていない。火の玉で気を取られている間に、仕掛ける。だが、受け止められる。
「やるじゃん、じゃあ、俺も本気を出すぜ」
川上が、身体強化を発動させる。すると、さっきよりも、剣の速さが速くなる。受け止めきれない。僕は腹に一発受ける。
「グハァ!」
僕は後ろに少し吹き飛ぶ。めちゃくちゃ痛い。身体強化を僕のできるMAXにしても、絶対に勝てない。僕は後ろに下がる。だが、川上が近づいてくる。
僕はそれを吹き飛ばしで飛ばす。でも、少し怯んだだけだ。再び近づいてくる。僕は、後ろ向きで逃げる。距離は縮まってくる。僕は、ありったけに火の玉を連打する。だが、本気を出した川上には、避けられたり、切られる。こっそりと準備した、電撃を撃つ。
「いけっ!」
当たる。
「ピリッとしたな」
全く効いていない。少なくとも、川上は、僕の格上だ。
「バケモンがよ、」
「ハルカだって、この期間でこれぐらい強くなったんだから、十分すごいぜ」
話をして、少し距離を取ろうと、後ろに下がろうとすると、後ろには壁があった。
「流石だな光の勇者」
「ヒロトでいいぜ」
「せめて川上だ」
「それはそうだな」
目の前まで川上が来る。
「リタイアするか?」
「ああ、リタイアす…」
そう言う前に、僕は川上に対して、突きを放つ。だが、弾かれる。木刀が飛んでいく。
「クソが!」
「じゃあな、ハルカ」
僕は、川上に木刀で打たれて、気絶した。




